トラリピ

超円高でもトラリピの大損を回避したいとき

投稿日:2015年2月5日 更新日:

トラリピの基本思想は、2000年代前半には既にウェブ上に出現していました。基本思想を理解して取り組むと、大損になる可能性を減らすことができます。

トラリピの基本思想

基本思想は「相場を読むことはできない。よって、広い範囲に小さな注文を設定して、為替レートがどのように動いても約定できるようにする」です。

極端な話、相場が読めるなら、トラリピを使う必要はありません。安値で大きく買って、高値で売った方が利幅が大きいです。

ただ、2000年代初めのころは、最小取引単位は1万通貨または10万通貨でした。このため、トラリピ(リピート系注文)はお金持ちのための手法でした。

今では、1,000通貨単位のFX業者が多くなっています。このため、一般の人々も、この手法を使えるようになりました。

含み損が大きくなるのは、やむを得ない

以上の基本思想ですから、含み損が一時的に大きくなってしまうのは仕方がありません。相場を読まずに取引しますから、含み損が当然発生します。

含み損に耐えられずに損切りすると、大損になります。

そこで、トラリピで成功できるか否か、それは取引開始時の考察が極めて重要です。

ひとたび取引を始めれば、あとは自動売買にお任せです。指定レートで取引を開始し、一定の利幅で利食いを繰り返します。

含み損が大きくなっても、放置するのが基本

そして、含み損が大きくなっても、取引を続けるのが基本です。以下の2つの収益源に期待します。

  • 利食い
  • スワップポイント

仮に含み損が継続しても、これら2つで得られる収益の方が大きくなればOKです。損益合計でプラスになるからです。

しかし、含み損が想定以上に大きくなって大損しそうだ、という場面が出てくるかもしれません。

【参考】トラリピの最適設定

大損回避方法を考察する前に、最適な取引設定を検討したいかもしれません。その場合は、先に下のリンク先の記事をご覧ください。

豪ドル/円を題材にして、最適なトラリピ設定を考察しています。

トラリピの最適設定【豪ドル】

ひとたび取引を開始すれば、自動売買してくれるのがトラリピのメリットです。しかも、取引の方法は単純明快なので、理解しやすいです。 問題が残っているとすれば、「どの範囲で、どのように取引するか。証拠金はど ...

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トラリピの大損回避方法

では、大損の回避方法を考察しましょう。

繰り返しになりますが、トラリピは含み損の発生を前提とするトレード手法です。含み損が大きくなっても、利食いの蓄積でカバーします。

含み損に耐える設定にしないと、大損という結果になりかねません。

大損回避方法:証拠金を追加

最も分かりやすい方法の一つです。大損になる理由は、証拠金が足りないからです。

現在、「思いのほか含み損が大きくて困った!」という状態だとします。この場合、証拠金を追加で入金するのが選択肢になります。

ただし、計算したうえで入金する必要があります。具体的には、追加でいくら入金したら、強制ロスカット水準はどこまで変化するか?です。

歴史的な円高をはるかに超えるような円高になっても、強制ロスカットにならない。そのような資金を投入するのが理想です。

そうすれば、為替レートの上下動で利食いを繰り返し、スワップポイントで毎日証拠金を増やせます。将来いつか、再び円安になって含み損は解消すると期待できます。

そのころには、利食い額とスワップポイントの合計は大きくなっているでしょう。

大損どころか、爆益という結果になり得ます。

大損回避方法:あらかじめ損切り設定する

取引開始時に、「ここまで円高になったら全部決済して損切りしよう」というレートを決めて、損切り注文を発注しておきます。

実際にロスカット注文が成立すると痛いですが、その前に利食いを繰り返していることでしょう。よって、利食い回数が多くなればなるほど、ロスカットの痛みを緩和できます。

利食い回数が十分な大きさになれば、仮に損切りになっても合計でプラスになります。こうなるのが、トラリピの理想形の一つです。

また、過去の円高記録が再度実現しても大丈夫な証拠金を入金しておくと、安全度が高くなります。

証拠金を増やせない場合

以上は、理想を含んだ話です。実際には、大幅な含み損に耐える証拠金をはじめから入金するのは、難しい場合があるでしょう。また、想定以上に円高が進んでしまう場合もあるでしょう。

そこで、想定以上に円高が進んでしまい、証拠金を追加するのが難しい場合の対処法を考察します。

まだ約定していない注文について、トラップ幅を広げる

約定して保有しているポジションについては、約定レートを変更できません。そこで、まだ約定していない注文を変更して対応します。

例えば、25銭ごとに買うという注文内容だったら、50銭ごとに買うという方法に変更します。

こうすれば、円高が進んでも、ポジションが増えるペースがゆっくりになります。

発注頻度が減る分だけ、利食い頻度も減少してしまいます。しかし、それよりも、必要な証拠金が増えすぎて大損になるのを回避します。

高値で買ったポジションの処遇

次に、高値で買ってしまって、直近で利食いを見込めないポジションをどうするか、について検討します。このポジションの存在が、大損の原因です。

ポジションを維持する

高値で買ったポジションは含み損になっています。しかし、毎日スワップポイントを得ることができます。そこで、そのままポジションを維持することが選択肢となるでしょう。

大きく円高になると含み損が増えて不愉快ですが、再び円安になるまでじっと待ちます。これが基本形です。

利益の範囲内で、高値のポジションを損切り

含み損で苦しくなるまでに、何回も利食いしているでしょう。また、スワップポイントも獲得しているでしょう。

その利益の範囲内で、高値のポジションを損切りします。

例えば、今までの利益が10万円だとします。この場合、損切り額が10万円以内になるように、損失を確定します。損益合計でプラスを維持できればOKです。

こうすれば、ここからさらに円高になっても、決済したポジションについては、含み損は増えません。

円安になる場合は、現在保有しているポジションの利食いで利益になります。

利益を超えてもいいから、高値のポジションを損切り

こちらは、今までの利益との合計で一時的に損になっても仕方がない、とにかくポジションを減らしたいというときに使います。

損してしまって痛いですが、過剰なポジションを減らせます。今後の利益に期待しつつ、「強制ロスカットで大損」の脅威から解放することを目指す方法です。

強制ロスカットを回避するという意味で最高の発注は、例えば、「豪ドル/円=0円でも強制ロスカットにならない証拠金を準備する」ことです。

しかし、それでは資金効率があまりに悪くなります。そこで、長期的に見てどこまで円高になり得るだろうか?を考えて、取引設定することになります。

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