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FX口座あれこれ

ポンドが急落!その時のFX各社のスプレッドはどうなった?

2016年10月8日

2016年10月7日朝、いきなりポンドが急落しました。ポンド/円でいえば、わずか数分で10円(1,000銭)以上という急落です。

こういったイベントが発生するとき、気になるのは「ちゃんと約定してくれるか?」です。そこで、急落時の為替レート配信状況を確認しましょう。

ポンド急落時の為替レート配信状況

下に、便利な表があります。高城泰さんのツイートからの引用です。ポンド急落の主戦場は、ポンド/米ドルでした。急落時の為替レート配信状況をまとめています。

ポンド米ドルの配信状況

ポンドが急落したのは、午前8時9分あたりです。上の表によると、その時間に為替レートを配信できたのは5業者でした。

為替レートを配信しているとは、約定できるということです。逆に、為替レートを配信してない場合は、約定できません。利食いも損切りも不可能です。

この表を見ると、SBIFXトレードが極めて優秀だと分かります。8時9分にしっかりと為替レートが配信されていたことが分かります。スプレッドは不明ながら、上の表では参考値で1.5pipsとなっています。

まるで何事もなかったかのような数字です。

実は、SBIFXトレードは、2015年1月15日のスイスショックの時にも極めて優秀なレート提示をしています。為替レート配信を停止した業者が少なくない中、頑張って為替レートを配信し続けました。

スイスショック時の配信レート状況

少し脇道に入りますが、スイスショックの時の、各FX業者の為替レート配信状況を確認しましょう(画像はSBIFXトレードより)。

スイスショック

上のグラフは、SBIFXトレードを含めて5社の状況が描かれています。縦軸は、スイスフラン/円の為替レート、横軸は時間です。

紫色で線がせわしなく動いているのが、SBIFXトレードです。これは何を意味しているか?ですが、時間の経過とともに為替レートを配信しているという意味です。

為替レートを配信しているから、為替レートの値はグニャグニャと曲がりますし、注文すれば約定します。

その他の4社の状況を確認しますと、灰色で水平の直線が描かれていることが分かります。これが意味するのは、為替レートが配信されていなかったということです。

すなわち、買いたくても買えないですし、売りたくても売れません。損切りしたくてもできません。

そして、どこかの時点で為替レート配信が再開しますが、再開前と比べて1,000pips級の差がある時点から始まりました。損切り注文を出していた人は、1,000pips級のスリッページに遭遇することになります。

すなわち、大損害です。

8時9分にレートを「配信できなかった」理由は?

では、2016年10月7日に話を戻しましょう。

8時9分に為替レート配信が止まっていた(と思われる)FX口座は、優秀でないという判定で良いのでしょうか。為替レート配信が止まっているということは、約定できないということです。

配信再開後に、とんでもない為替レートで約定してしまうリスクがあります。

しかし、8時9分に為替レートを配信していなくても、今回は仕方ないかと思います。

ゆったり為替は、インターバンク市場の状況を確認できる立場にありません。しかし、各種報道を読むと、この時間帯はインターバンク市場の為替レート配信も、いくらか止まっていた模様です。

FX業者は、インターバンク市場のレートを元に顧客にレートを提示します。自社のカバー先がレート配信を停止した場合、顧客に為替レートを提示しようがありません。

8時9分にレートを「配信できた」理由は?

では、なぜSBIFXトレードなどは、8時9分にレートを配信できたのでしょうか。その理由は不明です。独自の強いルートを持っているのでしょう。

あるいは、自社で顧客の注文を呑んだ可能性もあるかもしれません。自社で呑んででも約定してくれる場合、顧客はとても助かります。

しかし、呑むとはすなわち、「顧客の注文をインターバンク市場に流さずに、自社で顧客注文に対応するポジションを持つ」という意味です。

FX業者にリスクが集中する可能性があります。強力な体力を背景にして実行できる力技です。

あるいは、これまた予想でしかないのですが、ポンドの建玉の状況が良かったのかもしれません。

すなわち、買い注文と売り注文の数量差が小さかったので自社内で売買を相殺でき、カバー先に流す必要がなかったのかもしれません。

顧客の買い注文と売り注文を相殺することを、マリー取引と言います。

金融先物取引業協会ホームページによると、8月末時点の店頭取引における各通貨の建玉差は、以下の通りです。

  • 円:1.5兆円の売り越し
  • 米ドル:0.8兆円の買い越し
  • ユーロ:0.1兆円の売り越し
  • ポンド:0.03兆円(300億円)の買い越し

他の主要通貨に比べて、ポンドは売買差が小さいです。取引金額そのものも、円や米ドルに比べればかなり小さいです。

というわけで、想像だらけになりましたが、下の表(再掲)では、5社が8時9分に為替レートを配信できたと分かります。

この5社は、少なくとも強靭な独自ルートを持っていると予想できます。

ポンド米ドルの配信状況

DMM.com証券の評価は難しい

なお、8時9分に為替レートを表示したFX業者の中で、評価が難しいところがあります。DMM.com証券です。参考スプレッドながら245.2pipsもあります。

為替レートの提示がないと、そもそも約定できません。しかし、為替レートの提示があっても、245.2pipsもスプレッドがあっては、発注に二の足を踏んでしまいます。

しかし、為替レート提示がなければ、選択肢はありません。

極めて大きなスプレッドでも、為替レート提示があれば、選択肢は2つあります。「発注するか」「発注しないか」です。

そこで、正直なところスプレッドの大きさは厳しいですが、為替レート配信があるだけ良かった、という評価になるでしょう。

「危機のときのSBIFX」は健在

2015年1月のスイスショックでも、2016年10月のポンド急落でも、SBIFXトレードの為替レート配信が極めて優秀であることが、改めて分かりました。

危機対応を重視するという場合、FX口座選択においてSBIFXトレードは有力な選択肢となるでしょう。

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