直近1年間くらいの相場を見ますと、円高気味に推移しています。すなわち、今トラリピなどのリピート系注文を始めると、以前よりも有利です。
と言いますのは、必要な証拠金額を少なくできるからです。すなわち…
- 1回の利食いで得られる利益率が大きい
- 損切りで終わる場合、ダメージを小さくできる
必要な証拠金額が少ないメリット
上の枠で2つのメリットを書きましたが、少し掘り下げて考察します。具体的な方が分かりやすいので、豪ドル円で考察します。
1回の利食いで得られる利益率
この記事を書いている時点で、豪ドル円=76円弱です。そこで、55円~78円の範囲で、リピート系注文をするとしましょう。1回の取引数量は1,000通貨で、50銭ごとに売買します。
このとき、1回の利食いで得られる金額は500円です。
そして、豪ドル円=55円(過去の円高記録)になっても強制ロスカットにならないようにしようと思うと、必要な証拠金は60万円台半ばです。
- 1回の利食い:500円
- 必要な証拠金:60万円台半ば
- 利益率:0.075%
1回利食いすれば、準備した証拠金の0.075%を得られます。0.075%は少ないという印象かもしれません。しかし、リピート系注文は、全自動で勝手に取引してくれます。
これが、大きなメリットです。
1年間運用して、100回利食いしたとしましょう。2営業日~3営業日で1回の利食いという、控えめな想定です。
このとき、利益率は7.5%です。これにスワップポイントが付きます。
今年1月3日のような、大波乱相場がありますと、1日で2桁の回数利食いします。すると、ウハウハの展開となります。年率10%超の利幅を想定できます。
55円~90円の範囲で取引していたら?
では、55円~78円の範囲でなく、55円~90円の範囲で取引していたらどうでしょうか。以下の通りです。
- 1回の利食い:500円
- 必要な証拠金:140万円台半ば
- 利益率:0.035%
1回の利食いで得られる利益率が、半分以下になってしまいました。
この理由ですが、リピート系注文を今始める場合に比べて、必要な証拠金額が大幅に大きいからです。1回の利食いで得られる金額は、500円です。どちらも同じです。
しかし、利益率という点から見ると、大幅に異なることが分かります。
損切りで終了するときのダメージ
次に、損切りで終了するときのダメージを考察します。
分かりやすくするために、極端な例を考えます。すなわち、「取引開始後、一直線に豪ドル円=55円まで円高になり、1度も利食いすることなく手動で損切りした場合」です。
こんな例はないでしょうが、比較用に分かりやすい想定にしました。
- 55円~78円で取引する場合の損失:54万円くらい
- 55円~90円で取引する場合の損失:124万円くらい
損失額が、圧倒的に違います。
利食いする場合の利益率も、損失になる場合の金額も、55円~78円で取引する方が圧倒的に有利です。
ゆったり為替は、55円~84.8円の範囲で取引しています。よって、取引を今始めると、ゆったり為替よりも低リスクで、高収益を同時に得られることになります。
もっと円高になるのを待つべきか
以上の展開を見ますと、「もっと円高になるのを待てばよいのでは?」という考え方が出てきます。それは、適切な思考でしょう。ただし、1つの問題があります。
果たして、実際に円高になるだろうか?です。
色々な人が様々な考え方をしていますが、それらは全て予想です。誰も将来の為替レートを断定的に明示することはできません。
そこで、リピート系注文を検討する価値があります。
今から始めて、その後円安になる場合、いくらか利食いできます。OK。逆に、今から始めて、その後円高になる場合も、ゆったり為替の設定に比べて必要な証拠金は少なく済んでいます。
すなわち、有利な環境です。OK。
円安になる場合に備えて
今からリピート系注文を始めるとして、その後、円安になるとしましょう。この場合、思ったよりも利食い額が小さくなってしまって、面白くありません。
そこで、対策を投入しましょう。
77.00円で買った1,000通貨については、90円になるまで利食いしない。
リピート系注文で通貨ペアを買うわけですが、そのうちの一部については、あえて利食いしません。大幅円安になってから利食いします。
こうすれば、取引開始後に円安になってしまっても、しっかり利食いできます。
円安時に始めた人は損だったのか
次に、円安の時に取引を開始して現在に至る人は損だったのか?を考察します。損ではありません。と言いますのは、以下のメリットを享受しているからです。
- 円安時に利食いを繰り返した
- スワップポイントをもらい続けた
- 取引開始後、さらに円安になる可能性もあった
円高になるのを待っていた人は、上のメリットを得られませんでした。
また、円高になったとはいえ、今までの利食いとスワップポイントが大きいので、ゆったり為替の公開トレードはプラスの成績です。
とはいえ、「円高と円安で、どちらで始めるのが有利か」と問われれば、円高で始めるのが有利です(円売りの場合)。
すなわち、以前に比べて、今は取引を始めやすい環境にあります。
どのFX口座を使うか
では、どのFX口座で取引すべきか、確認しましょう。ゆったり為替のような超長期運用を想定する場合、「放置できるならどのFX業者でもOK」が本音です。
完全放置できるFX業者は、全部で3つです。特徴を一言でご案内します。
マネースクエア(トラリピ):
簡単に取引設定が可能で、細かいカスタマイズも可能
ループイフダン:
最高レベルの簡単さでリピート系注文ができる
トライオートFX:
細かいカスタマイズが可能であり、スプレッドなども良好
ゆったり為替の公開トレードでは、トライオートFXを使っています。取引設定の自由度が高く、スペックも良好だからです。
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トライオートFXの口座開設方法
トライオートFXは、柔軟性に優れたリピート系注文です。ゆったり為替が実行している超長期トレードから、チャートを読んだ短期間のトレードまで可能です。 そこで、トライオートFXの口座開設方法を確認しましょ ...
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