2021年10月19日追記:
取引チャンスが全然来ないので、オントロジー(ONT)に乗り換えて取引します。
****** 以下、本文 ******
仮想通貨トレードから離れてしばらく経過し、そろそろ復帰たくなってきたので公開トレードをします。
FXに影響が出ないよう、仮想通貨では簡単なトレードをしたいです。その結果、主に採用するのはリピート系注文です(詳細は、下のリンクから)。
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公開トレード成績
(ここに、成績グラフを掲載する予定です。ある程度の期間トレードしたら、グラフと数字をご案内します。)
ただ今、BATが急上昇中。このままでは取引できないので、ひたすら待つか、同じ趣旨で取引できそうな仮想通貨を見つけて乗り換えるかします。待つ場合は、年単位も想定。
BAT(ベーシックアテンショントークン)のチャート
【以下、トレード開始前の考察です。】
今回使用する仮想通貨は、ベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token, BAT)です。採用する理由は、チャート形状が素晴らしいからです。
リピート系注文が最も活躍する相場、それはレンジ相場です。そこで、レンジ相場になっていて国内取引所で売買可能という条件で探したところ、この仮想通貨が見つかりました。
チャート形状
では、具体的にチャート形状を見ていきます(CoinMarketCapから引用)。
見事なまでにレンジ相場になっていて、すばらしいです。では、リスクを考えずにトレードを開始できるか?ですが、心配な点があります。
それは、高値の推移です。
上のチャートの通り、時がたつにつれて、徐々に高値が安くなっている様子が分かります。
- 2018年1月:102円
- 2019年4月:50円
- 2020年8月:46円
今後の価格推移は不明ですが、高値が切り下がっているという事実を軽視できません。
なお、安値については、下値支持線がとても強力です。上のチャートで赤の横線を引いていますが、これが安値で概ね10円くらいです。
この情報だけで取引範囲を絞ることができますが、もう少し考えやすくするために、2018年半ば以降のチャートも確認します(下のチャート)。
高値がやや切り下がる傾向を、見て取ることができます。
他の仮想通貨の推移
では、他の仮想通貨は、上の期間(2017年6月~2021年1月)でどのような値動きをしたでしょうか。
簡潔に確認しつつ、BATと比較します。
ビットコイン
ビットコインの価格推移は、実にダイナミックです。2017年に大相場が発生し、200万円を超えました。
その後は大幅に下落し、40万円台になってしまいました。200万円台から比べると数分の1の水準であり、どうなるかという感じでしたが、2021年1月に400万円台を実現しています。
ここで確認したいのは、「2021年高値は2017年末の高値よりも大幅に高い」という点です。
イーサリアム
もう一つ、アルトコインの代表格であるイーサリアムを確認します。
下の通り、2018年1月の高値と2021年1月の高値を比べますと、2021年高値の方がわずかに安く、史上最高値を更新できるかどうか?という位置にいます。
評価
その他の主要な仮想通貨を見ましても、2018年1月高値と競える位置まで価格が上昇している例があります。
では、BATは他の仮想通貨に比べて価格が上昇しづらいのか?ですが、必ずしもそうではなさそうです。
と言いますのは、ビットコインキャッシュ(BCH)・カルダノ(ADA)・ライトコイン(LTC)といった有名なアルトコインも、2021年1月の価格は2018年高値よりもずいぶん安い位置にあるからです。
下は、ビットコインキャッシュのチャートです。
よって、BATの価格見通しについて、悲観すぎることもなく、しかし高値が切り下がっている事実は重視するという姿勢で取引します。
リピート系注文の取引設定
以上を踏まえて、取引設定を検討します。
現物取引
仮想通貨の取引は、現物とレバレッジ取引の2つに大別できますが、今回は現物取引にします。
理由は簡単で、レバレッジ手数料があまりに痛いからです。
今回のトレード期間は年単位もあり得る想定ですが、レバレッジ手数料を毎日支払っていたら、年間で大変な額になってしまいます。
そこで、「現物で買って、価格が上昇したら売る」という取引を繰り返します。
取引範囲
今までの考察で取引範囲を考えてきましたが、もう少し具体的に取引範囲を考えます。下はビットポイントからの引用で、BATの日足チャートです。
大きなチャートを圧縮表示しているので少々見づらいですが、高値は概ね30円くらいです。よって、取引価格は、高くても30円未満に抑えるのが安全だと判定できます。
