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トラリピで生活できるか

投稿日:2019年1月24日 更新日:

裁量トレードは楽しいです。そして、トラリピで自動的に稼いでくれるのも楽しいです。この考え方を突き詰めますと、「トラリピの自動売買で生活」という話が出てきます。

そこで、トラリピで生活できるか、生活できるならどれくらいの資金力が必要か考察します。

トラリピで生活するのに必要な収入

まず、生活するために必要な金額を確認しましょう。それを受けて、トラリピでどうやってその額を確保するか検討します。

一人暮らしで比較的質素でもOK、もしもの場合の貯蓄等も考えて、月20万円くらいほしいと考えたとします。FXの税率は基本20%ですから、毎月25万円の収入となります。

年収で300万円です。

社会保険料や衣食住の費用を考えますと、余裕はなさそうです。しかし、生活できそうです。そこで、トラリピで月25万円稼ぐことを考えます。

毎日1万円以上の収益を得るには

1か月は30日くらいですが、FXで取引できるのは21日前後です。よって、毎日1万円以上の収入が必要です。1日1万円を獲得する利食い例を考えてみます。

  • 1万通貨の取引で、100銭の利食いを毎日1回
  • 1万通貨の取引で、50銭の利食いを毎日2回
  • 2万通貨の取引で、50銭の利食いを毎日1回

これに、スワップポイントが加算されます。この利食いができるか?です。上から順に確認しましょう。

1万通貨で、100銭の利食いを毎日1回

100銭の利食いを毎日期待するのは、現実的ではありません。大波乱相場のときには、100銭でも面白いように約定します。

しかし、平常時の場合、100銭だと1週間に1回前後の利食いになるのでは?と想定できます。週1回では、全く足りません。

1万通貨で、50銭の利食いを毎日2回

そこで、利幅を50銭にしてみます。50銭だと、100銭よりは利食いしやすいでしょう。しかし、平穏時は週に数回しか約定しない場合もあります。

毎日2回の利食いを期待するのは、厳しいです。

2万通貨で、50銭の利食いを毎日1回

今回挙げた選択肢の中では、これが最も現実味があります。ただし、50銭の利食いを毎日続けるには、ある程度の値動きが必要です。

値動きが活発になり、スワップポイントも大きくなることを期待します。この選択肢を使って、必要な証拠金を計算しましょう。

必要な証拠金はいくらか

では、トラップ1本の取引数量を2万通貨、50銭ごとに買うというトラリピで生活するとしましょう。この場合、どれくらいの資金が必要でしょうか。

豪ドル/円を例にして、考察しましょう。

超長期で放置トレードの場合

トラリピは、文字通り放置して自動売買できるのが特徴です。この性質を生かして生活するには、それなりの範囲に注文を設定する必要があります。

下は、豪ドル/円の長期チャートです。1995年以降を表示しています。

豪ドル円のチャート

過去最低値は55円くらい、そして、高値は100円台です。そこで、以下の設定でトラリピするとします。

  • 取引数量:2万通貨
  • 取引範囲:55円~100円
  • 発注頻度:50銭ごとに買い

この場合、必要な証拠金は4,700万円くらいになります。巨額すぎて、だれも実行しないのでは?という金額になりました。

そこで、少し条件を変えます。55円から85円の間でトラリピします。

円安で買ってから円高になると、含み損が大きくなります。その含み損に耐えられるように証拠金を準備します。だから、必要額が大きくなります。そこで、円安部分の注文を削除です。

この場合、必要な証拠金は2,200万円くらいです。4,700万円に比べれば半減以下です。しかし、2,200万円も、大きすぎる金額です。

数年間のトラリピの場合

過去最低値から高値までを広くカバーする方法は、どうやら現実的でないようです。そこで、取引方法を変えます。過去10年くらいのチャートで考える方法です。

下は、2009年以降の豪ドル/円のチャートです(M2Jからの引用)。

豪ドル円の中期チャート

超長期で取引する場合、最低値は55円でした。今回は、72円くらいです。取引範囲が狭くなりますので、必要な証拠金が少なくなります。

72円~85円の範囲で買い、71円でロスカットするとしましょう。この場合、必要な証拠金は600万円くらいです。

4,700万円という数字を見た後ですので、600万円が小さく感じるかもしれません。しかし、600万円は大金です。

さらに、この方法には問題があります。ロスカットが現実的だということです。

豪ドル/円は、60円割れになったのが3回あります。1995年、2000年、2008年です。将来、もう一度60円割れになったとしても、不思議はありません。

すなわち、71円でロスカットというのは、現実的な内容です。ロスカットの水準を60円台にしても、同様です。

600万円のロスカットを実行できるか?という問題があります。トラリピで生活するはずが、お金を失う事態になりかねません。

このように考えると、トラリピで生活するのは厳しいという評価になります。お金がふんだんにある人なら可能です。

トラリピの収益率はどれくらいか

今は何千万円も準備できないけれど、将来実現するぞ!という場合があるでしょう。そこで、トラリピの収益力を確認しましょう。

下の記事では、取引期間別に、どれくらいの利回りを期待できるかを考察しています。

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トラリピで年金生活

なお、今すぐトラリピで生活するのは厳しいとしても、老後生活用に今からトラリピで腕を磨くという選択肢もあります。

トラリピの腕を磨きながら、同時に資産を大きくする方法です。そして、老後は、トラリピの収入を得ながら生活します。

トラリピだけに頼るのは、リスクが高いと予想できます。よって、複数の収入の道を確保したいところです。その中の一つとして、トラリピも検討できます。

高齢になると、若いころと同じ瞬発力や思考力を期待するのは無理があります。すなわち、難しいトレードは大変です。

その点、トラリピは、考え方自体は難しくありません。現役時代から訓練することによって、高齢になっても取引可能だと期待できます。

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