競馬とFX、どっちが良い？

そもそも、競馬とFXを比較できるのか？という感じです。しかし、「自分のお金を投じて、当たれば増える、外せば減る（ゼロになる）」というのは共通しています。

そこで、競馬とFXを比較しましょう。お金という視点で見る場合、どっちが良いでしょう？

競馬の場合

私たちは、馬券を買います。そして、的中すれば払戻金をもらいます。

では、競馬の主催者（JRA）は、馬券を売って集めたお金のうち、何％を払戻金として返却しているでしょうか。JRAホームページで公表されています。

払戻率

馬券の種類によって、70%～80%の間で決められていることが分かります。

払戻率が最も高いのは、単勝で80％です。最も低いのは、WIN5で70%です。ということは、適切な馬券を買えるなら、単勝で攻めるのが最も合理的だと言えます。

WIN5は、払戻金がやたらと高額な場合が散見されます。すなわち、当てるのが難しいということです。この点で見ても、単勝の方が有利そうです。

（しかし、WIN5でロマンを求めるのも、楽しいです。）

JRAの取り分の使い道

払戻率が70%～80%ということは、JRAは20%～30%をもらっているということです。そのお金の流れを、2018年度の決算で確認してみます。

3兆円近くある収入のうち、ほとんどが馬券売上だと分かります。グッズ販売などは微々たる割合です。

そして、払戻金は2.13兆円です。払戻率が70%～80%ですから、まあそうだよね、という数字になっています。

気になるのは、国庫納付金です。競馬の場合、馬券の売上から強制的に国庫に納付されます。税金と同じようなものです。さらに、JRAが最終的に利益を得たら、そこからも国庫に支払います。

JRAから見れば「何じゃそりゃ…」な感じかもしれません。

競馬ファンは、馬券を当てても外しても、買う時点で強制的に事実上の税金を支払います。同様に「何じゃそりゃ…」な気分かもしれません。

競馬で当てたら税金がかかる

馬券を買った時点で税金を支払っているのに、うっかり（？）高額の払戻金を受けると、税金を支払う必要があります。

何億円もの払戻金を得たのに税金を支払っていない！という裁判が、ニュースにもなりました。税金の高さよりも、「競馬でそんなに稼げるの？」という驚きの方が大きかったですが…。

国税庁のホームページを見ますと、税金は2つのパターンに分かれる模様です。

いずれにしても、大きく稼ぐと大変な税金を支払う必要があります。インターネットで馬券を買ったら、1円のズレもなく完璧に捕捉されてしまいそうです。

ただし、税金がかかるのは、ガッツリと儲けた場合です。一般のファンにはあまり縁がないかもしれません。

競馬の場合【結論】

資金効率という視点で見る場合、競馬は以下の通りという結論になります。

FXの場合

次に、FXの資金効率を考えてみましょう。

米ドル円の為替レートは、105円とします。そして、取引に必要な手数料（スプレッド）は、0.2銭です。105円に対して0.2銭ですから、FXの手数料率は0.002％です。

競馬の場合、少額で取引して税金を支払わないとすれば、手数料率は20%～30%です。

0.002%と20%～30％だと、全然比較になりません。

ただし、FXは繰り返し取引できます。何度取引したら、競馬と同じ手数料率になるでしょうか。およそ1万回です。

月曜日から金曜日まで、毎日1回取引したとしても、40年かかります。

そして税金は、儲かった時だけ支払います。損したら支払いません。競馬の場合は、国庫納付金という形で、当てた人からも外れたひとからも取ります。

以上の通り考察すると、競馬よりもFXの方が断然有利だと分かります。

（あくまでも、資金効率という点だけで比較しています。他に代えがたい楽しさを競馬に見出している人は、大勢いるはずです。）

資金効率を考えながら賭けをする場合、FXが有利です。

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そして、長期取引でゆっくり資金を増やしつつ、増えた資金の一部で競馬を楽しむ…というのも良さそうです。