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- リピート系FXに関するレポート
- 証拠金計算表(証拠金シミュレーター)
この記事では、証拠金計算表の考え方や使い方を確認します。
証拠金計算表【エクセル】のデザイン
下は、証拠金計算表(証拠金シミュレーター)の一部を表示したものです。エクセルで作っています。
上のエクセルの水色部分に文字や数字を入力すると、計算結果の数字が白地部分に表示されます。以下の4つです。
- 建玉平均レート
- ポジション数
- 証拠金額(目安)
- 想定損失額
この4つがあれば、証拠金額に関する多くの問題を解決できます。
証拠金額と想定損失額の関係
上のサンプルを見ますと、証拠金額(目安)と想定損失額が大きく異なることが分かります。これらの単語の意味は、それぞれ以下の通りです。
入力した為替レート全てでポジションを保有する場合に、準備した方が良い金額の目安
想定最低値(最大値)で損切りする場合の、損失額
エクセルの例では、米ドル/円を105円~115円の範囲で買っています。
この場合、必要な証拠金額は32万円台です。そして、105円で損切りするときの損失額は、17万円台です。
こうして見ますと、準備すべき証拠金額と想定する損失額には、大きな差があることが分かります。
この計算結果を見ないで考えると、金額の差を認識できないかもしれません。この点を知るだけでも、このエクセルは価値があります。
なぜなら、「準備すべき証拠金」=「最大損失額」と考えると、適切にトレードできない可能性があるからです。
例えば、最大損失額は32万円だと思って恐れてしまい、本当は17万円で取引可能なのに取引を見送ってしまう、などです。
このエクセル計算表を使って、間違いを回避してください。
証拠金は、いくら必要?
米ドル/円を105円~115円の範囲で買う場合、必要な証拠金の目安は32万円台となりました。この数字をどう見るか?です。
手元資金が大きい場合
「必要な金額は意外に小さく、資金に余裕がある」と感じる場合、以下の2つが選択肢になるでしょう。
- 1取引の数量を増やす
- 取引範囲を広げる
取引数量を増やせば、利食いしたときの獲得額が大きくなります。一方、取引範囲を広くする場合は、為替レートが大きく動いても利食いを継続できます。
どちらが良いかは、トレードする人の好み次第です。
そして、取引数量を増やしたい場合・取引範囲を広げたい場合、いずれの場合もエクセルに入力すれば、いくら必要なのかが簡単に分かります。
このように、証拠金計算表を使えば、必要な証拠金が簡単に分かります。優秀な証拠金シミュレーターです。
手元資金が不十分な場合
逆に、32万円も準備できないなあという場合は、以下が選択肢になりそうです。
- 取引範囲を狭くする
- 別の通貨ペアで取引する
- (証拠金不足を承知で)構わず取引する
いずれを採用する場合も、準備すべき証拠金額を簡単に把握できます。
なお、「構わず取引する」はリスクが高めですが、可能ではあります。
例えば、手元資金が30万円の場合、2万円足りませんが、「証拠金不足で苦しくなる前に、2万円を利食いで確保できる」と考える場合などです。
この選択肢を採用する場合、チャートを読む力を試されることになります。
その他の有効な使い方
その他、こんな使い方もできます。
「取引している途中で、特定のポジションを損切りするとしよう。この場合、必要な証拠金はどれくらい減るだろう?」
という試算が、簡単にできます。
逆に、「ポジションを増やしたら、資金はどれくらい追加すべきだろう?」というのも、簡単に分かります。とても使い勝手が良いです。
メモの重要性
なお、このエクセルには、メモ欄を作っています。これは、取引開始時に何を考えていたか、どういう方針で取引するか、などを入力する欄です。
長期のリピート系FXは特に、取引開始から終了まで比較的時間を要します。
1か月~3か月というのは、珍しくないでしょう。1年以上になる場合も、あるでしょう。
すると、取引開始時に考えていたことを、忘れてしまいます。その結果、当初予定とは異なった行動に出てしまうかもしれません。
以下は、例です。
取引開始時の思考をメモとして残しておけば、予定外の行動をして損失で終わってしまう、という例を減らせる可能性があります。
ゆったり為替が実際にトレードする際も、メモ欄を頻繁に使っています。
メモは是非とも使ってほしい
なお、このメモ欄はとても有効です。と言いますのは、以下の通りだからです。
例えば、取引途中で、当初予定と違うことをしたくなるかもしれません。
この場合、合理的な思考に基づいているのか、感情に基づいた思考をしているのか(もっと儲けたい、損切りしたくないなど)、自分に問いかけてみてください。
この証拠金計算表は、証拠金の計算をするためのものです。しかし、それ以上の効果を見込むことができます。
応用的な使い方
また、下のリンクの記事では、証拠金計算表の応用的な使い方をご案内しています。
この方法を使うと、「取引途中で損切りしても、今までの利食いとの合計でプラスとなるか?」が分かります。
これは、「今後の相場の雲行きは怪しそうだ」という時に活躍します。
ひたすら取引して「大勝ちか、それとも大負けか?」の勝負を挑む必要はなく、「ちょい勝ちでもOK」という感じで相場から離脱することができます。
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