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トライオートFX

認定ビルダーの制約:トライオートFX

2020年1月17日

ゆったり為替は、インヴァスト証券から認定ビルダーに指定いただき、トライオートFXの取引設定を公開しました。

公開済みの自動売買プログラムですが、この制作には制約があります。他の認定ビルダーの皆さんも同様です。

そこで、どのような制約があるのか、確認しましょう。

トライオートFXビルダーのおさらい

この制約を確認するために、トライオートFXの特徴について、簡潔に見ていきます。

最初に、ビルダーを使って自動売買プログラムを作ります。そして、バックテスト結果を確認します。その内容で良ければ、取引開始です。

特段、おかしなことはありません。下は、バックテスト結果の例です。

認定ビルダー設定の成績

バックテストが問題になりうる

実は、このバックテストが曲者(くせもの)です。例を使って考察します。

下は、為替レートの図です。青線は為替レートの動きを示します。現在値は赤丸です。

チャート

今まで、下落で推移してきました。何らかの理由で、今後は上昇すると見込みました。破線の通りです。

この場合、ビルダーを使って買い注文の自動売買プログラムを作ります。下の通りです。赤枠の範囲に、何らかの買い注文を並べます。

チャート

為替レートが期待通りに動けば、どんどん利食いしてくれるでしょう。また、含み損も最小限に抑えられるでしょう。結果としては、良いトレードになります。

公開した自動売買プログラムを信頼してくれた読者にも、満足してもらえます。インヴァスト証券にとっても、良い事です。

すなわち、関係者すべてがハッピーです。

この自動売買プログラムは不採用

しかし、上の例の自動売買プログラムが公開される可能性は、低めです。

認定ビルダーが自分のブログ等で公開しない限り、誰にも知られることなく時が過ぎていきます。

なぜでしょうか。それは、バックテストが原因です。

下は、バックテストの範囲を示しています。赤の破線です。バックテストは、この範囲で買い注文を実行します。

チャート

この為替レートでバックテストをした場合、結果はどうなるでしょうか。

  • 最初の辺りは、取引が全くない
  • 途中から取引を始めるが、含み損がどんどん増える
  • 最後に、含み損が少し減る

下は、例です。このイメージにピッタリなバックテスト結果が出るように、ビルダーで作ってみました。ユーロ米ドルの買いです。

バックテスト結果

(注:ゆったり為替は、直近のユーロ米ドルが上昇すると考えているわけではありません。今回の記事用で作りました。)

  • 総合損益:+71,761円
  • 最大DD:△472,464円
  • リスクリターン:Bad

バックテスト期間の半分くらいで、ほとんどトレードしていません。利食いはしていますが、含み損が大きいです。

トライオートFXによる評価も、Badになりました。

果たして、このバックテスト結果を見て、「自分のお金を使って、この自動売買プログラムで取引したいなあ!」と思う読者はいるでしょうか。

そもそも、読者に採用していただく以前に、インヴァスト証券から掲載OKが出るでしょうか。

1年後から振り返ってみたら良い設定だった、ということは、あり得るでしょう。しかし、このバックテスト結果では、積極的には公開したくありません。

「それでもこれがいいんだ!」という場合は、解説文を使って、インヴァスト証券や読者の皆様にプレゼンテーションすることになります。

認定ビルダーの制約とは

ここまで読み進めていただくと、認定ビルダーの制約が分かります。「バックテスト結果が良好であること」という制約です。

この点について、インヴァスト証券から何も指示を受けていません。

しかし、自動売買プログラムを作っていけば、誰もが自然に採用することになるという、暗黙のルールです。

よって、認定ビルダーは、通常のトレードとは異なる制約下でプログラムを作ることになります。

  • バックテスト結果は良好な方が良い
  • 今後の成績は良好と見込まれるべき
  • 今後も良好だと合理的に説明できること

3つ目の「合理的に説明できること」というルールも、通常は存在しません。公開するからこそ必要になることです。

なかなか大変そうです。

ちなみに、「ゆったり為替がいつも考える自動売買プログラム」という視点から考えると、普段とは違う点があります。

  • トレード想定期間は半年~1年くらい

この点です。

ゆったり為替が最高に好きなトレード期間は、「永遠」です。相場を読むのは、裁量トレードでやっています。自動売買は、可能なら放置で勝手に利食いしてほしいと考えています。

現在、当ブログで実行している公開トレードは、永遠がコンセプトです。

よって、豪ドル円で55円~84.8円という、とんでもない範囲でトライオートFXを稼働しています(機会があれば、80円よりも円安の注文は、いつか削除したいと考えています)。

今回は、チャートを読んで考えた結果を使って、米ドル/スイスフランの取引設定を公開しました。

認定ビルダーに質問すると、面白いかも

というわけで、認定ビルダーの皆さんに、「公開するという制約を外す場合、どんな売買設定で取引したいと思いますか?」と質問してみると面白いかもしれません。

意外な隠し玉を持っているかもしれません。

ちなみに、ゆったり為替の隠し玉はありません。それでも敢えて実行するなら、豪ドルNZドルの買いです。

  • トレード範囲:1.015~1.055くらいか
  • 損切り:1.00を割ったあたり

豪ドルNZドルについては、トライオートFXのみならず、様々な場面で言及してきました。2015年~2016年頃から見ていますので、もう4年~5年の付き合い(?)です。

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