当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

FXで勝つ人と負ける人

FXで勝つ人と負ける人の割合と金額

(過去記事のリライト版です。)

FXで勝っている人の割合、負けている人の割合。
長期の成績に関する正確な数字は、FX各社の秘密に近いデータだと思います。

短期間の成績については時折見つかりますが、顧客の実取引の分析結果であっても期間を恣意的に選べるし、アンケートだと信頼性にやや難があります。
FXを始めてから退場するまでの、全体の正確な損益が重要です。

顧客全体の生涯成績について、私たちに具体的な数字が出てくることはない模様ですが、おおよその数字を予想できます。

負ける・損する割合の公的データ

2014年、フランスの公的機関(金融庁に相当)がFX業者から個人投資家の取引データを回収し、分析結果を公開しました(現在は既に削除)。

FXとCFDを合計した結果について、以下の通りです。

  • 調査期間 : 2009年~2012年
  • 損失を計上した人数 : 13,224人
  • 損失額合計 : 2億2千万ドル
  • 利益を得た人数 : 1,575人
  • 利益額合計 : 1,751万ドル

1年未満の短期調査でなく4年間の総額であり、顧客の生涯成績について参考になります。
また、顧客アンケートでなく、実取引の結果を強制的に回収・公開しており、データの信頼性は抜群です。

負ける個人投資家が圧倒的に多い

この簡潔な結果から分かることを、いくつか書いていきます。

トレードした人数が少なすぎる印象

調査のカバー率は100%でないとはいえ、2009年~2012年の4年間でフランス全体の数字としては、あまりにも人数が少ない気がします。
当時のフランスでは、FXやCFDの人気があまりなかったのかもしれません。

個人の取引高でいえば、日本は世界の中でもとても多い部類です。
このため、日本と比較してフランスが少ないな、と考えるのは不適当かもしれません。

負けた人の割合が圧倒的

負けた人の割合を計算しますと、89.4%です。

FXで負ける個人投資家の割合

この数字を見て、当時のゆったり為替は「意外に低い数字だ」と思いました。
90%半ばくらいが負けていると思っていました。
89.4%が負けるということは、勝っている人が全体の10%くらいだということです。

フランスの金融市場規制当局が、顧客の取引データを使って調査した結果です。
負ける人の割合は何%か?という疑問はこの数字をもってある程度解決したと言えそうです。

ただし、日本を対象にした調査ではないので、日本では数字が違うかもしれません。
また、この記事をリライトして再掲したのは2026年で、調査から10年以上経過しています。
再び同じ調査をする場合、数字が異なるかもしれません。

本当に9割くらい負けるか

上の数字を見て「おかしい」と感じる皆様は少なくないと思います。
ウェブサイトを検索すると、勝った人と負けた人の割合のデータをいろいろ見つけることができる一方、9割が負けるという極端なケースはなかなか見つからないのでは?

この数字の差がでるのは、調査期間が原因だと予想できます。
例えば、月ごとの成績を考えてみます。

1か月目:1万円の利益
2か月目:1万円の利益
3か月目:1万円の利益
4か月目:1万円の利益
5か月目:10万円の損失

この場合、月ごとの勝敗で考えると、4勝1敗で勝率80%です。
しかし、損益合計はマイナス6万円で、明らかに負けています。
個人投資家の典型的負けパターンは「コツコツドカン」であり、上の成績はまさにこれを表しています。

調査期間が長期になればなるほど、この「ドカン」で負ける割合が高くなるでしょう。
また、調査時期もミソです。
円安トレンドと円高トレンドでは、同じ調査をしても結果が大きく変わってくるでしょう。

フランスの調査期間は4年間と長期であり、顧客の実際の取引データを使っていますし、信頼度は高いと期待できます。

すると、負けたお金はどこに流れるか?が疑問になります。
相場で誰かが損する場合、そのお金は消えてなくなるのではなく、誰かの懐に入ります。
誰の懐に入るのでしょうか。

