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スイスショックで発生した損失の状況

2015年1月15日に発生したスイスショックは、いくつものFX会社を経営破綻に追い込む破壊力を持っていました。

日本でも証拠金以上に損失を出した人が続出した模様ですが、一体どれくらいの金額なのでしょうか。

その状況が公開されていますので、確認しましょう。また、スリッページの状況も併せてチェックします。

スイスショックでの損失や借金

金融先物取引業協会のデータを基に、表を作成しました。金額の単位は百万円です。

件数金額1件当たり金額
個人1,1371,9481.7
法人921,44015.7
合計1,2293,3882.8

この数字は、FX業者が回収できていない金額を示しています。すなわち、借金です。

FXでトレードをするには、証拠金を入金します。損失を計上しても、通常は入金した証拠金が減るだけで済みます。

借金になっているということは、以下の通りです。

  • 口座残高がゼロ円になる
  • さらに、借金を背負う

あまりに痛いです。

借金が大きすぎると、FX業者が倒産する

ちなみに、顧客の借金は、FX業者に対して背負うものです。FX業者は、顧客から借金を回収します。

FX業者から見れば、お金を貸し付けている状態です。自社の体力以上に貸付が大きくなると、資金ショートが起きます。すなわち、経営破綻です。

2015年1月15日のスイスショックで、今まで何ともなかった(ように見えた)FX業者が、いきなりいくつも経営破綻しました。

スイスフランを含む通貨ペアは、日本FX市場ではマイナーです。よって、顧客は34億円ほどの借金ですみました(それでも、大きな額ですが)。

スイスフランの取引が多い欧州市場では、もっと多額の借金が発生したと予想できます。

個人の損失の状況

では、個人の損失状況を中心に確認しましょう。

個人で証拠金以上に損失を出した人は、1,137名です。合計で19億円以上にもなります。一人あたり170万円という額です。

法人は、件数は個人に比べて少ないものの、1件あたり1,500万円以上の借金です。個人、法人ともに大きな額を損したことが分かります。

ちなみに、2019年1月3日にも、大きなショックが起きて、多くの人が借金になりました。その状況と比較してみましょう。

金額の単位は、百万円です。

件数金額1件当たり金額
個人6,3898080.126
法人2091350.645
合計6,5989430.142

この時は、円が急騰しました。よって、スイスショックに比べて借金になった件数が多くなっています。

その一方で、借金の額は、スイスショックと比較すると、少ない額になっています。

円が絡む通貨ペアで、スイスショック並の大波乱があったら、どうなるでしょう?混乱という表現では適切でないほど、日本のFX市場は混乱するでしょう。

これが、FXのレバレッジ10倍規制議論の背景である、と予想できます。

巨大なスリッページ

なお、スイスショックが発生した際、各FX業者で巨大なスリッページが発生しました。

ウェブサイトの情報によると、1,000pips級にもなった会社があるようです。

ゆったり為替は、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)の買いポジションが全滅しました。しかし、インヴァスト証券のトライオートを使っていて難を逃れました。

というのは、スリッページがほとんどなかったのです。使っているFX業者が違うというだけで、明暗が分かれました。

ゆったり為替のスリッページ状況

ゆったり為替のトレードにおけるスリッページは、以下の通りです。

  • 損切り注文レート:EUR/CHF=1.19850
  • 実際の約定レート:EUR/CHF=1.19813

スリッページは3.7pipsでした。

ウェブを検索すると、EUR/CHF=1.19台で損切り注文を出したのに、スリッページがひどく大きくて嘆いている投稿が見つかりました。

どのレートで発注していたのかなど詳細不明ですので、実情は分かりません。しかし、多額の借金を抱えてしまうようなスリッページが出てしまった例もあるようです。

それを考えると、ゆったり為替がトライオートで取引していたのは、幸運だったというほかありません。

巨大なスベりがある人がいる状況で、ゆったり為替のスリッページはわずか3.7pipsです。

文章で多くの説明をするよりも、この事実一つを確認するだけで、トライオートの約定能力が極めて高いことが分かります。

各FX業者のレート配信状況

スリッページに関連して、スイスショック時の為替レート配信状況について、SBIFXトレードで興味深いグラフが公開されていました。下の通りです。

(縮小していますので、少々見づらいです。ご容赦ください。)

スイスショック時の為替レート配信状況

上は、スイスショックが発生した18時30分ごろから1時間の、スイスフラン円のチャートです。A社~D社とSBIFXトレードの合計5社が、掲載されています。

紫色で、ギザギザと動いているのは、SBIFXトレードです。すなわち、スイスショックの最中も、為替レートを配信していました。

その一方で、灰色の横線になっているFX業者が、いくつもあります。この灰色の横線になっている間は、為替レートの配信がありませんでした。

すなわち、こういうことです。

  • 損切りしたくても、できない
  • 利食いしたくても、できない

悲惨です。そして、為替レート配信が再開すると、今までとはあまりに異なる為替レートが表示されて、巨大な損が発生したということです。

こうして、1,000pips級のスリッページが発生し、一定の個人投資家が巨大な損失を計上した模様です。

私たちにできること

最後に、スイスショックから教訓を見つけてみましょう。

  • 人為的な為替レート操作がある場合、注意
  • 取引数量は、控えめに

スイス国立銀行が、ユーロ/スイスフラン=1.20の防衛ラインをいきなり撤廃しました。これが、スイスショックの引き金です。

1.20という数字は、スイス国立銀行が独自に決めたものであって、市場と衝突していました。

こういった、市場の意向と衝突する為替レート設定がある場合、注意が必要です。

また、スイスショックに限らず、何があっても大丈夫なように、取引数量を小さく抑えることも必要だと分かります。

さらに、特定のFX業者について、大混乱でも約定したという実績を考慮したいです。ゆったり為替は、トライオートFXを使っていて難を逃れました。

将来いつか大波乱があっても、この時と同じように約定してくれるのでは?と期待できます。

スイスショック時の金利・為替レート・スワップポイント動向

2015年1月15日、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)は、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)=1.20の政策を撤廃することを、表明しました。 この声明直後、複数のFX業者が経営破綻するなど、FX ...

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