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パンケーキスワップ【PancakeSwap】とは

仮想通貨の世界でDefi(分散型金融)サービスが数多く出てきました。そこで、パンケーキスワップ(PancakeSwap)を題材にしてその仕組みや注意点等を確認します。

パンケーキスワップとは

パンケーキスワップとはDefi(分散型金融)サービスの一種で、分散取引所(DEX)機能やステーキング機能(≒仮想通貨を貸して報酬をもらう)を利用できます。

文字にすると専門用語が多くて分かりづらいですが、同時にビックリするほど稼げる可能性を秘めているため、多くの人々を魅了しています。

「稼げる可能性があるならやりたい!」という場合も多いでしょうが、上の赤枠部分の解説だけ見ても、専門用語のハードルがあります。そこで、用語を一つずつ確認して全体像を把握します。

ここで確認するのは、下の4つです。これが理解できれば、パンケーキスワップを概ね理解できます(リンクをクリックすると、解説部分に移動します)。

また、以下の補助機能もあります。人によっては、こちらの方が楽しいでしょう。

Defi(分散金融)

分散とは何だ?ですが、手続きの全てがブロックチェーン上で自動で行われる仕組みを指します。よって、分散金融とは、仮想通貨の売買や貸付・回収の仕組みがブロックチェーン上で自動で行われることを指します。

全てが自動で行われますから、運営会社は存在せず、その分だけコストが安価になります。

例えば、私たちが日本で仮想通貨の貸付や回収をしようとする場合、取引所の運営会社を相手にして実行します。しかし、私たちユーザーから見て条件が厳しい(=会社側が有利)な内容になっています。

そこで、これをブロックチェーン上で実行することにより、より有利な条件で貸して報酬を得ることができます。

なお、貸付にはデフォルト(債務不履行)がつきものですが、Defiにはこれを回避する仕組みがあります(ある仮想通貨を借りるには、別の仮想通貨を担保に出す必要あり)。

こうして、安全を確保しようとしています。

DEX(分散取引所)

DEXは、Defiの機能の一種類です。

すなわち、私たちが仮想通貨の売買注文を出せば、ブロックチェーン上で自動で実行され、所有している仮想通貨の種類や数量等まで自動管理される仕組みを指します。

一方、日本で一般的に存在する取引所はDEXと異なり、運営会社が存在します(例:コインチェックやビットフライヤーなど)。

比較すると分かりやすいので、国内の販売所と分散取引所をそれぞれ解説します。

国内の販売所

私たちが日本国内の販売所に注文を出すと、運営会社のシステム内でその注文が処理されます。

そして、運営会社は販売所の運営について責任を持ち、口座所有者の身元確認も厳格に行われます。

何かトラブルや事件が起きれば、金融庁が法律等に基づいて指導しますので、安全度が高い仕組みになっています。

DEX

一方、パンケーキスワップなどDEX(分散取引所)の場合は、注文受付から約定といった作業を全てブロックチェーン上で実行します。この実行には運営会社の関与がなく、また運営会社自体もなく、全てが自動で処理されています。

このため、取引手数料が安価に抑えられているのが特徴です。

ちなみに、日本の販売所の場合、取引手数料自体は無料ですが、スプレッドがとても広いという特徴があります。すなわち、相場よりも大幅に高値で買い、相場よりも大幅に安値で売ることになります。

このため、実質的な手数料がとても高額になるのですが、DEXの場合はこのスプレッドがない(ゼロ)のが基本です。

Defiのメリット・デメリット

以上の機能を確認したうえで、メリットとデメリットを確認しましょう。

Defiのメリットとしては、既に見ました通り取引手数料が安いという点を挙げられます。その他、取引可能な仮想通貨の種類がとても多い、後述するファーミング等で高い収益率を見込めるという点も挙げられます。

その一方で、日本の法律の管理外で運営されていますから、トラブルが起きた時に日本の制度を頼っても効果が薄い、という点がデメリットになります。

Defiに運営会社は存在しないとはいえ、開発会社は存在しており、一般的に開発会社はどこにあるのか、誰が運営しているのか、誰が所属しているのか全く不明です。

このため、日本の取引所と比べて高リスクなのが特徴ですが、そのリスクに見合ったリターンを期待できるという状態です。

なお、相場において低リスクかつ高リターンは存在せず、そのように見えてもどこかで目に見えないリスクがあります。そのリスクをリスクと認識しないときに、低リスク高リターンと見なせます。

