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その他通貨

ノルウェークローネ円(NOKJPY)の特徴とトレード手法

2020年5月31日

ノルウェークローネ円(NOKJPY)を取引できるFX業者は少ないですが、複数あります。

そこで、この通貨ペアの特徴を確認しつつ、適したトレード手法を検討します。

ノルウェークローネ円(NOKJPY)のチャート

値動きの特徴をざっくりと知るには、長期チャートを見ると便利です。パッと見た印象で、何となく分かります。その印象を維持しつつ、徐々に表示範囲を狭くしていきます。

下は、1990年以降のチャートです。線が太い感じになっていますが、日足を使ってチャートを作ったためです。

ノルウェークローネ円のチャート

このチャートを見るだけで、一定の特徴が分かります。下の通りです。

1995年くらいまでは、円高基調でした。その後、レンジになった様子が分かります。この値動きは、円を含む通貨ペアでよく見られます。米ドル円も豪ドル円も、同様です。

ノルウェークローネ円のチャート

上のチャートで、水平線を引いています。これは、サポートラインです。12円弱くらいのところにあります。

為替レートがこの水準まで円高になると、なぜか反発するという動きが繰り返されてきました。20年も続いたサポートラインですから、大変強力です。

ところが、チャートの最も右の部分で、為替レートがサポートラインを破って円高方向に進んでいることが分かります。そこで、この部分を詳細に確認しましょう。

月足チャート

下は、2010年以降の月足チャートです(みんなのFXから引用)。白線は、サポートラインです。2020年3月の部分で、一気に円高に進んでいることが分かります。

ノルウェークローネ円のチャート

なぜ、2020年3月なのでしょうか。直観的には、新型コロナウイルス問題を受けた急落だろうと予想できます。しかし、その理解では不十分かもしれません。

と言いますのは、スウェーデンクローナ円(SEKJPY)の値動きを見れば分かります。下は、スウェーデンクローナ円の月足チャートです。2008年以降の表示です。

スウェーデンクローナ円のチャート

スウェーデンクローナ円も、2020年3月に円高になっています。しかし、長期的なサポートラインで反発しています。

チャートを見ただけでは、この時期に何か特別なことがあったようには見えません。

地理条件

ノルウェークローネ円(NOKJPY)の話なのに、スウェーデンクローナ円を持ち出しました。これはなぜか?ですが、この2つの通貨ペアは似たような動きをするからです。

下は、google mapです。矢印の先に、ノルウェーがあります。その東側(右隣)に、スウェーデンがあります。

日本から見て、似たような条件にあります。そこで、値動きもそっくりになるということでしょう。

ノルウェー

ノルウェークローネ円が大きく円高になった理由

では、ノルウェークローネ円(NOKJPY)だけが一方的に円高になった理由は、何でしょうか。おそらく、原油価格が影響しているでしょう。

2020年2月末から、原油先物価格が一気に低下しました。2020年4月には、マイナスに突入しました。

マイナスというのは、イメージしづらいです。通常、商品を買う時、お金を支払います。マイナスということは、商品をもらって、お金ももらうということになります。

数字としてマイナスがありうることは、理解できます。しかし、現実に起こるとは思えない数字です。それが発生しました。

ノルウェーは、産油国

ノルウェーは、産油国です。近年は産出量が低下していますが、今でも主要な産業です。

よって、新型コロナウイルス問題に加えて、2020年2月末以降の原油価格急落を受けて、大きく円高になったのだろうと予想できます。

なお、原油先物がマイナスに突入した4月を見ますと、為替レートはやや持ち直しています。

というわけで、原油価格は、ノルウェークローネ円の為替レートを決める重要な要因であるものの、それだけで決まるわけではない、と分かります。

原油価格はどうなるか

では、将来の原油価格は、どうなるでしょうか。確実なことは分かりませんが、長期で見れば上昇すると予想できます。

なぜなら、人口が増えているからです。また、新型コロナウイルス問題は、5年も10年も継続するとは思えません(継続したら、世界経済はどうなることやら)。

人口が増えて需要が高まれば、価格が上昇します。好景気になれば、さらに需要が高くなります。

よって、原油価格は、(いつ上昇するかは不明ですが)長期的には上昇すると予想できます。すなわち、ノルウェークローネ円にとっては、円安要因の一つだと言えそうです。

トレード手法

以上の考察を元に、トレード手法を検討します。長期チャートをもう一度見てみましょう。20年くらい続いたサポートラインが終了している様子が分かります。

ノルウェークローネ円のチャート

今後、このサポートラインは、レジスタンスラインになる可能性があります。すなわち、12円程度よりも円安になりづらいということです。

