ただ今、スイングトレードをしています。
ブログで公開しながらやると、通常と異なるストレスを抱えることになりますので、非公開で実行中です(スキャルピングとデイトレードで痛感)。
時間はあるし取引頻度を増やしたいなあという理由で、日足・週足・月足の3つに加えて、4時間足と1時間足も採用しています。
そこで、日足を使うスイングトレードと、4時間足や1時間足も使うスイングトレードを比較します。
日足チャートでスイングトレード
日足・週足・月足を使うスイングトレードは、日々の生活に与えるストレスが小さいのが特徴です。
例えば、日々の生活リズムが、午前7時30分に家を出て夜に帰宅するというスタイルだとしましょう。
日足の終値と始値の切り替え時刻は、午前6時(または午前7時)です。そこで、確定したばかりの日足を使ってチャート分析できます。
そして、取引可能と判断したら取引開始です。
日足を使うスイングトレードですから、日中は放置で構いません。帰宅したら、状況を確認しつつ、トレールで逆指値注文の位置を変更するなどします。
この場合、日々の生活リズムに変更はありません。多少早起きしなければならないかもしれませんが、大きな影響はないでしょう。
デメリット
生活リズムへの影響が小さいのがメリットですが、デメリットもあります。ゆったり為替が実感するのは、以下の2つです。
- トレード頻度が低い
- トレードチャンスを逃すことがある
日足チャートは、1つのローソク足を作るのに1日が必要です。4時間足だったら、1日で6本のローソク足ができます。1時間足だったら、24本です。
すなわち、4時間足や1時間足に比べて、トレードチャンスはどうしても低くなります。アクティブにトレードをしたい場合、この頻度の低さが嫌になるかもしれません。
また、1日に1回だけチャートを確認しますから、トレードチャンスを逃す可能性もあります。
例として、ポンド/円の日足チャートを見てみましょう(FXプライムbyGMOから引用)。
チャート右側の矢印部分で、大きく下落しています。一気の下落ですから、上手に売れていれば大成功です。
しかし、どこで売りましょうか。
戻りを待ってから売ろうと思っても、分かりやすい戻しがありません。結果、毎日チャートをチェックしていても売れずに時間だけが過ぎます。
この下落の部分を、4時間足チャートで確認してみましょう。
このチャートを見ても、とても分かりやすい戻しがあるというわけではなさそうです。
しかし、ジグザグと上下動しながら下落している様子が分かりますので、日足チャートで考えるよりは取引チャンスに恵まれています。
では、4時間足チャートの方が常に優れているか?といえば、そうでもありません。日足チャートだったら、1日1回の確認で十分だからです。
このメリットはとても大きいです。
4時間足チャートでスイングトレード
次に、4時間足チャートの場合を概観しましょう。
日足チャートと比較してメリットになるのは、トレード頻度が高くなることです。
トレード頻度が高くなるのは、当然かもしれません。日足チャートでローソク足が1つ作られる間に、4時間足チャートだったら6本のローソク足ができるからです。
単純に言えば、トレードチャンスは6倍に大きくなると言えそうです。
しかし、実際には6倍もありません。寝ている時間はトレードできませんし、仕事時間中も同様です。とはいえ、日足チャートで取引するよりはトレード頻度を高くできます。
デメリット
4時間足チャートでトレードするデメリットは、チャートをチェックする回数が多くなることです。
日足チャートだったら、1日1回でOKです。しかし、4時間足チャートの場合は、1日に何度も確認が必要です。
確認は義務でないので、1日2回くらいのチェックでも良さそうです。
しかし、チェックしてみたら、「1つ前のローソク足だったら取引チャンスで儲かっていたのに、確認しないで過ごしたから取引してない!」となると、ガッカリです。
これに遭遇すると、できるだけ4時間ごとにチェックしたいという気持ちになります。すると、ストレスになりかねません。
1日に複数回のチャートチェックでもストレスにならない、むしろ楽しい、という状態でずっといられる場合に、4時間足チャートのスイングトレードが向いていると言えそうです。
4時間足チャートの確定時間【3パターン】
さて、4時間足チャートを眺めていて、ふと気づきました。「FX会社によって、チャート形状が異なる」です。
日足チャートでは、この問題はほぼ起きませんので注意が必要です。
FX会社によってチャートの形状が異なるのは、珍しいことではありません。特に、経済指標発表時の1分足チャートなどで比較すると、大きく異なることがあります。
そうではなく、4時間足チャートの場合、チャート形状がFX会社ごとに常に異なっています。
この情報は、以前もらったことがあります。しかし、その当時は4時間足チャートを使っていなかったこともあり、「そういうこともあるんだね」くらいの感覚でした。
しかし、実際にトレードするとなると、この差は結構大きいです。
調べたところ、下の3つのパターンに分かれるようです。何を基準にしているか、分かりますでしょうか。
パターンA:
- DMMFX
- FXプライムbyGMO
- 外為どっとコム
- セントラル短資FX
- ヒロセ通商
- マネーパートナーズ
- みんなのFX
パターンB:
- OANDA
- YJFX!