低リスク・高リターンの例

具体例として、ゆったり為替が好む長期リピート系FXを題材にします。

このトレードは「豪ドル/円=55円~85円という巨大な範囲でリピート系FXを実行する」というものであり、現時点で100%の勝率を誇ります。それは当然で、今まで豪ドル/円=55円よりも大幅に円高になったことがないからです。

よって、低リスクかつ高リターンと言えるのですが、目に見えないリスクを背負っています。例えば「常に相場に資金を置き続けている」という点です。

裁量トレードでは、利食いできる確率が高いと判断する場面だけで取引します。すなわち、自己資金をリスクにさらす期間は限られています。

ところが、長期リピート系FXでは、年単位という長期間に渡って常に自己資金をリスクにさらしています。

よって、リスクとリターンはバランスが取れているのですが、ゆったり為替はこのリスクをリスクと捉えていません。「長期間に渡って利食いを繰り返すのだから、常に相場に資金を置き続けるのは当然でしょ?」という具合です。

こういったときに、低リスクかつ高リターンが成立します。

ファーミング

ここからは、パンケーキスワップの画面を見ながら、どれほどの高利回りが実現しているか確認します。ファーミングとは、DEX(分散取引所)を運営するための機能です。

あるとき、分散取引所で、仮想通貨Aを売って代わりに仮想通貨Bが欲しいと考えた人がいるとします。これを実行するのは、実は大変です。なぜなら、数多くの仮想通貨がある中で、仮想通貨Aと仮想通貨Bの交換に応じてくれる人が必要だからです。

しかも、価格や取引数量まで調整するとなると、円滑な取引はほとんど無理そうな話です。

下の例は、ビットコインとイーサリアムの交換を例にしています。このようなメジャーな仮想通貨だったら問題なく運営できるかもしれませんが、マイナーな仮想通貨では難しそうです。

仮想通貨の交換

この難題を解決するのが、ファーミングです。

あらかじめ、取引対象となる2つの仮想通貨を、一般ユーザーに預けてもらいます。その仮想通貨を貯め込んでおいて、取引したいという人が現れたら、時価で交換に応じます。

仮想通貨の交換

取引対象となる2つの仮想通貨はたくさんため込んでありますから、円滑に取引可能です。そして、この取引の際に得た手数料を、仮想通貨を貸してくれた人に分配します。これがファーミングです。

(ちなみに、実際の取引では、ビットコインそのものの取引はなされません。特定のブロックチェーン上で売買可能な仮想通貨のみ取引可能です。)

ファーミングで得られる報酬

では、ファーミングでもらえる報酬はどれくらいでしょうか。下の画像は例ですが、年率200%越えになっています。これが、数多くのユーザーを魅了する理由です。

ファーミング

なお、全てにおいて200%越えになっているというわけではなく、10%台というのもあります。

一般的に、有名な仮想通貨だったり安全度が高い仮想通貨になればなるほど、利率は低下する傾向にあります。

なぜなら、有名な仮想通貨は大勢が所有していますから、貸出してくれる人も多くなり、その一方で分配原資は取引手数料で限られていますから、貸出しが集まれば集まるほど、単位当たりの報酬は低下するからです。

逆に言えば、マイナーな仮想通貨ほど利率が高くなります。その分だけリスクも高くなりますので、どの程度のリスクなら許容可能か?を考えながらファーミングします。

ちなみに、報酬はCAKE(パンケーキスワップで使われる基本的な仮想通貨=ガバナンストークン)で支払われます。

ステーキング

次に、ステーキングを確認します。ステーキングをざっくりと解説しますと、「主にCAKEを預けることにより、CAKEやその他の仮想通貨を自動でもらえるサービス」です。

下は、ステーキングの例です。CAKEを預けると年率93.58%でLIENをもらえますし、同様にして年率95.74%でWELLをもらえます。

ステーキング

なぜ仮想通貨をもらえるか?ですが、新規に仮想通貨を開発した会社等が提供してくれるからです。

世の中には1万を超える仮想通貨がありますから、新規に開発した仮想通貨を有名にするのは大変なことです。そこで、パンケーキスワップを利用しているユーザーに対して仮想通貨を配布することにより、知名度を上げる作戦です。

ここで獲得した仮想通貨(いわゆる草コイン)の価格が上昇すれば、儲けることができます。その上昇幅は2倍や3倍という数字でなく、10倍や100倍といった超暴騰を期待します。