では、このまま円高になるか?ですが、それも想定しづらいです。と言いますのは、ノルウェーは先進国だからです。

先進国通貨ペアと新興国通貨ペア

トルコリラ円や南アランド円など新興国通貨ペアは、基本的に円高が継続してきました。

また、世界情勢が不安定になると、為替レートが表示されなくなったり、相場が消滅するリスクがあります(少しだけですが)。

2020年4月には、「トルコリラ円の為替レートを表示できなくなる可能性がある」という注意喚起が、各FX会社から公表されました。

ノルウェークローネ円では、そういった警告はありませんでした。これが、先進国通貨ペアの強みです。

円安か円高か

では、中長期的な方針として、円高方向・円安方向のどちらを志向すれば良いでしょうか。

  • 円安方向:レジスタンスラインがある。
  • 円高方向:先進国通貨ペアだと、どうか。

こう考えると、どこかでレンジになるのでは?と予想できます。1995年~2020年くらいにかけて、12円~19円くらいのレンジになりました。

範囲は不明ながらレンジになると考えると、トレードしやすそうです。

中長期なら、リピート系注文が候補

中長期でレンジになるなら、リピート系注文が候補になります。

リピート系注文は、当ブログでしばしば出てくるトレード手法です。とても楽なので、ゆったり為替のお気に入りです。上限と下限だけ決めて、後は売買を繰り返すだけOKです。

下は、リピート系注文のイメージ図です。底値で買おうと思わず、円高になるたびに少しずつ買って、少し含み益が出たら決済するという繰り返しです。

リピート系注文

日足でも、レンジを形成しやすい

なお、ノルウェークローネ円(NOKJPY)は、日足でもレンジを形成しやすいです。下のチャートは、2019年10月~2020年2月の日足です。

四角部分2つで、レンジを形成しています。

ノルウェークローネ円のチャート

上の期間以外でも、レンジになっているのを見つけるのは、比較的容易です。すなわち、リピート系注文に向いているということになります。

スイングトレードも候補になる

分かりやすいレンジを見つけやすいということは、トレンドを狙うスイングトレードも、やりやすいかもしれません。

上のチャートの場合、白枠1と2の間に、上昇と下落の部分があります。トレンドを狙う場合、この動きを狙います。

また、トレンドになると、何日も連続で陽線や陰線が出ることが珍しくありません。上の日足チャートの場合、2週間くらい連続で、陽線や陰線が出ています。

その他の部分のチャートを見ても、トレンド時には、陽線や陰線が連続で出現しやすいことが分かります。

スワップポイント

スイングトレードの場合、スワップポイントは重要でありません。しかし、リピート系注文の場合は、比較的重要です。

そこで、ノルウェークローネ円(NOKJPY)のスワップポイントを確認しましょう。

スワップポイントは、FX業者ごとに大きく異なります。そこで、両国の政策金利を比較することにします。下は、2009年以降の政策金利推移です。

政策金利

ノルウェーも日本も、政策金利は低水準だと分かります。一番右部分を見ますと、ほとんど差がありません。

よって、ノルウェークローネ円を買っても売っても、スワップポイントが収益に与える影響はほとんどない、と予想できます。

ちなみに、下のスワップポイントは、みんなのFXの数字です。2020年5月について、買っても売っても0円でした。

  • 買い:0円
  • 売り:0円

一般的には、買いと売りでスワップポイントの数字は異なります。例えば、下の通りです。

  • 買い:10円受取
  • 売り:20円支払

この差は、FX業者の収益になります。みんなのFXは、この収益を放棄しています。すなわち、顧客にとって有利です。ありがたく使わせていただきましょう。

スプレッド比較

ノルウェークローネ円(NOKJPY)は、為替レート水準が小さいです。概ね、11円~12円台で推移しています。そこで、スプレッドが重要になってきます。

リピート系注文の場合は、スプレッドの重要性はやや落ちます。しかし、狭い方が良いです。そこで、比較しました。

取引可能なFX業者は少ないので、表も小さくなります。

FX業者 スプレッド(例外あり)
みんなのFX 1.9銭
SBIFXトレード 2.50銭~8.80銭
外為どっとコム 2.1銭
ヒロセ通商 2.4銭~7.3銭

なお、SBIFXトレードについて、取引数量が1通貨~1,000通貨の範囲なら、スプレッドは1.89銭(原則固定)です。

しかし、ノルウェークローネ円は、為替レート水準が小さいです。1,000通貨で取引すると、利食いしても、収益がとても少額になります(同様に、損切りしても、痛くもかゆくもない…かも)。

基本的には、1万通貨単位の取引が多くなるでしょう。そう考えると、みんなのFXが有利です。

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