ゆったり為替は、独立してから暇すぎるという理由で、FXブログを始めました。2013年夏のことです。
専業トレーダーになる目的が「自由」だと、時間を持て余して苦痛を味わうことになります。何かをするために専業を目指す、というのが良いだろうと思います。
という状況で、アンティークコインを見つけました。そこで、勉強を続けてきました(FXブログで書く話ではないので、ブログで言及してきませんでした)。
一定の知識が蓄積したところで、チームを作ってウェブサイトを制作しましたのでご案内します。「アンティークコイン.JP」です。
上は、世界で最も美しいと言われる金貨「ウナとライオン」です(株式会社ダルマから引用。以下同じ)。
傷の修正痕があったため、2019年に行われたオークションでの落札価格は、1,600万円と激安価格でした。直近の海外オークションでは、3,000万円を優に超える価格が付きました。
アンティークコインとFX:違いや類似点
これはFXブログですので、FXと比較しながらアンティークコインの魅力について考えてみます。
ちなみに、アンティークコインとは、「発行後、概ね100年以上経過した貨幣全般」を指します。最も古いコインは、2,500年くらい前の発行になります。
手に取ることができる
FXはポジションを持っても、手に取って重さを感じることはありません。「今日の米ドル円は50gあるな」なんて表現はしません。
アンティークコインの場合、金・銀・銅などで作られます。すなわち、手に取って眺めることができます。これが魅力の一つです。
金の重みを感じるというのは、感慨深いものがあります。
歴史を感じることができる
アンティークコインが存在するとはすなわち、発行された当時の貨幣が現代に伝わっている、ということです。
例えば、下の金貨は、フランスのルイ16世の金貨です。フランス革命当時の国王であり、最終的に断頭台送りになりました。
その当時流通していた金貨を、手に取ることができます。金貨は高額貨幣ですから、農民が気軽に所有できる代物ではありません。
貴族や僧侶が使用したことでしょう。もしかしたら、ルイ16世本人が触った金貨かもしれません。
旅行でヴェルサイユ宮殿に行っても、当然ながら、家に持ち帰ることはできません。アンティークコインなら、当時あったコインを自分のものにできます。
歴史に詳しくなる
上のルイ16世の金貨を持っているとしましょう。すると、コインが作られた時代について、自然と関心が高まります。すなわち、歴史への理解が高まります。
例えば、読者の皆様にお子様がいらっしゃるとして、「歴史がどうも苦手で…」という状況だとしましょう。
その場合、安価なもので全く構いませんので、苦手な時代のアンティークコインを買って一緒に眺めると、効果があるかもしれません。
教科書や問題集といった紙の話でなく、当時、人々に実際に使われたというリアルさを感じることができます。
「おお、これは暴君と言われたネロの時代に発行されたコインか…」という感じでコインに触れると、脳が刺激されます。
実際、ゆったり為替は、アンティークコインを通じて歴史の知識が大変深くなりました。
高校生の時にアンティークコインに触れていれば、もっと楽に日本史・世界史の勉強ができたかもなあ、と感じます。
コレクションとして面白い
また、金貨や銀貨は、単発で1枚だけ発行されることもありますが、シリーズ化される場合もあります。
1枚持つと、全種類集めたくなる場合もあるでしょう。すなわち、コレクションです。冒頭でご案内しました「ウナとライオン」は高額すぎますが、手軽な価格のコインもたくさんあります。
全種類集めると、満足感を得られます。
簡単に買えない
その一方で、簡単に買うことができません。米ドル円だったら、相場でいつでも買えます。ところが、アンティークコインの場合、なかなか買えません。
と言いますのは、過去に生産されたものであり、現存数が少ないからです。
欲しいコインがあるとしたら、そのコインが市場に放出されるのを根気良く待ちます。そして、見つけたらすかさず買います。
お金さえあれば買えるというわけではないという難しさが、逆に、コイン収集の魅力の一つです。「よし、難しいほどやりがいがあるぞ!」ということです。
資産運用としての一面も
アンティークコインとFXの類似点としては、資産運用の分野で語ることが可能という点です。
アンティークコインは、過去数十年にわたって価格が上昇し続けています。2007年~2008年のころ(リーマンショック前後)でさえ、価格が上昇し続けました。
「価格が高くなるなら、買って保有すれば良いのでは?」という発想になってもおかしくありません。
実際、資産運用目的で買う人が多いようです。
ゆったり為替は、資産運用というよりも、歴史やデザインに魅力を感じています。そういう人も、大勢いることでしょう。
注意点としては、すべてのアンティークコインについて、価格が上昇し続けているというわけではないことです。この点は、コイン業者に確認すれば傾向が分かります。
