ユーロ/ハンガリーフォリント(EUR/HUF)は日本のFXで認知度が高いとは言えないものの、リピート系FXで狙いやすい通貨ペアの可能性があります。
そこで、ハンガリーを取り巻く状況を踏まえつつ値動きを考察します。
ハンガリーはユーロ採用を目指す
2026年6月、ハンガリーは2030年くらいにユーロ採用の基準を満たしたい旨を公表しました。
EU加盟国は自動的にユーロを採用できるのではなく、財政基準等を満たす必要があります。
2030年くらいに条件を満たせば、早ければ2032年にもユーロが採用される可能性があるようです。
期待通りに進む場合、ハンガリーフォリント(HUF)を含む通貨ペアが消滅してしまいます。
FX愛好家としては通貨ペアが減ってしまうのは残念ですが、トレードチャンスかもしれないのでざっくりと調査しました。
ユーロ採用までの道のり
ハンガリーがユーロを採用するまでの道のりについて、通貨に絞ってざっくりと確認します。
- ハンガリーが2030年頃に財政基準を満たす
- ハンガリーフォリントをユーロに交換するための為替レート(中心レート)を決定
- 2032年(?)にハンガリーもユーロを採用(フォリントの消滅)
中心レートで必ずEUR/HUFが確定するわけではありませんが、中心レート付近に決まる見込みです。
この記事を執筆している時点で中心レートは決まっておらず、2027年以降に作業部会が設置されて協議される模様です。
ユーロ/ハンガリーフォリント(EUR/HUF)の見通し
ユーロ/ハンガリーフォリント(EUR/HUF)は最終的に特定の為替レートで固定されるので、値動きは徐々に小さくなると予想できます。
中心レートが決まっていない現状では、レンジ相場になると期待できます。
経済分析機関が中心レートについてどのように予想しているか、AIで調査したところ、EUR/HUF=350~370が目途だという回答を得ました。
AIはしばしば間違えるとされているので直ちには信用せず、月足チャートでEUR/HUF=350~370が意味する内容を確認します。
チャート引用元:IG証券
月足チャートにEUR/HUF=350と370の補助線を追加しました。
当記事執筆時点の為替レートは350~370の間に位置しており、2020年~2021年のレンジ相場の下限と上限がそれぞれ350付近と370付近です。
さらに、2026年にEUR/HUF=350付近まで下落してから反発しており、EUR/HUF=350はサポートラインとして機能していると想定できます。
情報をもう一つ追加するなら、2026年にEUR/HUF=350付近から反発した後、370を明確に超えられずにレンジ相場で推移している点も、注目できそうです。
このまま推移すれば、350~370という比較的狭い範囲でひたすら上下動することになり、リピート系FXにぴったりな可能性があります。
スワップポイントの状況
リピート系FXのサービスを提供している各社では、EUR/HUFを取引できないようです。
そもそも、EUR/HUFは日本ではマイナー通貨ペアであり、取引できるFX会社は限られます。
IG証券で取引可能だったので、IG証券のスワップポイントを確認しました。
EUR/HUFのスワップポイントは売りの側でおおむねプラスです。

上のグラフは、1年間のスワップポイントの合計額をグラフにしたものです(2026年は10月29日まで)。
2019年と2020年にマイナスだったものの、2021年以降はプラスで推移しています。
今後もこの状態が続くなら、売りのリピート系FXでいい感じの結果を期待できます。
リスクを考察
EUR/HUFの売り注文を実行する場合で、為替レートがレンジを超えて進んでしまう場合を考えてみます。
- ハンガリーの信頼度が上がって、ハンガリーフォリントが強くなる場合
ハンガリーフォリントが強くなる場合、EUR/HUFは下落してレンジ相場を下抜ける可能性があります。
売り注文で取引する場合には、損にならないので問題ではないでしょう。
- ハンガリーが緊縮財政等で不景気になる場合
ハンガリーは財政赤字が基準を満たしていないので、赤字を減らす必要があります。
赤字を減らすには、政府支出を減らすか増税をするか、あるいは両方を採用することになります。
これらが実施されると不景気に陥る可能性があり、不景気になれば中銀は政策金利を引き下げることになるでしょう。
この場合、ハンガリーフォリントの魅力が薄れて、EUR/HUFはレンジの上限を上抜けてしまうかもしれません。
実際に上抜けたら、損切りで取引を終わらせることがメインシナリオです。
損切りになる場合も、スワップポイント益とリピートの利食い益の合計額が損失額を上回っていれば、最終的にプラスの成績で取引を終えられます。
ユーロ/ハンガリーフォリント(EUR/HUF)を取引可能なFX会社
ユーロ/ハンガリーフォリント(EUR/HUF)を取引可能なFX会社は、以下の通りです。
- サクソバンク証券
- IG証券
- OANDA証券
- FOREX.com
- アヴァトレード・ジャパン
スプレッド競争に参加していない各社なので、スプレッドこそが重要だ!というトレーダーの期待には沿っていないかもしれません。
しかし、リピート系FXはスプレッドをあまり気にしなくてもよいという点がメリットです。