ツイッターを見ていると「#TwitFi」のハッシュタグがたくさん出てくるので、TwitFi(ツイートファイ)は人気があるんだなと分かります。そこで、ホワイトペーパー等の分析結果を紹介します。
【リンク】ホワイトペーパー
TwitFiについて先に結論
ホワイトペーパーの記載通りならばという条件付きで、ゆったり為替の結論は以下の通りです。
結論
稼ぎたいなら、サービス開始初期に一気に稼いですぐに逃げる。長居は無用。
遊びで続ける場合は何年でも滞在できる一方、稼ぎたいなら1年や2年も滞在すべきでなく、少しでも早く稼いで逃げるべき銘柄に見えます。
Play-to-Earn銘柄の値動きの特徴
今まで、数えきれないほどのPlay-to-Earn銘柄が公開されてきました。しかし、ゆったり為替が知る範囲でトークン価格を期待通りに維持できた例は存在せず、すべてトークンエコノミーが崩壊してきました。
有名な銘柄をいくつか確認しますと、以下の通りです。なお、チャートはすべてCoinMarketCapからの引用です。
Stepn(GST)
価格
- 最高値:1,024円
- 現在値:2円
- 下落率:99.8%
StepnはMove-to-Earn(動いて稼ぐ)の元祖ともいえるプロジェクトで、歩くだけで儲かることもあって爆発的な人気を集めました。しかし、2022年5月にトークンエコノミーが事実上崩壊して現在に至ります。下落率は最高値を基準にすると99.8%で、500分の1になってしまいました。
Stepnは現在も稼働中で人気があり、開発チームも意欲を維持していますが、市場は正直です。
アクシー・インフィニティ(AXS)
価格
- 最高値:18,225円
- 現在値:887円
- 下落率:95.1%
アクシー・インフィニティはPlay-to-Earnで最も有名なゲームの一つです。東南アジアではこのゲームで生計を立てたり家を買ったりする人も登場し、大きなブームとなりました。
しかし価格上昇は長続きせず95.1%下落してしまい、価格は20分の1になりました。
その他の銘柄
その他のゲームも似たような状態であり、あえて価格下落が厳しい銘柄を選んだわけではありません。Play-to-Earn銘柄を適当に選んでチャートを見ると、どれも似たような形状です。
この原因として、ビットコイン価格の下落があるかもしれません。そこで、ビットコインについても確認します。
価格
- 最高値:755万円
- 現在値:221.5万円
- 下落率:71.9%
ビットコインも確かに下落していますが、下落率は70%前半にとどまっています。70%以上も下がっているのに「とどまっている」という表現が可能であり、さすが仮想通貨です。
そして、70%の下落ということは3.5分の1くらいの下落であり、Play-to-Earn銘柄と比べると下落率はとても小さいです。すなわち、ビットコイン価格の下落に加えてPlay-to-Earn独自の下落要因があるはずです。
従来型のPlay-to-Earnの仕組み
従来型のPlay-to-Earnのトークンエコノミーが崩壊した理由は、資金循環の仕組みに問題があるからです。
まず、ユーザーはNFTを購入してPlay-to-Earnに参入します。購入不要の場合もありますがほとんど稼げませんので、しっかり稼ぎたければNFTを買います。NFT購入で支払った仮想通貨は開発チームが受け取り、一部を運営資金に回して残りをユーザーへの分配原資にします。
そして、この分配原資からたくさんもらうために、ユーザーは戦いを繰り広げます。しかし、運営が資金を一部回収していますから、全員に均等配分すると全員損します。そこで、少しでも早くレベルアップ等して、より多く稼ごうとします。
ここで、早期参入者にとって有利な条件があります。それは、自分よりも後にゲームを始めた人が大勢いるという事実です。
早期参入者は後発組よりも早く始めていますからレベルが高く、有利に稼げます。端的に表現するなら、後からやってきた人から仮想通貨を回収できます。こうして、早期参入者はしっかり稼ぎます。
