ポンド豪ドル(GBPAUD)は、多くのFX業者で取引できます。そして、その値動きには特徴があって興味深いです。
そこで、長期チャートから日足チャートへと順に移りながら、特徴を確認しましょう。
ポンド豪ドル(AUDGBP)の長期チャート
最初は、月足チャートです(セントラル短資FXから引用。以下同じ。)。1984年以降の表示ですから、とても長期です。
パッと見て気づくのは、ポンド豪ドル(GBPAUD)はレンジになっているかも?という点です。
安値は1.35くらいで、高値は3.00くらいといった感じです。下のチャートに赤線を引いてみました。
確かに、レンジに見えそうな気がしますが、その範囲はとても広いです。値動きの範囲が1.65ということは、16,500pipsくらいです。
こんなに広く動いているのにレンジだと表現するのは、少々無理があるかもしれません。
しかし、ポンド豪ドルが1.35~1.4台まで下がってきたら、反発を狙えそうに見えます。
上のチャート表示期間は35年近くありますので、少々見づらいです。そこで、2007年以降に絞ってみましょう。
長期チャートその2
すると、意外にと言いますか、ポンド豪ドル(GBPAUD)はトレンドがはっきりしているんだなあ、と分かります。
左側で、大きな上ヒゲが見えます。これは2008年のリーマンショック前後の値動きです。よって、この部分は異常値として脇に置きましょう。
すると、年単位でトレンドになっていると分かります。
- 2007年~2013年:下落
- 2013年~2015年:上昇
- 2015年~2016年:下落
- 2016年~:上昇
トレンドが継続する期間には差がありますが、年単位で同じ方向に動いたことが分かります。それも、比較的はっきりと。
これは、トレードを考えるうえで重要な点でしょう。さらに書くと、1回のトレンドで動く距離が、とんでもなく長いです。
- 2007年~2013年:10,000pipsくらい
- 2013年~2015年:8,000pipsくらい
- 2015年~2016年:7,000pipsくらい
- 2016年~:(継続中で不明)
これだけ大きく動くなら、取引数量はわずかでも、しっかりした額の利食いができそうです。
ポンド豪ドル(GBPAUD)の週足チャート
次に、週足チャートで確認しましょう。
月足チャートで、はっきりしたトレンドが出やすいと分かりました。週足チャートでも、それを反映した値動きになっています。
上下動しながらも、上方向に継続的に動いていることが分かります。
ということは、日足でトレードしていて、「日足も週足も下落に転じたように見えるから、売ってみよう」とやると、大間違いになる可能性があります。
短期間の取引ならば、売りでもOKでしょう。しかし、ポジション保有期間がある程度長い場合は、月足チャートの確認が欠かせないと言えそうです。
下値支持線と上値抵抗線
上のチャートに赤の補助線を付けたのが、下のチャートです。上値抵抗線と下値支持線です。
チャートの左側に、実線で赤線を引きました。この部分で、値動きの上限と下限を判断可能です。あとは、ポンド豪ドル(GBPAUD)がこの範囲で動くことを想定して、取引開始です。
基本は上昇トレンドなので、買いを中心に狙うことになるでしょう。
ポンド豪ドル(GBPAUD)の日足チャート
さて、日足チャートに移りましょう。
月足チャートの場合、トレンドが比較的簡単に分かりました。しかし、日足チャートだと、結構難しいことが分かります。
上のチャートは、過去の値動きを見ています。
よって、「この範囲は上昇」とか「ここは下落だよね」と簡単に分かります。しかし、これからトレードするとなったら、ドキドキの展開なのでは?と思います。
縦軸のメモリが、日足なのに200pipsごとに引かれています。これだけでも、ポンド豪ドル(GBPAUD)はいかに値動きの大きい通貨ペアなのかが分かります。
ゆったり為替がこの値動きでトレードを狙うなら、下の通りです。赤丸で売りです。
ただし、週足や月足のチャートで確認しました通り、このチャートを掲載した時点では上昇が優位です。
日足で下落を示したからといって、実際に売れるか?です。ゆったり為替は、おそらく取引を見送ると思います。週足や月足で上昇なので、日足も上昇の場面を狙います。
値動きの特徴のまとめ
最後に、ポンド豪ドル(GBPAUD)の値動きをまとめてみます。
- 値動きがとにかく大きい
- 月足で見ると、年単位でトレンドがはっきりと分かる
実際のトレードで月足を見ている人の割合は、とても少ないのでは?と思います。しかし、ポンド豪ドル(GBPAUD)については、月足を見た方がいいよ!と言えそうです。