2020年3月の暴落を逃してしまい、次のチャンスを待つ日々(文字通り待っていると時間が…なので、色々やってます)。
そんな中、注目している通貨ペアがユーロポンド(EURGBP)です。
ユーロポンドの日足チャート
下の日足チャートは、セントラル短資FXからの引用です。このチャートを見ると、左半分で大きく上昇&下落し、その後はジワジワと上昇している局面です。
週足チャート
このチャート局面のどこが注目なんだ?という感じですが、日足でなく時間軸を長くすると、だんだん見えてきます。そこで、週足にしましょう。
週足にすると、「逆ペナント」と言いますか、徐々に値動きの範囲が広がっている様子が分かります。しかし、週足チャートでもイマイチ良く分かりません。
月足チャート
そこで、月足で表示限度いっぱいの期間を見てみましょう。
本来のゆったり為替ならば、1990年代前半以降のチャートを見たいです(可能なら、1973年以降)。
しかし、ユーロはそんなに昔から存在するわけではないので、1990年代後半からの表示になっています。
上のチャートを見ますと、全体的に上昇傾向だと分かります。ユーロポンドで上昇傾向ということは、ユーロが強くなってポンドが弱くなっているということです。
「イギリスはEU離脱問題があったし、ポンド円の様子を見ても弱くなるのは仕方ないよね」と言いたいところですが、2000年以降、上下動はありながらも基本的に上昇していることが分かります。
ユーロポンドが大きく下落したのは、2010年代の前半だけという感じです。
この頃は、ギリシャを始めとするPIIGS諸国の財政問題が世界中で注目され、ユーロ圏の崩壊シナリオまで噂されていた頃です。
それ以外は上昇傾向…となりますと、ポンドは本格的に弱くなっている可能性を否定できません。要注目です。
トレードチャンスを待つ
では、ゆったり為替は、どこでどのようにトレードチャンスを狙っているでしょうか。月足の表示期間を2010年頃以降にして、確認しましょう。
上のチャートでは少々分かりづらいので、赤枠を追加しました。だいたい、0.900~0.9600くらいのイメージです。
上のチャートでも少々見づらいかもしれませんが、過去10年以上にわたって特定の傾向を確認できます。
しかも、ゆっくりと上昇して、ゆっくりと下落という傾向ではなく、「ドカンと上昇して、ガツンと下落」という感じです。
数百pips~500pips以上の値動きでこれが発生してきたのですから、強烈です。
この値動きの初期段階は、「0.9000をしっかり上回る」です。この記事を書いている時点で、この条件を満たしています。すなわち、警戒モード発令中です。
2012年以降の値動き
2012年以降の値動きに絞って、値動きが分かりやすいように表示してみましょう。…といっても月足なので、皆様の手元でチャートを見ていただいた方が分かりやすいかもしれません。
下の矢印部分で、一気に上昇&下落が発生しています。
2020年3月の上昇&下落は、一番右の矢印です。思いっきりトレードチャンスだったのですが、ゆったり為替は豪ドル円に集中していました。これが大失敗。
どう見ても大チャンス!くぅ~。次のトレードで挽回を狙います。
日足に戻って確認すると、左部分で一気に上昇しています(下のチャート)。これが、2020年3月…そして、右側を見ると、ジワジワと上昇中です。
この「ジワジワ」という動きは、トレードチャンスとなった今までの動きと異なります。
よって、今はまだ「待て」の状態です。どこかでドカンと爆発するのを待っています。
本格的な上昇になる可能性を考慮
では、ユーロポンドがドカンと上昇したら自動的に売るのか?ですが、難しい面があります。と言いますのは、月足チャートで確認しました通り、長期的な上昇トレンドになっているからです。
形が少々不格好ですが、0.9台後半に上値抵抗線がある…と見なせないわけではありません。ここを越えて上昇トレンドがさらに続く可能性も、頭の片隅に入れておきます。
最良のトレードは、ドカンと上昇したらトレード準備開始、0.95前後になったら打診売り、その後、一気の下落に転じたらそれに乗って追撃売りという展開です。
このトレードは、利食いになる場合も損切りになる場合も、値幅が相当大きいと予想できます。損切りポイントを具体的に想定しづらいのがデメリットです。
この点、豪ドル円は損切りポイントを容易に設定できます。55円弱の水準です。
50円、45円…と進む可能性は低そうなので、55円前後で一気の勝負をかけるつもりが、60円弱で反転上昇したため1通貨も買えないという惨状。
(実際に買えたら、損切りしないで延々と保有し続ける予定でした。)
ユーロポンドは、この一気の勝負は難しそうな形状に見えますが、チャンスが来たらトレードしたいと考えています。