注:この記事は2021年2月21日投稿しました(文章を更新したため、更新日は5月になっています)。ここで御案内した投資ロボットのその後の成績につきましては、下の記事でご確認しただけます。
以下、本文です。
******
ビットコインを主役として、仮想通貨価格が上昇しています。そこで、bot(ボット)を使った自動売買を検討します。
なぜ仮想通貨の自動売買か
最初に、自動売買を検討する理由を確認しましょう。下は、ビットコインの月足チャートです(DMM Bitcoinから引用)。
ビットコインの価格を簡潔に書きますと、以下の通りです。
- 2016年:数万円くらい
- 2017年末~2018年初め:250万円
- 2019年初め:40万円台
- 2021年2月:600万円くらい
こうして見ると、2016年~2017年初めくらいに大きく買っておけば…ということになりますが、実際には難しかったでしょう。
なぜなら、日本全体が「そもそもビットコインとは何?」という状態でしたし、法制度も未整備だったためです。
買えたとしても、2017年末の大相場で利食いした人が多かったのでは?と予想できます。利食いしなかった場合は、その後の下落トレンドで苦しい思いをしながら耐えるか、利食いできるうちに売るか。
そして、底値の40万円台になったところで買えるか?ですが、一般的には難しいかもしれません。と言いますのは、高値250万円から6分の1になってしまったからです。
「もっと下落するのでは?」という恐怖が付きまといます。
その後、急上昇して600万円が実現しました。要するに、2020年末までの間、いつ買っても利食いできたということですが、実際には損切りになった人や買えなかった人が多かったことでしょう。
以上の通り、「買って持つ」という簡単なトレードでさえ、実行するのは大変なことです。
ならば、その他の裁量トレードで勝利を目指すか?です。しかし、そもそも裁量トレードの能力がなければ、どんな相場でも利食いは難しいです。
そこで、好成績を残してきた自動売買にトレードを任せよう、という案が出てきます。単なる自動売買でなく、「好成績を残してきた」という条件が大切です。
過去が素晴らしければ将来も同様だとは断定できませんが、期待できます。
bot(ボット)
ちなみに、仮想通貨の自動売買の世界では、bot(ボット)という単語がしばしば出てきます。
botとは、「特定の条件が成立したら、自動で一定の作業をする仕組み」であり、これは自動売買に向いています。「売買シグナルが出たら自動で買い、決済シグナルが出たら自動で決済」という具合です。
この仕組みはFX(外国為替証拠金取引)にもありますが、botという単語は出てきません。分野が違うと使う単語も変わってくるという一例でしょう。
簡単に自動売買
では、どうやってbotで自動売買するか?ですが、一般的には極めて困難です。まず、APIサービスを提供している取引所・販売所を探します(このAPIというシステムを使って、botを使います)。
ここでは、例としてGMOコインを挙げておきましょう。GMOコインでは、APIを使うことによって以下のサービスを使えます。
- 現物取引
- レバレッジ取引
- 口座情報取得
そして、APIドキュメントを見てプログラムを組んでいきます…が、大半の人には不可能です。
そこで、ユーザーの代わりにプログラムを組んでくれて、分かり易いサービスを展開してくれている会社を使います。具体的には、クオレア(QUOREA)です。
QUOREAを使えば、下の3ステップで取引可能です。
- QUOREAでアカウントを作る
- GMOコイン等で口座開設する
- 上の2つの口座を接続(GMOコインのAPIを使えるようにする)
QUOREAが好成績
既に当ブログで数回ご案内しているQUOREAですが、好成績を収めて続けているbotがあります。例えば、下の通り。
青線はバックテスト結果であり、赤線は公開後の成績です。そして背景のグラフは、ビットコイン価格の推移です。成績を見ますと、右肩上がりで素晴らしいです。
バックテスト結果を鵜呑みにできない
しかし、ゆったり為替はMT4の自動売買に集中していた時期があり、その経験を踏まえますと「バックテストだけが好成績な自動売買プログラムを作るのは、難しくない」です。
すなわち、そのような自動売買プログラムで実際に取引しても、成績が良くないことが珍しくありません。これは、カーブフィッティング(過剰最適化)のワナにかかってしまったことが原因です。
カーブフィッティングとは何かという話や、好成績な自動売買プログラムを見つける方法については、下の記事でご確認いただけます。
一言で書くなら、「カーブフィッティング回避のためには、公開後の成績(赤線)が重要」です。
こういう条件を付けると、QUOREAで選択可能なものは限られてきます。これは、QUOREAがまだ新しいサービスであることが原因です。