こうなると、困るのは後からやってきた人です。おいしい部分は先発組が独占していますし、自分たちは栄養分になってしまいます。そこで、自分よりもさらに後からやってきた人から仮想通貨を回収して稼ぎます。
すなわち、従来型のPlay-to-Earnで稼ぐには、継続的な新規参入者が必要です。しかも、既存ユーザーは一方的に増え続けますから、彼らの懐を満足させるにはより多くの新規参入者が必要です。
しかし、それは不可能です。こうして新規参入者が不足し、トークンエコノミーが崩壊して価格が暴落します。この様子はポンジスキームを連想させるもので、批判の対象となってきました。
問題の解決方法
この問題の解決方法として、外部資金を導入するという方法があります。従来型のPlay-to-Earnは、ユーザーから仮想通貨を集めてそれを分配しますから、どうしても資金不足になります。
ならば、外部企業にゲーム内で広告等を出してもらって広告料を徴収し、それも分配原資に含めれば問題を解決できそうです。これを実践したゲームがあります。Sweat Economyで、チャート形状は下の通りです。
Play-to-Earnのトークンエコノミー維持がいかに難しいか、よくわかります。
ただし、Sweat Economyは仮想通貨を導入する際に、ユーザーに対して無料で大量にSWEATを配布しました。これが価格暴落の原因だと予想できますので、無料の大量配布をしなければ、成功できたかもしれません。
TwitFiのトークンエコノミー
TwitFi(ツイートファイ)の仕組みを確認しますと、典型的な従来型Play-to-Earnです。稼いだ仮想通貨をすぐに全額引き出せるわけではないものの、それは延命措置にすぎません。
外部資金の導入がなく、分配原資はユーザーが支払った仮想通貨であり、運営がその一部を回収します。
また、公式ホームページやホワイトペーパーを読む限りでは、開発チームに資金的な潤沢さがないように見えます。直近のPlay-to-Earnは資金をいかに集めるかが勝負になっており、TwitFiは機関投資家等からの資金援助がないかもしれません。
この点から見ても、典型的な従来型のPlay-to-Earnです。
TwitFiで稼ぐには
以上から、TwitFiで稼ぐには、従来型のPlay-to-Earnで稼げた方法を真似すればよいということになります。すなわち、少しでも早く参入し、少しでも早く稼ぎ、そして、お祭りが続いているうちに逃げます。
TwitFiが発展するには
以上の文章の展開は、TwitFiの衰退を前提としているかのようです。今までPlay-to-Earnでの成功案件がないため仕方ない面もありますが、TwitFiが成功するシナリオを考えてみます。
従来型ゲームと同様の完成度を目指す
例えば、スマホゲームの「プロ野球スピリッツA」です。どれだけ遊んでも儲かりませんし、むしろ支払いが必要ですから損です。しかし、ユーザーは喜んで支払います。
ゲームの完成度がとびぬけて高いと、ユーザーは喜んで支払ってくれます。Play-to-Earnゲームは儲けることに軸足を置いていて、ゲームの完成度が高くありません。そこで、お金を支払ってでも遊びたいと思わせるゲームにします。
外部資金の導入
SWEATでは期待通りの成果が出ていませんが、外部資金導入が悪かったのではなくSWEAT独特の無料配布が悪かったのだろうと予想できます。そこで、分配原資にできる外部資金導入の仕組みがあれば、継続的に成功できるかもしれません。
ホワイトペーパー読解は必須
Play-to-Earnゲームでガッツリと稼ぎたいなら、ホワイトペーパーの読解は必須です。読んで資金循環の仕組みを把握し、従来型のPlay-to-Earnゲームと比較し、成功するためのプランを作ります。
作ったら、実行です。ちなみに、その他にも懸念点が複数あり、ゆったり為替はTwitFiに参入していません。