もう一度、高値が切り下がっている様子を示したチャートを下に掲載します。
102円、50円、46円…と来ているので、次は30円というのは、突拍子もない変な数字というわけではないでしょう。
注文設定詳細
考えた結果、基本形は以下の通りにしました。注文の内容を表にします。
新規買い | 売却価格 | 取引数量 |
25.0円 | 27.5円 | 400通貨 |
23.8円 | 26.2円 | 420通貨 |
22.6円 | 24.9円 | 442通貨 |
21.5円 | 23.7円 | 465通貨 |
20.4円 | 22.4円 | 490通貨 |
19.4円 | 21.3円 | 515通貨 |
・ ・ ・ |
・ ・ ・ |
・ ・ ・ |
11.1円 | 12.2円 | 900通貨 |
10.5円 | 11.6円 | 952通貨 |
買い注文の最高値は25.0円(売却価格27.5円)で、最安値の買いは10.5円です。
この表の数字ですが、外国為替証拠金取引(FX)で一般的なリピート系FXと比べて、3点で大きく異なります。
買い注文は一定幅でなく定率
米ドル/円などでリピート系FXをする場合、105.00円で買い、104.50円で買い、104.00円で買い…という具合に一定の幅で新規注文を並べるのが一般的です。
ところが、今回は一定幅でありません。徐々に幅が狭くなっていますが、これは定率法を採用しているためです。
- 1つ目:25.0円で買い注文
- 2つ目:25.0円から5%減らして、23.8円
- 3つ目:23.8円から5%減らして、22.6円
- 4つ目:22.6円から5%減らして、21.5円
- 以下、続く
その結果、最安値の注文10.5円とそのすぐ上の注文11.1の間の差は、0.6円しかありません。これを採用した理由は、価格水準です。
例として、米ドル/円とトルコリラ/円を使います。
米ドル/円の場合、50銭ごとに買い注文を出すのは、自然でしょう。利食い頻度は相場次第ですが、50銭は広すぎず狭すぎずという感じです。
では、トルコリラ/円で同じように50銭ごとに買い注文を出したら、どうなるでしょうか。利食い機会が乏しくてイライラしそうです。
その理由は、トルコリラ/円は為替水準が10円台前半で、50銭動くには長い時間が必要だからです。
同じようなことが、BATにも言えそうです。
最も高い買い注文は25円、そして最も安い注文は10円くらい。この2つの価格は2.5倍もの差があるのに、同じ幅で買い注文を並べるのは適切か?という問題です。
この問題を解決するには、一定幅でなく定率の採用です。
価格水準が低くなるにつれて、注文と注文の間の距離を狭くしていきます。こうすれば、価格水準に関わらず、適度な頻度で利食いを繰り返すのでは?と期待できます。
利幅は10%
一定の数字では不都合かもしれないというのは、利幅についても言えます。そこで、「買値から10%上昇したら利食い」を採用します。
収益を最大化するための利幅は何%なのか、1分足のヒストリカルデータがあればMT4で検証可能ですが、今回はできません。
そこで、分かり易さ重視で10%としました。
為替で10%は大変巨大な値動きですが、仮想通貨だとそうでもないためレバレッジを使う必要がなく、現物取引でもリピート系注文を楽しめます。
取引数量、取引金額
3つ目は、取引数量です。米ドル/円などの場合、1,000通貨など固定の数量で取引しますが、これだと不都合なことが起きます。
- 25円で1,000通貨:2.5万円
- 10円で1,000通貨:1.0万円
上のような今回の取引設定だと、同じ1,000通貨でも取引金額が大きく異なってしまいます。問題なのは、高値で買うほど取引金額が大きくなるという点です。
すなわち、高値で買った後に価格が10円まで下落すると、含み損がとても大きくなってしまいます。
含み損が大きいのに、安値部分で買う金額は小さいですから、BAT価格が低位で推移すると、いつまでたっても含み損をカバーするだけの利食いができません。
そこで、修正します。「取引数量でなく、取引金額を一定にする」です。今回は1万円としました。
- 25円で1万円:400通貨
- 10円で1万円:1,000通貨
こうすると、高値になるほど取引数量は少なく、逆に安値になるほど取引数量が大きくなります。
BAT価格が暴落しても、平均購入価格を低く抑えられますし、安値で推移しても利食い額を確保しやすくなります。
投入金額
1回の取引で1万円とすると、今回のリピート系注文で投入する総額は18万円となります。
正直なところ18万円は少ないと感じましたが、1取引1万円というのはキリが良くて分かりやすいので、この運用資金でトレードします。
1取引2万円にしたい場合は2倍の36万円、3倍なら54万円…という感じで調整できます。
手動で実行