- トライオートFX
パターンC:
- FXブロードネット
- アイネット証券
何時から何時まで?
上の3つの分類は、「何時から何時まででローソク足を描いているか」で区別したものです。日本時間の午前を例にしてみましょう。
- パターンA:4時~8時、8時~12時、…
- パターンB:6時~10時、10時~14時、…
- パターンC:5時~9時、9時~13時、…
同じ4時間足チャートでも、ローソク足の確定時間が違います。よって、パターンA~パターンCのそれぞれの間では、チャート形状が常に異なります。
とはいっても、 大きな視点で見えれば、どのチャートを使っても変わりありません。
トレンド相場だったら、どのパターンのチャートを見てもトレンド相場ですし、レンジ相場でも同様です。
「パターンAはトレンドだけれど、パターンBはレンジになっている」なんてことはありません。
しかし、トレードをする際には、確定時間の差は少々厄介な問題です。
トレードでの厄介な問題
トレードする場合、以下の諸点を決めて開始します。
- 買いか売りか
- 取引数量
- 取引開始レート
- 決済レート(利食い・損切り)
この中で、取引開始レートをどのように決めるでしょうか。終値を基準にするでしょうか。それとも、高値や安値でしょうか。
高値や安値を使う場合、大きな問題はなさそうです。影響が大きいのは、終値を基準にして決める場合です。
下は、終値を基準にしてトレード判断している場合の例です。
トレード見送り例
終値を基準に上の考察をする場合、パターンA~パターンCによって、トレード判断が完全に変わる可能性があります。
と言いますのは、パターンAの4時間足チャートを見たところ、トレードチャンスなので取引を開始したとします。
同じ人が、同じ時間帯でパターンBのチャートを見る場合、まだローソク足を作っている途中なので、トレード判断をしません。
そして、ローソク足が完成した2時間後に判断すると、チャンスは既に過ぎている感じ(取引見送り)…という具合です。
パターンAが良いのかBが良いのか、具体的に検証していないので不明です。採用しているトレード手法によって評価が変わる可能性があります。
長期的に見れば、どちらを使っても成績は同じようになるのでは?と感じます。
しかし、ゆったり為替が実際にトレードしていて、「何かおかしいぞ?」と気付くくらいですから、トレード手法によっては、無視できない大きな差になるかもしれません。
上の例は、直近の終値を使ってトレード判断する場合でした。
そうではなく、各ローソク足の終値が極めて重要だという手法を使う場合、(少なくとも短期的には)使用するチャートによって成績が変わってくる可能性を否定できないでしょう。
確定時間トラブルの回避方法
では、確定時間の問題を回避する方法を考察します。
4時間足チャートを使わない方にとっては、「ふーん」という感じです。4時間足チャートを使っている場合は、大まかに見て以下の通りではないでしょうか。
- 成績が不十分の場合:どれが良いか、比較する
- 成績に満足の場合:現状維持
4時間足チャートを使うトレード手法を実践中で、やるべきことをやっているのに、なぜか成績が伴わない。この場合、パターンが異なる別のFX会社を調べてみる案を検討できます。
その結果、成績が変わるかどうかは分かりません。
しかし、ゆったり為替が「チャート形状がおかしい」と気づくくらいですから、人によっては大変重要な要素になるかもしれません。
生活リズムで選んでも良さそう
なお、トレード成績でなく、生活リズムでチャートを選ぶというのもできそうです。
例えば、午前6時と午後6時なら、自宅でチャートを見る時間があるという場合です。この場合、パターンBを使うと、ちょうど終値の辺りで4時間足チャートを分析できます。
ローソク足が作られている途中の分析は、不安定です。確定したローソク足を使って分析する方が、確実です。
まとめ
以上、日足チャートと4時間足チャートのスイングトレードで比較しました。
FXに投入する時間も気力もある場合、4時間足チャートの方が有利だと言えそうです。
生活リズムに影響を与えず、のんびりと長期的にFXを楽しみたい場合は、日足の方が良いかもしれません。