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仮想通貨(暗号資産)

multiplierとは:パンケーキスワップ【PancakeSwap】

2021年6月2日

パンケーキスワップ【PancakeSwap】のファームを見ると、Multiplierという数字に出会います。下の画像だと「40X」の部分です。

これは何でしょう?収益機会を失わないために、ぜひ知っておきたい項目です。

multiplier

Multiplierの仕組み

multiplierを日本語にすると「乗数」すなわち掛け算であり、分配原資をどれだけ増やすか?を示しています。

これをより良く理解するために、ファーミングで稼げる仕組みを簡単に確認しますと「ファーミングしていれば取引手数料の大半を分配してもらえる」です。

そして、その分配原資は各通貨ペアに均等配分されるわけではなく、基準値(1倍)の場合もあれば、0.1倍だったり40倍だったりします。

各通貨ペアの分配原資

(分配原資)=(基準値)×(multiplier)

では、基準値の0.1倍しか分配原資がないなら収益はどん底か?といえば、そういうわけでもありません。なぜなら、分配原資は少なくても、その通貨ペアでファーミングしている人数(数量)が少なければ、一人当たりの配当が大きくなるからです。

同様に、multiplierの数字が大きくてもその通貨ペアでファーミングしている数量が巨大なら、収益率は小さくなります。

ユーザーの収益の大きさ

(収益)=(分配原資)/(ファーミングしている数量)

というわけで、multiplierの数字が大きければ収入も大きいというわけではありませんが、この数字は無視できません。といいますのは、事実上の上場廃止基準でもあるからです。

事実上の上場廃止基準

パンケーキスワップ(PancakeSwap)は、binanceなどの取引所と比べて上場基準がとても緩いので、草コインを多数取引できます。

ところが、草コインですから、人気化する場合もあれば閑散とする場合もあります。あまりに取引されないと、上場させておくとコストがかかるばかりで利益になりません。

そういう場合、multiplierの数字を0にします。0倍ということは分配原資はゼロですから、どれだけファーミングしても収入がありません。

そして、賢明なユーザーは、そのような通貨ペアから逃げるでしょう。具体的には、ファーミングをやめて収益化を見込めない草コインを売却します。

すなわち、その草コインの価格は限りなくゼロに近づいていき、やがて誰にも顧みられることなく、ひっそりと消える運命に…。

なお、パンケーキスワップでさえ上場廃止になってしまうということは、他の取引所等でその仮想通貨を換金するのは極めて困難ということであり、一刻も早くその通貨ペアから離れて別の通貨ペアでファーミングするのが賢明だと分かります。

というわけで、mutiplierの数字が1よりも小さい場合、注意が必要です。

ツイッターで随時公開

ちなみに、パンケーキスワップ開発者はこの数字を随時見直してツイッターで公開していますので、ファーミングしている場合は時々確認しましょう。

下の表は、2021年6月2日に公開された改定値です(一部を抜粋)。この時は32の通貨ペアについて数字の下方修正が発表されており、全て1よりも小さい数字に変更されましたので要注意です。

通貨ペア ウェイト(旧) ウェイト(新)
APYS-BNB 1.0 0.5
ARPA-BNB 1.0 0.5
bALBT-BNB 0.1 0.0
bBADGER-BTCB 0.5 0.1
bDIGG-BTCB 0.5 0.1
BDO-BNB 0.5 0.1
BFI-BNB 0.3 0.1
BONDLY-BNB 1.0 0.5
BOR-BNB 0.5 0.1
BSCX-BNB 0.5 0.1

上の表を見ますと、通貨ペア「bALBT-BNB」の数字が0.0になっている様子が分かります。このような仮想通貨でファーミングするのは避けなければなりません。さっさと逃げましょう。

さらに書けば、0.1になっているのは瀕死状態です。ここからの復活もあり得ますが、ただでさえリスクの高い草コインなのに瀕死宣告されてなおファーミングし続けるメリットは薄いように感じます。

よって、特段の理由がない限り、0.1倍の仮想通貨からも逃げるのが良いのでは?と感じます(投資判断は各個人でお願いします)。

multiplierが大きい通貨ペア

数字が1.0より小さい通貨ペアが多数あるということは、逆に数字が大きい通貨ペアもあるということです。

このような通貨ペアは人気が集中しており、少なくともその時点において上場廃止リスクはとても小さいことが分かります。

この記事を書いている時点で、1.0よりも大きな数字になっているのは下の4通貨ペアです。いずれも、パンケーキスワップにおいてメジャーな通貨の組み合わせです。

通貨ペア ウェイト 利率
CAKE-BNB 40 58.41%
BUSD-BNB 8 28.38%
TUSD-BUSD 2 31.68%
CAKE-BUSD 2 70.30%

なお、CAKE-BNBは40倍という巨大な報酬をもらっていますが、利率は58.41%と控えめです。これはすなわち、この通貨ペアでファーミングしている数量がとても多いことを示しています。

公式による見解

以上がmultiplierの解説ですが、パンケーキスワップの公式はmultiplierの数字変更について、その目的を公開しています。

どこかの時点でこのツイートが消されるかもしれませんので、本文を下に転記します。

Redirect rewards from:
low liquidity / low volume farms
farms with excessive liquidity
to:
Key farms with low rewards
Make room for more new Syrup Pools!

簡潔に翻訳すると、以下の通りです。

以下の通貨ペアから報酬を減らします。
・流動性が小さいもの / 取引数量が少ないもの
・流動性が大きすぎるもの
減らした報酬は、下の通貨ペアに付け替えます。
・主要な通貨ペアで、報酬が少ないもの
・プールでの分配原資確保

まとめ

最後に、まとめです。

基本的に自分の好みの通貨ペアでファーミングすればOKですが、multiplierの数字を時々確認しましょう!そして、倍率が0になりそうなら逃げることも考えましょう!

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