サービス提供期間が長くなればなるほど、上のチャートの赤線部分も長くなるので、選択肢も増えてくることでしょう。
相場下落局面に備える
このままビットコイン相場が上昇トレンドなら、何も問題なさそうです。そこで、取引を始めたとします。
その後、相場が下落局面になったらどうなるでしょう。それはその時になってみなければ分かりません…しかし、大損しないためにバックテストを生かせます。
すなわち、「過去の下落局面でも成績が大崩れしていないbotを選ぶ」です。
- (この記事を書いた時点)上昇局面で絶好調
- 下落局面のバックテストにおいて、まあまあの成績
上昇局面でも下落局面でも同じように絶好調というのが理想ですが、それは難しい要求です。そこで、相場が反転した局面では、資産の大幅増でなく損しないことを重視します。
こうしてbotを選ぶと、安心感があります。
たとえば、2020年1月~9月のビットコイン価格の推移を見ますと、ビットコイン相場は下落局面が複数回あります(下は日足チャート)。
こういった局面でのバックテスト成績はどうだったか?をチェックします。
好成績のbotを紹介
以上を踏まえまして、QUOREAで公開されている好成績のbot例を紹介します。(目視での)抽出条件は以下の通りです。
- bot公開後、概ね3か月以上経過している
- この記事を書いた時点の成績が良好
- 過去の下落局面でも、頑張っている
少々あいまいな表現が含まれていますが、そこはフィーリングということでお願いします。最重要なのは、公開後に一定の時間が過ぎていて、かつ、公開後の成績が良好という点です。
では、この記事を書いた時点(2021年2月21日)において好成績のbotを見ていきます。
好成績その1
名称:
T510万円6連続エントリー・利益率0.41%勝率65.2%・2.0回/1日・82点20201103
開発者:
tetsupon-USDさん
こちらは、この記事の上で紹介しましたのと同じです。
公開後の成績(赤線)は右肩上がりになっており、過去の下落局面を見ましても、成績は悪化していません。むしろ、下落局面でも資産は増えていますので、素晴らしいです。
好成績その2
名称:
489万円 逆張り 今用④
開発者:
tetsupon-USDさん
再び、tetsupon-USDさんが開発したbotです。このbotの特徴は、下落局面で好成績だということです。確かに、2020年初めの下落局面などで一気に資産が増えている様子が分かります。
さらに特筆できるのは、価格上昇局面でも資産が減っておらず、むしろ増えている点です。上昇局面と言っても、上昇一辺倒というわけではありません。その下落で利食いしているということです。
好成績その3
名称:
ハンマーカール
開発者:
後悔役立たずさん
こちらも、価格下落時に威力を発揮するbotです。
上のグラフを見ると、価格下落時に資産が大幅に増えている様子が分かります。さらに、価格上昇局面でも増えていますので、大変素晴らしい成績です。
公開されているbotの特徴
好調な成績の3つをご案内しましたが、ここで、QUOREAで公開されている自動売買プログラムの特徴を概観します。
・公開後の期間が短い例が多い
これは、QUOREAのサービス提供期間が影響しています。歴史を重ねることにより、公開後の期間が長い自動売買プログラムが増えてくることでしょう。
・特定の制作者が公開している
QUOREAでは、誰でも自由に自動売買プログラムを作って公開できます。しかし、好成績でないと報酬が全く出ず、他の顧客の信頼も得られません。
そこで、自信がある人や本気で取り組みたい人が公開することとなりますので、制作者は自然と限定的になります。
これは、顧客から見て良い傾向です。なぜなら、ダメな自動売買プログラムを排除できるからです。
ちなみに、当ブログではtetsupon-USDさんが制作されたbotの登場回数が多くなっています。ゆったり為替はtetsupon-USDさんと面識はありませんが、検索していくと、自然と数多くヒットします。
それだけ、tetsupon-USDさんのbotが優秀だということを示しています(ただし、将来まで優秀だという保証はありませんので、自分で見て考えることが必要です)。
・顧客の成績が好調
少なくともこの記事を書いた時点で、顧客の取引成績が好調です。それは、QUOREAが発表している数字を見れば分かりますし、ツイッターの投稿でも分かります。
FXを中心に、選択式の自動売買サービスはいくつもあります。しかし、大勢の顧客がツイッターで「儲かった!」と喜びの報告をしている例は、過去になかったことと記憶しています。
この記事で紹介しました投資ロボットのその後の成績につきましては、下の記事でご確認ください。
クオレアの関連記事