実際、そのような上昇を実現した仮想通貨はいくつもあります。これも、パンケーキスワップが多くのユーザーを魅了する理由の一つとなっています。

ちなみに、CAKEをステーキングしてCAKEをもらうこともできます。草コインはいらないな…という場合は、CAKEをひたすら増やす作戦も良さそうです。

この記事を書いている時点で、CAKEのステーキングで得られる報酬は、複利運用で年率130%超となっています。低金利の現代社会では想像もできないような高利回りです。

バイナリーオプション的なもの(Prediction)

パンケーキスワップには、バイナリーオプション的なもの(Prediction=予測)もあります。

下の画像右は、現在受付中の画面です。締め切りから5分後のBNB/USDTの価格は、締め切り時の価格よりも上か下か?を予想して賭けます。払戻倍率はいくらになるか?について画面に表示されており、賭け金額によって変化していきます。

prediction

そして、締め切られると左側の画像に移り、推移を見守ります。5分毎に締切が来て5分間で決着がつきますので、どんどん賭けられるのが特徴です。

ただし、適当にやっていると負けるのが自然でしょうから、何か工夫の余地があります。

ロト(くじ)

また、パンケーキスワップにはロト(くじ)もあります。現在修正中ですので利用できませんので、しばらく待ちましょう。

簡単に仕組みを書きますと、以下の通りです。

  • 1~14の中で4つの数字を選ぶ
  • 4つの数字を全て正解すれば当たり!
  • 3つの数字でもOK!

これはチャート分析等は不可能であり、純粋に運に頼るゲームになります。

価格維持への取組(burn)

以上を概観しますと、基本はユーザーにCAKEを分配し続ける仕組みだと分かります。すなわち、世の中に流通するCAKE数量は増加し続けることになり、それは価格下落圧力となります。

価格が下落すれば、多くのユーザーが損する可能性があり、それは避けなければなりません。そこで開発されたのが、burn(バーン、燃やすという意味)です。

burnとは、各種手数料の一部を蓄積しておき、ある程度貯まったら二度と使えないように処分することを指します。burnされた分だけ、仮想通貨の数量は減少します。

このように、CAKEの数量を減少させる仕組みも完備されており、長期保有でCAKE保有数を増やしているユーザーにとって有利なルールとなっています。

長期運用が基本

以上、パンケーキスワップの機能について確認しました。儲けるという視点で見ると、以下の分類ができます。

放置で勝手に増える

  • ファーミング
  • ステーキング

博打的

  • バイナリーオプション的なもの(prediction)
  • ロト(くじ)

仮想通貨を増やしていくなら、ファーミングとステーキングだけで取り組むのが良さそうです。この2つでも、利率は10%台~数百%台ですから、十分な大きさです。

ちなみに、年率100%という場合、それは「計算した時点の仮想通貨価格を基準にした場合」という意味です。仮想通貨ベースでは年率100%で増えても、肝心の仮想通貨価格が暴落してしまっては、結果として損になります。

そして、実際の仮想通貨価格の推移を見ますと、一気に急上昇する場面もあれば、何分の1という感じに急落下する場合もあり、将来の価格がどうなるのか、事前に読むことはできません。

そこで、基本は長期運用となります。

長期運用の試算

CAKE価格が2,000円のときに「CAKEをステーキングしてCAKEをもらう」という取引をするとします。分かりやすくするために、年利100%で複利運用するとします。

この場合、取引開始時の損益分岐価格は2,000円です。1年後、仮想通貨の数量は2倍になりました。すると、損益分岐価格は1,000円になります。価格が下落しても保有数量でカバーできるからです。

さらに1年経過すると、損益分岐価格は500円になります。

こうして時間が経過すると、損益分岐価格はどんどん低下していきます。そして、どこかで仮想通貨ブームが再来して価格が10倍!という感じになったら、利食いします。

リスク

以上の試算例等を見ますと、パンケーキスワップで取引するしかない!…と感じるかもしれません。

そして、こんなに高利回りなら大勢がパンケーキスワップに集合し、やがて利率は1桁%に落ち着く…とはならず、実際には数百%が珍しくありません。

その理由は、リスクです。リスクに見合った利回りが現在の数字だということです。

では、どのようなリスクがあるのか?ですが、代表的な事例について下の記事で考察していますのでご確認ください。

Defi(パンケーキスワップなど)のリスクと対処法

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