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トライオートFX

トライオートFXとシストレ24の違い

2015年7月21日

トライオートFXとシストレ24は、いずれもインヴァスト証券のサービスです。

この2つには似ている点もありますが、大きく異なる点もあります。そこで、両者の違いを中心に考察していきましょう。

2つのサービスには、大きな違いがある

トライオートFXとシストレ24、それぞれの特徴を書き出してみます。

トライオートFX

  • 自分で自動売買注文を作れる
  • 自動売買注文を選択して取引することも可能
  • インジケーターを使わない
  • 1,000通貨から取引可能

シストレ24

  • あらかじめ準備されたストラテジー(自動売買プログラム)から選んで取引
  • ストラテジーの取引設定を見ることはできない
  • フルオートで、ストラテジーの自動入れ替えが可能
  • 主にインジケーターを使っていると予想できる
  • 自分でストラテジーを作れない
  • 5,000通貨から取引可能

では、両サービスを順に見ていきましょう。

トライオートFX

下は、トライオートFXの画面です。自動売買注文を作る画面ではなく、売買成績の画面です。

トライオートfx

画面左上は、収益率などが簡潔に書いてあります。右上は、バックテスト結果です。右肩上がりの良好な成績になっています。

そして、シストレ24との違いで重要なのは、矢印のある赤枠部分です。

画像を縮小していますので見づらくなっていますが、下の情報などが書いてあります。

  • 通貨ペア
  • 買いか売りか
  • 取引数量
  • 取引開始レート
  • 利食いレート
  • 損切りレート など

トライオートFXは、リピート系注文の一種です。

下はリピート系注文を解説しており、為替レートが動くにつれて、「赤丸部分で買って、青丸部分で利食い」という動きを繰り返している様子が分かります。

そして重要なのは、自動売買注文の全貌が明らかにされている点です。「どこで取引を開始して、どこで決済して、再びどこで取引して…」というのが、完全公開されています。

さらに、自分で自動売買注文を作ることもできます。

なお、リピート系注文は、インジケーターを使わないのが一般的です。インジケーターは便利なツールではありますが、勉強が必要なのが厄介ですし、いつも正答するとは限りません。

インジケーターを使わないという点で、特徴があります。

シストレ24

シストレ24は、トライオートFXと大きく異なります。下は、ストラテジー「Third Brain Fx AUDUSD」の成績画面です。

シストレ24

左側に、チャートと成績のグラフが描いてあります(成績は、薄い緑色です)。右側に、取引内容が書いてありますが、矢印がある赤枠部分が特徴的です。

一部を抜き出しますと、以下の通りです。

  • 最大ドローダウン
  • 平均利益
  • 平均損失
  • 勝率
  • 取引回数
  • リスクリターン率
  • プロフィットファクター など

システムトレードの世界でよく出るキーワードが、たくさんあります。

すなわち、シストレ24で好成績を収めるには、こういったキーワードについて理解を深めておいた方が良いと分かります。

トライオートFXでも、これらのキーワードを使って分析できます。しかし、取引画面には出てきません。

一方のシストレ24では、全てのストラテジーについて、これらのキーワードと分析結果が表示されています。

なぜ、この違いが出るのでしょうか。

ストラテジーの内容は非公開

シストレ24の場合、ストラテジーの中身は非公開です。

すなわち、「どうなったら取引を開始して、どうなったら決済するか」というルールが不明です。

重要な部分が非公開なので、私たちはどのストラテジーを選べばよいのか、分かりません。分からなければ、トレード自体できなくなります。

そのため、プロフィットファクターなど、トレード成績に関する分析が事細かく公開されています。

私たちは、ストラテジーの中身を見ることはできないけれど、トレード成績を見て選ぶことができます。

どちらのメリットが大きいか

では、トライオートFXとシストレ24では、どちらのメリットが大きいでしょうか。

両方にメリット・デメリットがあるのですが、ここでは敢えてメリットが大きいと思う側を挙げてみます。トライオートFXです。

ゆったり為替は、インヴァスト証券の公式サイトに、ゆったり為替制作のトライオートFX自動売買注文を公開させていただいています。

名称は「永遠の利食い_カナダドル/円」など、2つです。下は、バックテストの様子です。

トライオートFX

右端で一気に成績が上がっていますが、大半の部分は取引がなかったと分かります。

トレードで大事なのは、「過去の成績はどうだったか」ではなく、「これからの成績はどうなるか」です。過去の成績とはすなわち、バックテストです。

バックテストがいくら好成績でも、実際のトレードが散々なら、それはダメなトレードです。

ゆったり為替が、トライオートFX自動売買注文を公開させてもらった際、成績は良くありませんでした。そもそも、取引していないからです。

しかし、公開後、成績グラフは順調に推移しています。これができるのはなぜか?ですが、以下の2つが理由です。

  • トライオートFXは取引システムが分かりやすい
  • 自分で自動売買注文を作れる

すなわち、チャートを読む力があれば、バックテスト成績に関わらず適切な自動売買注文を作れます。

今後も、このような好調な成績を上げ続けるかどうか、それは分かりません。相場次第ということになりますが、少なくとも、この記事を書いた時点では好成績です。

損しても、納得しやすいし改善しやすい

もう一つ、自動売買注文の中身が全部公開されていると、「損しても、納得しやすい」という効果があります。

「取引設定はこうだけれど、相場はあのように動いたから損した」というのが分かりやすいです。

損した理由が分かれば、次は同じことをしないように注意します。

一方、シストレ24のストラテジーは、その中身が公開されていません。よって、損しても「なぜ損したか」が分かりません。

そのストラテジーは、上昇に強くて下落に弱いのか、それとも値動きが大きい相場に弱いのか…といった原因が分かりません。

原因が分からなければ、改善しようと思っても難しいです。モヤモヤとした感情がくすぶってしまいます。

トレードで資産が増え続けている間は良いですが、不都合な状況になった時にどう対応できるか?が、トライオートFXとシストレ24で大きく異なります。

以上の点から、トライオートFXの方がメリットが大きいのでは?と考えています。

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