お金はどこへ消えてしまったのか

負けた金額と勝った金額を比較しましょう。

FX会社への手数料がありますから、勝ちの金額が負けの金額よりも少し多いくらいかな?と予想することも可能でしょう(負けだすと熱くなって、取引回数が増える&手数料も増えるという負けパターンを想定)。

  • 勝った人の利益額 : 1,751万ドル
  • 負けた人の損失額 : 2億2千万ドル

これはタイプミスか?と思わず目を疑う差です。
負けた人のお金は、勝った人のポケットに入ります。
これは理解できます。
しかし、負けた金額が2億2千万ドル、勝った金額が1,751万ドル。

では、残りのおよそ2億ドルはどこに消えてしまったのでしょうか?

可能性1:調査対象が個人であり、お金は機関投資家の手元に行ってしまった。
可能性2:FX業者が手数料としてお金を持って行った。

このほかにもあるかもしれません。

可能性2につき、最近のFX業者の手数料競争は激しいので、各社の利益率は高くないと予想できます。
しかし、大勢が繰り返して多額の取引をすれば、塵も積もれば山となるという感じで、FX各社に巨額のお金が移る可能性が考えられます。

(ポジポジ病という言葉が示唆している通り、負ける人ほどトレード回数が多いと予想できます。すなわち、支払手数料総額は負ける人が多くなりそうです。)

なお、詐欺による資金減少も無視できない額となっているようです。
というのは、フランス当局のサイトでは、以下の点が強調して書いてあったからです(現在は既に削除)。

  • 苦情が多数集まっていること
  • 法律に定める手続きを経ていない違法業者に気を付けるべきこと

日本だけでなく、この種の問題はどの国でも起きているのかもしれません。

機関投資家が勝つ理由

フランスの調査結果の公開では、負けた人のお金がどこに行ったかを明示した部分はないようです。
ゆったり為替の予想では、負けた人のお金は機関投資家の手に渡っているだろうと思います。
この調査は個人投資家の調査であって、機関投資家やプロ集団が調査対象に入っていない模様だからです。

個人投資家でない誰かが儲かっている…個人でないならば法人(=機関投資家)でしょう、ということです。
では、機関投資家が勝つ理由は何でしょうか。

膨大な情報・分析能力・優秀なトレーダー

機関投資家の情報収集能力や分析能力は、個人をはるかに凌ぎます。
さらに、その洗練された情報を使いつつ、コンピュータや極めて優秀なトレーダーが多額の資金を運用して稼ぎます。

一方、個人でも6面ディスプレイを使い、リアルタイムで為替レートや各種情報を入手できるようになり、スプレッドも狭くなり…取引環境は年々改善されていますが、個人で処理できる情報量には限界があります。

機関投資家のほうが動きが速い例として、米国の雇用統計発表時のレートの動きがあります。

統計の数字が発表された!
→ ニュースを確認
→ チャートを見る…しかし、既にレートは大きく動いている。

個人がニュースを見て確認している間に、インターバンク市場は既にそのニュースに基づいた取引が活発に行われています。
個人の速度では全く追いつきません。

そこで、個人がトレードするには、どんな数字が出るか事前に予想して賭けておくか、あるいは、為替レートの動きを見ながらついていくという方法になります。

どうしても、従属的な立場になります。

仮に同じ条件で取引ができるとしても、インターネットの向こうで取引しているのは、厳しい世界を生き残ってきた敏腕トレーダーやコンピュータです。

個人が同じ土俵で勝つことは難しいかもしれません。

フラッシュボーイズ

フラッシュボーイズの詳細については、東洋経済の記事をご覧ください。

株式取引を仲介する証券会社は、顧客がどのような注文をしているのかを知りうる立場にあります。
そこで、顧客の注文を受け付けてそれを約定させるわずかの時間のうちに、コンピュータで先回りして注文して儲けようという方法です。
顧客がどのような注文をしているか確認したうえでトレードするのですから、負ける要素がありません。
相手がジャンケンでグーを出すのを確認してから自分はパーを出すようなものです。