4点目は、外国為替証拠金取引(FX)と変わる点ではありませんが、手動で取引というのがポイントです。
そして、トレードを実行するのは朝1回、または夜にも1回追加して1日2回、という程度にします。
何が言いたいかと言えば、一気に暴落しても大損しない体制の確保です。
例えば、BATが25円前後で推移しているとしましょう。ここから、一気に10円まで暴落したとします。自動売買ならば、全ての買い注文が約定して、含み損で満たされることになります。
ところが、手動で相場状況を見ながらトレードする場合、この事態になりません。
なぜなら、あらかじめ指値で買い注文を発注していないからです。
朝1回、相場を見ながら注文します。暴落があっても、それ以前に買った分だけが含み損になるだけで、資金は守られます。
また、高値で買うはずだった資金が使われずに残りますから、安値で大きく買っても良いでしょう。安全重視です。
なお、今回は現物ですので、ポジション管理で外国為替証拠金取引(FX)とは異なる部分があります。これについては、実際に取引が進んだら実例を元にご案内します。
資産の成長見込み
では、このトレードをすると、資産はどれくらいのスピードで増えるでしょうか。
1回の利食いで得られる金額は、1,000円です(1取引で1万円分買って、10%の利幅で利食い)。そして投入金額は18万円ですから、180回利食いしたら資金は2倍になります。
1年間は365日で、仮想通貨ですから土日も取引可能です。すなわち、毎日1回利食いできるなら資金は半年で2倍、2日に1回の利食いなら、1年で2倍になります。
では、この考え方は現実的か?ですが、BATの価格推移次第です。今回、最も高値の買い注文を25円にしていますから、それよりも安値で推移すれば実現可能性があります。
高値でも売買を続ければ、さらに実現可能性が高くなるかもしれませんが、価格が大幅に下落する場合の含み損が嫌です。
このさじ加減は、トレードする人の考え方次第でしょう。
一気に利食いを繰り返して資金を早く成長させたい場合は、高値でも取引を繰り返すのが選択肢になります。
というわけで、価格の下落を祈りながら推移を見守ります(今回のトレードでは、20円~25円くらいで推移するのが最良)。
利用する取引所
以上、2つの手法を確認しました。次に、どの取引所を使うか?ですが、この手法を生かすには、販売所よりも取引所の方が望ましいです。
と言いますのは、販売所では少々困ったことが起きるからです。
具体的に書きますと、取引所なら最も高い買い注文付近で買うことが可能ですが、販売所では困難です。なぜなら、販売所では、運営会社が価格を独占的に決定しているからです。
板情報を見ながら確認してみます(ビットポイントから引用。見やすいよう、画像を一部加工しています)。
様々な価格で、数多くの注文が出ています。これら一つ一つは、ビットポイントの顧客が出した注文です(ビットポイント運営者による注文もあるかもしれません)。
最も高い買い注文は29.20円ですが、次の瞬間に、これよりも高い価格で買いたいという人が出てくるかもしれませんし、逆に、29.20円で売ってもOKという人が出てくるかもしれません。
よって、29.21円に買い注文を出したら、ほどなくして買える可能性があります。買えたら、29.78円付近での売却を試みることも可能です。
一方、販売所の場合は、以下の通り表示されます。
29.20円付近で買いたいと思っても買えず、この価格では売ることしかできません。
では、29.78円で素直に買うか?ですが、スプレッドが痛いです。スプレッドが2%くらいあるということは、価格が2%上昇してようやく、損益ゼロということですから。
というわけで、取引所で売買しますが、BATの取引所はビットポイントだけです(販売所なら複数あります)。
すなわち、ここでご案内しました2つの手法を効率的に実行したい場合、利用する取引所はビットポイントの一択となります。
リスク
最後に、リスクを確認します。相場ですから、リスクを点検しだすと無数に出てくるわけですが、今回の手法に限った話では、BATの存在価値です。
BATは、Braveブラウザで使われる仮想通貨です。すなわち、Braveブラウザが何らかの理由で終了してしまったら、BATはユーザーから見捨てられる可能性があります。
では、Braveブラウザのシェアはどうなっているか?ですが、全世界で1%にも満たないようです。Braveブラウザの動向に注意が必要です。
とはいえ、何千もある仮想通貨のうち、日本で合法に取引可能なのは数十しかありません。BATがその数十の中に入っているということは、今後の見通しについて安心材料のひとつです。
なお、トレードで資産を2倍以上にできたら、当初資金を安全地帯(銀行など)に避難させれば、BATの価格動向に関わらずトレードでの資産増加が確定します。