ウェブサイトを作った理由
さて、次は、ウェブサイトを作った理由です。
アンティークコインの世界というのは、極めて閉鎖的です。世界のどのコインサイトを見ても、アンティークコインに関する用語を当然知っているよね?という姿勢です。
例えば、南米の金貨の説明に上の記号があるとき、初心者には、何のことやらさっぱり分かりません。
しかし、世界のどのウェブサイトを見ても、当然理解していることを前提にしたウェブサイト構成になっています。
FXだったら、手取り足取りという感じで、初心者に優しいウェブサイトが溢れています。アンティークコインは逆です。
「初心者お断り」という雰囲気が充満しています(本当は、そういう意図はありません。しかし、初心者から見ると、排除されているように感じます)。
また、この情報の非対称性(プロと素人で情報量が違いすぎる)を利用して、いわゆるボッタクリ行為も発生しているようです。
初心者のためのウェブサイト
この状況を改善するために、ウェブサイトを作りました。初心者のためのサイトです。
- 初心者に優しいサイト
- 用語解説もバッチリ
- 世界のどのウェブにもない情報の提供に努める
- 適正価格を提示
例えば、アンティークコイン.JPには、アンティークコインの作り方に関する記事があります。
これを読めば、「完全未使用のアンティークコインが傷だらけなのは、なぜか」という理由が分かります。
「完全未使用=傷はないだろう」というのは、正確ではありません。
この知識があれば、「完全未使用のアンティークコインで、ピカピカで傷がないものがあれば、それは偽造の可能性がある」と判断できるようになります。
初心者を、詐欺から守る効果があります。
なお、モダンコイン(直近100年程度未満に作られたコイン)については、製造技術が高いので、文字通りピカピカのものがたくさんあります。
また、コインの製造方法の一つである「ローラーダイ」について、世界のどのウェブサイトを見ても書いていないのでは?と思います。少なくとも、ゆったり為替は見つけられませんでした。
そのような、超レア情報も惜しみなく公開しています。
ダルマの全面バックアップ
以上の意図を、アンティークコイン業者の株式会社ダルマに打診したところ、全面的な協力を得られることになりました。
世界のどのウェブサイトを見ても掲載されていない、そんな情報は、主にダルマ(及びダルマにある蔵書)から頂いています。
ダルマの社長である大谷雄司氏は、世界のアンティークコイン業界団体「IAPN」で13年間にわたって副会長職を務めてきました。世界の4指に入るといわれる鉄人です。
アンティークコインも面白いかもと思ったら
「アンティークコインもなかなか面白そうだ」と感じましたら、アンティークコイン.JPの記事を読んでみてください。
コイン等を購入することもできます。
この記事を掲載した時点では、最も安価なもので1万円台、最も高額なもので6,000万円台となっています(世の中には、億円単位のコインもゴロゴロ…)。
コインを購入いただく際、「アンティークコイン.JPを見ました」とダルマにお伝えください。単価1万円以上のコインを購入いただいた方に、下のコインを差し上げています。
イギリスの代表的な船舶「ゴールデン・ハインド号」が刻まれたコインです。
上のコインの詳細につきましては、記事「【プレゼント】イギリスのハーフペニー青銅貨(1967年)」でご確認ください。
この記事を読むと、1500年代後半のイギリス史の一面が見えてきます。すなわち、読むだけで、既に歴史に詳しくなっています。
→ アンティークコインのツイッターも始めました。少しずつ、つぶやいていきます。
お手頃コインから始めたいとき
冒頭の「ウナとライオン」は、今買うと3,000万円を覚悟しなければなりません。とても、そんな額は出せません。
では、お手頃価格で始めるなら、どれくらいで買えるか?です。株式会社ダルマのウェブサイトからご案内しましょう。
イギリス・マン島の銅貨
下は、1786年に、イギリスのマン島で発行された銅貨です。日本でいえば、江戸時代にあたります。
200年以上も前のコインですが、2,530円(税込)です。アンティークコインの入り口として考えると、気軽に始められます。
ロシア・ニコライ2世の銀貨
アンティークコインと言えば、やっぱり金貨か銀貨がいいよねえという場合、ロシアのニコライ2世の銀貨が候補になります。
ロシア革命の時の皇帝です。1912年に発行されました。価格は4,290円(税込)です。
イギリス・ジョージ5世の金貨
金貨がいいな!という場合は、ジョージ5世の金貨があります。1915年の発行で、37,400円(税込)になります。
金(きん)は素材自体が高額ですから、銀や銅に比べて価格が高くなります。こちらを購入いただきますと、プレゼントのコインも同時にもらえます。
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