バックテストや自動売買をしたいけれど、難易度が高いという場合、岡三RSSが候補になるかもしれません。
岡三RSSでも、バックテストや自動売買ができます。
岡三RSSとは
岡三オンラインでは、エクセルを使って、くりっく365、くりっく株365、日本株(現物・先物)の取引ができます。
このエクセルのことを岡三RSSといいます。
エクセルなので、エクセル関数を使えますし、岡三オンライン独自の関数も使えます。また、VBA(マクロ)を使うこともできます。
VBAは少々難易度が高いでしょうが、エクセル関数ならば、業務等で日常的に使う方が大勢いらっしゃることでしょう。
岡三RSSは、このエクセルを駆使して分析・取引するツールです。
岡三RSSで何ができるのか
では、岡三RSSを使って何ができるのか、確認しましょう。
くりっく365、くりっく株365、日本株(現物・先物)と種類が多いので、ここでは「くりっく株365」に絞ります。
岡三RSSでできること
- リアルタイムのデータを得られる
- チャートを描画できる
- ヒストリカルデータをダウンロードできる
- バックテストができる
- 裁量取引ができる
- 自動売買プログラムを作れる
- 自動売買ができる
岡三RSSのホームページからサンプルのRSSをダウンロードできます。それを見ると、どんな感じなのかが分かります(口座を作ってからダウンロードしないと、データが更新されずにエラー表示になります)。
下の画像は、岡三オンラインからの引用です(以下同じ)。RSSのイメージです。エクセルそのものだと分かります。
こういったメリットがあります。しかし、岡三RSSが必須というわけではありません。
岡三オンラインのツール「ネットトレーダー株365」は処理速度が速く、操作性も高いため、これを使ってストレスなく取引可能です。
実際のところ、「ネットトレーダー株365」の操作性は良好です。バックテストや自動売買をしないなら、岡三RSSを使うメリットはあまりないかもしれません。
岡三RSSのメリット
では、ネットトレーダー株365があるのに、敢えて岡三RSSを使うメリットは何でしょうか。
メリット1:四本値データを入手可能
四本値(よんほんね)とは、始値、高値、安値、終値のデータのことです。マニュアルを見ますと、1分足、5分足、30分足、60分足、日足、週足そして月足の四本値を取得できます。
ティックのデータも取得可能です。
日足データは「くりっく株365」の公式ページから取得可能ですが、その他の足のデータの取得は、とても大変です。
しかし、岡三RSSならば簡単です。
メリット2:バックテストができる
バックテストとは、ある取引手法を使って「くりっく株365」の過去の価格で売買したら、利益になっただろうか、それとも損になっただろうか、といったことを調べることです。
岡三RSSならば、ヒストリカルデータを得られますし、エクセルなので関数を使ってバックテストができます。
例えば、こんな検証が可能です。
- 月曜日の始値で買って同日の終値で決済したら、損益はどうなる?
- RSIが30になったら買って60になったら決済する場合、損益はどうなる?
FXだったら、MT4でこのような検証ができます。しかし、MT4を使って検証している方は少ないと思います。「MT4は難しいから」という理由がとても大きいと思います。
しかし、エクセルなら状況が大きく変わります。
IF関数といった基礎的な関数だけでも、バックテストは可能です。
IF関数を知らなくても大丈夫です。エクセルは広く一般の人々に使ってもらうことを想定していますから、難しい技術がなくてもエクセル関数を使えるようになっています。
メリット3:自動売買プログラムを作れる
岡三RSSはエクセルですので、エクセル関数を使えます。また、独自の関数もあります。これを組み合わせることで、自動売買プログラムを作ることができます。
計算式は自作ですから、移動平均線などの伝統的な手法でなく、自分だけのインジケーターを作ることが可能です。
思考として温めていた手法があるけれど、MT4はハードルが高くて手が出ないという場合、岡三RSSを検討できます。
メリット4:自動売買できる
そして、自分で作った自動売買プログラムを使って、実際に自動売買できます。
自動売買するための前提として、くりっく株365の各種データをリアルタイムで取得可能です。
この4つのメリットは、とても大きいです。;
岡三RSSの使い方
では、実際に岡三RSSを使うにはどうすれば良いでしょうか。以下、ご案内します。
まず、「ネットトレーダー株365」を立ち上げて、その後エクセルを起動します。日経225の買気配の値をエクセルに表示してみましょう。
上のキャプチャの2のセル(D2)部分に、1の計算式を書きました。下に転記します。
これだけで、日経225の買い気配の値が表示されます。D2セルに19298とありますが、この計算式を書いた瞬間の日経225の値が表示されています。
とても簡単です。
なお、CFDMARKETINFOというのは、岡三RSS専用の関数です。何やらアルファベットが長く書いてありますが、分解しますと、「CFD」「MARKET」「INFO」です。
くりっく株365はCFDです。MARKETというのは市場という意味で、INFOはインフォメーションです。すなわち、CFD市場の情報を呼び出しなさいと言っているわけです。
そして、そのあとに括弧を付けて、具体的にどんな情報が欲しいか指示しています。
また、「日経225」「買気配」を除き、全て半角英数で書きます。日経225などの文字列は「"」で囲みます。
上の式では、式の中に直接「日経225」「買気配」と書きました。そうではなくて、下のようにもできます。
B2セルに「日経225」、B3セルに「買気配」と書いています。そして、計算式にはB2とB3が入力されています。この場合は「"」は不要です。
この指定の方が楽です。
「NYダウの値はどうかな?」というとき、式を見て値を書き換えるよりも、セルの文字を書き換えるほうが楽です。
さらに言えば、書き換えるということはタイピングしなければなりません。それは面倒なので、プルダウンメニューにすると楽です。
「文字列」と「標準」
ちなみに、この文字列が入っている部分(B2とB3)の表示形式は「文字列」にする必要があります。計算式がある部分は「標準」です。
具体的には、「日経225」「買い気配」のセルを選択して右クリックします。そして、「セルの書式設定(F)」をクリックします。
すると、「セルの書式設定」ダイアログボックスが出てきます。通常は「標準」になっていますが、ここでは「文字列」を選択します。計算式を入れたセルは「標準」のままにしてください。
最初は面食らう作業かもしれませんが、難しい内容ではありません。すぐに慣れるので大丈夫です。
なお、こういった基本情報については、岡三オンラインがサンプルファイルとしてまとめてくれています。ダウンロードするだけで使えますので、自分でわざわざ勉強しなくてもOKです。
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