フラッシュボーイズは株式について書いていますが、これがFXに応用されていたとしても何の不思議もありません。
では、具体的にはどうやって?と質問を受けても回答に窮してしまうので、これは予想にすぎないというオチがついてしまいますが。

これに類似した方法がFXでも採用されている場合、同じ土俵で個人が戦おうとしても、個人では同じ土俵に立つことさえできません。

類似する方法と言ってよいのか分かりませんが、FX業者では以下の方法を採用しています。マリー取引です。

マリー取引

FX業者には、顧客から数多くの売買注文がやってきます。
そのまま全ての注文をインターバンク市場に流してしまう方法もありますが、それではFX業者の利益が限られます。

そこで、注文をインターバンク市場に流さず、FX業者内で注文を相殺します。
(例:150.00円付近の買い注文と150.00円付近の売り注文が同時に発注されているとき、インターバンク市場に流さないで自社内で処理します。)

スプレッド分の利益を得ることが可能で、インターバンク市場に流して利幅を小さくしてしまう必要がなくなります。
スプレッドは微々たる幅ですが、多くの顧客が多額の資金で取引すれば、利益の額も大きくなるでしょう。

FXトレーダーが相場で勝てるかどうか不明ですが、FX業者は確実に勝つことになります。
ちなみに、このマリー取引ですが、合法です。

個人は勉強の仕方に問題があるかも

個人の場合、FXの勉強の仕方に問題があるかもしれません。

私たちは、子供のころ、学校で勉強してきました。
学校の授業は適当ではなく体系的で、先生は大学で専門の課程を履修して試験に合格した人ばかりです。

一方、FXは、「何を使って、どのように勉強するか」を探すところから始まります。
世の中には数多くのFX情報がありますが、ウソだったり、既に古くなってしまった情報があったりします。
適当に取引して継続的に勝てるような、そんな世界ではありません。

個人投資家が勝つには

以上を踏まえて、個人投資家が勝つためにはどうした良いか?を考えます。

個人だから、できること

機関投資家ならできないけれど、個人ならできることがあります。

  • 損しても、上司や取引先などに説明しなくてよいし、叱られる必要もなし。
  • 利益も損も、全て自分のもの。
  • 何年も利益なしという状況でも、クビにならない。資金が続く限り、取引可能。
  • 取引したくなかったら、しなくてよい。
  • 取引したい通貨ペアで、自由な方法で、取引したいときに取引可能。
  • 企業のように決算期を気にして「あと○○円稼がねば!」と取引する必要なし。

こうして考えると、「自分の資金の範囲内で、取引したいときだけ、自由に取引できる」ことが個人の強みだといえそうです。

個人の強みを生かした取引をする

トレードする人の性格にもよりますが、取引方法の例はいくつかあるでしょう。

  • 勝率が高いパターンだけで取引する。
  • 希望のパターンが出ない場合は、ずっと取引しない。
  • 取引開始から決済まで1か月~1年以上というトレードも考えてみる。
  • 含み損が出ても放っておける取引量で長期トレードする。

スキャルピングが好きな人はスキャルピングを極めてOK、リピート系注文も個人向きです。

リピート系は常に含み損が出ることを想定した取引で、個人は含み損を(ある程度)無視して実現利益だけ考えることが可能です。
一方、機関投資家の場合、含み損益も反映した損益を考える必要があるので、リピート系は機関投資家向けとは言えなさそうです。

「今は含み損が多いけど、定期的に利食いしているからトータルで損でもいいや」なんてことは、機関投資家では難しいでしょう。

どの取引方法を採用するにしても、必須なのは勉強です。
何となく儲かりそうだから、という理由でトレードを始めると、大半の人はお金を失うことになるでしょう(稀に大儲けする人もいるようですが)。

カナダ・ケベック州の金融当局のホームページに、これを端的に示す記事タイトルがありました(現在は削除されています)。

" Investing? Do your homework first!"(投資したいだって?だったら、先に勉強しなさい!)

確かに、その通りです。

-FXで勝つ人と負ける人