今回は、ゆったり為替が、どのように情報収集しているのかをご紹介しましょう。
情報収集の対象
情報という場合、色々あります。チャートは、最重要の情報です。その他、スワップポイント、政策金利なども外せない情報です。
この辺りは、誰もが同じ情報に接することができます。
「現在の日本の政策金利は、ある人は0%だと言い、ある人は1.0%だと言って混乱している」というのはありません。
ゆったり為替の場合、チャートはFX業者、政策金利等は各国中央銀行から得ています。
この記事で確認する情報収集の対象は、「世界で何が起きているのか?」を確認するための情報です。
どうやって情報を得るか
ゆったり為替の場合、以下の流れで情報を得ることが多いです。
FX業者発のニュース
FX業者は、様々なニュースを配信しています。そのニュースを読んでいます。見出しをざっと眺めて、面白そうなものがあったらクリックして流し読みする程度です。
これだけでも、世の中で何が注目されているのか、何となく分かった感じになります。
ウェブのニュース等
FXのためにウェブのニュースを読むことは、ありません。ウェブを使っていると、勝手に目に飛び込んでくるという感じです。
例えば、ツイッターのトレンド欄だったり、ヤフーニュースが騒がれていて目にしたり。
結果的に、何か情報を得るきっかけとして使う場合があります。
ニュースの対象となった機関のHP
上の2つを読んで、興味を引く記事があったら、その記事の対象となっている機関のホームページを調べます。
というのは、ニュース配信会社は、一つの記事について事細かに伝達することはできないからです。どうしても、情報をかいつまんで発信せざるを得ません。
その結果、配信会社による情報の取捨選択が行われます。ゆったり為替にとって重要な情報が、配信会社によって切られてしまう可能性が十分にあります。
よって、直接調べることが必要です。
検索エンジン
ふと思いついた単語を調べます。適当に単語を並べて検索すると、興味深い情報にぶつかることがあります。
その場合、情報の対象となっている機関のHPを調べるのは、上に書いた通りです。
新聞は読まない
新聞は専門性が弱いうえに、情報伝達速度が極めて遅いため、(ゆったり為替には)役に立ちません。どうしても読みたいときには図書館に行きます。よって、新聞を買いません。
余談ですが、本も基本的に買いません。図書館または立ち読みで済ませます。
繰り返し読むことが確実と思う本だけ、買います。こうしないと、ゆったり為替の家が書籍で埋まってしまいます。
さらに、専門家による相場見通しも、全く読みません。
「損したら補てんをしてくれる」と彼らが確約する場合だけ、目を通します。すなわち、読む機会はありません。
もう一つ書けば、テレビも観ません。バレエティ番組やスポーツををときどき観るくらいです。情報収集ツールとして使いません。
インターネット経由のニュースばかり
こうして書いてみると、インターネット経由の情報が大半です。インターネット上には、古くなった情報、根拠のない噂や誤った情報などが数多くあります。
これらを排除するという意味でも、ニュースの対象となった機関のHPを調べる必要があります。
各機関のHPを調べるためには、英語読解力が必須になります。
英語読解力はぜひ身に着けたい
英語が必要な理由はもう一つあります。
同じ事柄についての報道でも、日本と英米で報道ぶりが大きく異なることが珍しくありません。日常茶飯事です。日本の報道だけに接していると、情報や思考が一方向に偏りそうで怖いです。
ゆったり為替の記事で、他サイトからの引用を使うことがあります。
スイスの金融政策ニュースだったら、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)のサイトから引用することが多いです。アメリカの話だったら、FRBや官庁が多めです。
日本語サイトの引用が少ない理由
日本語サイトからの引用が少ない理由ですが、日本語サイトを読んでいないから…ということになります(金融先物取引業協会など、公的な機関を除く)。
では、なぜ日本語サイトで情報収集しないか?です。
下の図をご覧ください。一番右にある「読者」が、どのように情報を入手するかを書いています。
左上に「海外のできごと」があります。為替ニュースの多くは、海外発です。日本発は、わずかです。
そのニュースは、表にあるマスコミ(海外のマスコミ)によって記事化されます。そして、表右にあるマスコミ(日本のマスコミ)によって翻訳されます。
マスコミによる解釈を二度も経て、私たちの元に届きます。
私たちは、海外のできごとを直接見ることはできませんから、マスコミの情報に頼ることになります。
そしてマスコミは、どのような情報をニュースにするかを決められます。ニュースとして採用する場合も、文章化する情報と文章にしない情報を区別して文章を構成し、配信しています。
すなわち、私たちにとって本当は重要な情報なのに、マスコミの取捨選択で漏れることがあるでしょう。
また、特定の世論を作るために、マスコミが敢えて特定の方向の情報だけ採用する、そんな場合もありうるでしょう。
そのような可能性のあるステップは、一つでも少ないほうが良いです。そこで、英語で配信された記事を元にした日本語記事は流し読みです。
マスコミによる作業を2回も経た情報に、どれだけ信頼を置いてよいのか分からないからです。
仮に、英語記事を出した会社が日本語訳を出すという場合も、日本語記事の価値を低く見積もります。
元の英語と完璧に同じ内容の日本語を書くことは不可能です。英語から日本語への翻訳過程で、重要な要素が抜けてしまうかもしれません。
そこで、ゆったり為替は、日本語記事は情報収集の入り口として使い、細かく読むのは英語記事が多くなります。
報道対象となった機関が発する情報
マスコミが間違えて理解して情報を配信している可能性も、常に考えています。よって、できごとの対象となった機関のホームページを確認します。
彼らの主張とマスコミの報道が一致していれば、それは事実だと考えます。
情報に誤差がある場合は両方正しいと仮定しつつ、ゆったり為替の手元情報と照らし合わせながら考えます。
なお、日本のマスコミの特派員等が海外のできごとを日本語で直接配信する場合は、その日本語を英語記事と同じレベルで読みます。
そのメディアが持つ文化を背景にした記事と、アメリカ等の西欧文化を背景に持つ記事を比較できるので、重宝します。
日本で発生したできごとについては、あえて英語で読む必要はありませんので、日本語ニュース等を検索します。しかし、英米での論調を確認するために英語ページを検索することもあります。
このようにしなければならない理由は簡単で、同じ事柄について書いた記事であっても、日本の記事と欧米の記事で論調が大きく異なることがあるからです。
日本の記事だけ読んで考えていると、思考が偏るのでは?と思います。
マスコミの逆を行く
以上の通り書くと、ゆったり為替はマスコミを全く信頼していないように見えます。上の話は、FXという相場を軸にして見るときの話です。
FXという視点で見る場合、究極的には「マスコミの論調の逆を行く」という発想が、成功のカギになります。
例えば、2011年~2012年あたりの泥沼状況でスーパー円高だったころ、マスコミは悲観一色でした。すなわち、株は買い、米ドル円も買いです。
好景気になり、マスコミで株高や円安が連日報道されるようになったら、株式投資は終了です。米ドル円の買いも終了です。下落方向に注力します。