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トラリピ

トラリピの失敗パターン

2019年1月22日

トラリピには、いくつか失敗パターンがあるようです。そこで、典型的と思われる失敗を確認しましょう。

損切りは、必ずしも失敗ではない

トレードをすると、損切りを避けて通れません。また、損切りすると失敗したと感じるものです。しかし、損切りは必ずしも失敗ではありません。

どれだけ精巧なトレード手法であっても、トレードが100%成功することはないでしょう。何回かは損切りになるはずです。

このような、想定された損切りは積極的に実行すべきです。損切りをためらっていると、含み損が大きくなって取り返しがつかなくなるかもしれません。

トラリピの発注画面

この意味を、トラリピの発注画面を見ながら確認しましょう。

下の発注画面で、左側に入力欄があります。ここに数字を入れると、右側のチャートに、取引範囲が赤色で示されます。取引範囲の設定がとても分かりやすいです。

トラリピ

上の例では、米ドル/円の取引範囲を105円~112円としています。買い注文ですので、米ドル/円が105円を明確に下回ったら、損切りすることになります。

実際に損切りしたとしても、それは仕方がありません。そういう設定で取引したからです。

どうしても損切りしたくない場合は、米ドル/円=1円になっても大丈夫な資金を入金するしかありません。私たちは将来を確実に読むことはできません。

損切り、利食いの体験を重ねながら、最終的な成功を目指します。損失の合計額よりも、利益の合計額の方が大きければOKです。

トラリピの失敗パターン

では、トラリピの失敗パターンとは、何でしょうか。

トラリピの失敗パターンとは、「軽い損で済んだのに、わざわざ大損するような取引をすること」です。

失敗例:取引開始時の検討が甘い

今すぐトラリピを開始したいとしましょう。そこで、とりあえずトラリピの取引画面にログインして、「これくらいでいいんじゃない?」という感覚で取引を始めます。

短期的には、儲かることも数多くあるでしょう。しかし、長期的に見て負ける確率が高めです。

為替レートは、上か下かのどちらかに動きます。買いのトラリピをしている場合、為替レートが円安方向に動けば、利益になります。レンジでも利益です。

しかし、大幅円高になると、損失です。

感覚で取引すると、「不都合な状態のときにどうするか」という検討が甘くなります。実際に含み損が巨大になってから考えても、もう遅いです。

含み損が大きいという現実がありますし、含み損で正常な思考力を維持することは難しいでしょう。

一定額の含み損になったらどうするか?というのは、取引開始前に決めるべきことです。

トラップ値幅をどうするとか、どれくらいの含み益で利食いしようかというのは、損切りの検討に比べると価値が低いです。

失敗例:気分で取引方針を変えてしまう

相場状況で取引方針が変わってしまうのも、失敗パターンです。

例えば、レンジ相場になったとしましょう。値動きの大きいレンジ相場なら、問題ありません。毎日のように利食いしてくれるかもしれません。

問題は、値動きが小さくなったときです。

50銭ごとに買い、50銭の含み益で利食いしているとします。今までは毎日利食いしていたのに、値動きが小さい相場になって、1週間に2回くらいしか利食いしなくなりました。

面白くありません。

この場合、利食い回数を増やすにはどうすれば良いでしょうか。

手っ取り早い方法としては、「25銭ごとに買う」です。50銭ごとに買う場合と比べて、新規買い頻度は2倍くらいになると期待できます。

下の図は、この様子を表現しています。青の曲線は為替レートの動きです。そして赤線は、トラップ(新規買い注文)の位置です。

25銭ごとに買う方が、約定頻度は明らかに高いです。

トラップ値幅

しかし、このように感覚で取引すると、その後の円高でひどい目にあいます。実例を見てみましょう。

相場の急落例

下は、米ドル/円の日足チャートです(M2Jからの引用)。

レンジ相場で推移していて、その後、急落した様子が分かります。矢印部分は、2019年1月3日です。1日で500銭くらい動きましたから、大変なものです。

米ドル/円の日足チャート

もう一つは、2020年3月の新型コロナウイルス問題を受けた急落です。こちらも、急落前はレンジ相場でした。

2週間くらいで10円(1,000銭)以上の急落と急騰を実現しましたから、大変な値動きです。

米ドル/円の日足チャート

レンジ相場のときに、数多くのトラップ(買い注文)を追加していたとしましょう。すると、この急落でロスカットになるかもしれません。

暴落を想定していたら

ちなみに、暴落を想定し、レンジになっても注文を追加せず、米ドル/円=100円になっても取引を継続できる状態だったとしましょう。

すると、上の2つの値動きは、最高の展開でした。

今までに見たこともないような数の約定通知が、一気に押し寄せます。SNSで損した人の嘆きを横目に見ながら、自分は大成功を収めます。

なお、米ドル/円=100円まで想定しておけば必ず大丈夫、というわけではありません。相場は生き物です。どんどん変わっていきます。

暴落する場合にどこまで下落しうるか?を考えながら取引します。

トラリピの失敗を回避するには

では、トラリピの失敗を回避するには、どうすれば良いでしょうか。いくつかあるでしょう。

  • 事前に、よく考える
  • 取引途中で、気分で設定を変えない

事前に考える内容ですが、例えば以下の通りです。

  • どの通貨ペアで取引するか
  • 取引範囲をどうするか
  • どこまで損失に耐えられるか
  • 損切りポイントで損切りしても、精神的に耐えられるか

含み損が大きくなるときの対応、損切りしたときに冷静な精神状態を維持できるか、このあたりが重要です。損切りしても、そこから勉強して、将来の成功につなげます。

トラップ幅をどうしよう?どこまで含み益になったら決済しよう?というのも重要ですが、損切りする場合に比べれば重要ではありません。

と言いますのは、利益の話だからです。利益は、どれだけ多くても少なくても、問題ありません。もちろん多い方が良いですが、少なかったからといって生活に影響しません。

しかし、損失の場合は、生活に影響する可能性があります。

資金面では大丈夫だとしても、精神的な面で影響する可能性があります。損失対策がとても重要です。

利食いすれば、損切りしても資金が増える例

ちなみに、最終的に損切りになってしまっても、利食いとスワップポイントが十分に蓄積していれば、勝ちトレードにできます。

「損切りなのに勝ちトレード」の意味ですが、以下の例の通りです。

取引例

トラリピをしていましたが、最終的に損切りとなり、損失額は100万円でした。ところが、それまでに利食いとスワップポイントで150万円獲得していたので、合計で50万円のプラスとなりました。

トラリピは、これが魅力です。損切りしたのに、プラスの成績にできるからです。

よって、損切りしたら損失額はいくらになるか?を考える際には、損切りするまでにどれくらい利食いするだろうか?というのも、検討したいです。

失敗してもOK

最後に、今まで書いてきた失敗をしてもOKです。自分で失敗しないと、失敗回避の重要性が分からないからです。ゆったり為替は、ありとあらゆる失敗を積み重ねてきました。

インターネット上に書いてある失敗例は、(強制ロスカットを除いて)全部体験済みなのでは?というくらいです。

失敗したら、次は繰り返さないようにします。そうすれば、失敗は無駄ではなく、トレードするうえで自分の財産になります。

…しかし、変な失敗をしない方が良いのは当然なので、可能な範囲で失敗を回避しましょう。

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