2019年12月4日追記:
2014年~2019年に渡る分析につきましては、下のリンク記事からご確認いただけます。
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バイナリーオプションで負ける人はどのくらいか
日本で、個人が気軽にできるFXオプション取引は、以下の3つでしょう。 バイナリーオプション バニラオプション ノックアウトオプション 取引可能な業者数が最も多いのは、バイナリーオプションです。そこで、 ...
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バイナリーオプションは、2013年11月の新規制完全施行後、半年以上が経過しました。
そこで、バイナリーオプションで勝っている人がどれくらいいるのか、検証してみます。
顧客の取引実績は、ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)のウェブサイトから引用します。FXTFは顧客の損益状況を詳しく公表していますので、分析に使いやすいです。
(この記事の最下部にコピーを掲載します)。
以下、データを見ていきましょう。
支払総額に対する受取総額の割合
お客さんは、自分が支払ったお金のうち何%を取り返したか、という数字です。よって、FXTFの粗利益も分かります。この割合が100%を超えるとFXTFの損、100%未満ならばFXTFの利益です。
ラダーは、2013年11月~2014年5月までの平均値は95%くらいです。100万円の売上のうち、FXTFの粗利益は5万円といったイメージです。
一方、レンジは100%を超える月が多いです。すなわち、顧客が儲かっていて、FXTFは損しています。
取引口座に対する損失発生口座の割合
これは、1か月間に損した人がどれくらいの割合なのかを見る数字です。レンジのほうが、ラダーに比べて10%~30%低い数字です。
結論
この2つの項目で比べると、レンジのほうが儲けやすいと言えます。しかし、最新の2014年5月の成績に注意が必要です。
レンジの受取総額の割合について、今まで100%以上の数字を出してきたのに、いきなり90%を割り込んでいます。これは、顧客側が大きく損を出したことを意味します。
たまたまこの数字になったのか、今まで損が積み重なったのでFXTFがシステムを調整したのか、不明です。
FXTFの公開データ
この記事の下に、2つの表を並べました。
上側の表は、判定時刻までポジションを持っていた取引と、転売した取引を合計した成績です。下側の表は、判定時刻までポジションを持っていた取引の成績です。
2013年11月から2014年5月までについて言えることは、以下の通りです。
- ラダー:転売するほうが成績が良い
- レンジ:最後までポジションを持っているほうが成績が良い
受取総額の割合も、損失が発生する口座の割合も、両方とも当てはまります。しかも、毎月です。ラダーとレンジで、こんなにはっきりと正反対の結果が出るとは、興味深いです。
ラダーは、転売を視野に入れながら取引する案を検討できます。一方、レンジは、判定時刻までポジションを持つという方法です。
この方針でトレードすると、利益をより多くできるかもしれません。
(下の2つとも、ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)のホームページから引用(2014年6月5日公表分))