トライオートでNOK/ZAR(ノルウェークローネ/南アランド)が新規採用されました。
値動きが興味深く、適切に取引できれば良い結果が待っているかもしれません。
そこで、月足・週足チャートを使いつつ、値動きの特徴とトレード手法案を紹介します。
NOK/ZAR(ノルウェークローネ/南アランド)の月足チャート
チャート引用元:トライオート(以下同じ)
2021年以降の値動きを見ると、レンジ相場で動いている様子がわかります。
最安値は1.586付近で最高値は1.87付近なので、レンジの幅はおよそ2,840pipsくらいという巨大さです。
値動き全体でリピート系注文をすることも可能ですが、特段の対策なしで実行すると損で終わるかもしれません。

上のチャートは、チャートの表示範囲を2014年以降に拡大したものです。
チャートの右半分に赤線でレンジの上限と下限を描いていますが、これは最初のチャートの線と同じです。
レンジ相場は2014年くらいから続いており、下限のレートは1.43、上限は1.992付近なので、赤線の範囲でリピート系注文をすると損切りになってしまう可能性がそこそこありそうです。
為替レートが赤線よりも上方向に伸びた回数は2回で、下側に進んだ回数は数多くあります。
損切りを回避するために、2014年以降のレンジ全体でのリピート系注文も検討は可能ですが、5,000pips以上の値幅なので広すぎて容易ではありません。
何か工夫が必要そうです。
ちなみに、2013年以前は上昇トレンドで推移してきました。
2021年以降のレンジでトレードプランを作成
2014年以降の値動きでは範囲が広すぎるうえに、NOK/ZAR=1.43や1.992を記録したのは遠い過去のことです。
そこで、2021年以降の狭いほうのレンジ相場を中心にトレードプランを考えます。
スワップポイント
ノルウェーよりも南アのほうが金利が高く、NOK/ZARのスワップポイントは売りがプラスになります。

トライオートでNOK/ZAR(ノルウェークローネ/南アランド)が採用されたのは最近のことで、スワップポイントの付与実績はまだわずかです。
しかし、1週間分でも雰囲気はわかります。
売りのスワップポイントはそこそこ、買いの側は厳しいです。
大きく上昇すると見込まれる場合は買いで取引できそうですが、それ以外の場合は売りが無難に見えます。
新規売りのタイミング
リピート系注文をする場合は広い範囲にばらまくように発注しますが、高値でまとめて売ることができれば大きな利幅を期待可能です。
そこで、上昇から下落に転じる際の特徴を探します。

週足チャートを眺めると、高値部分のローソク足は上ヒゲが長いことが特徴的だとわかります。
上のチャートはゴチャゴチャしてわかりづらいので、一部を拡大してみましょう。

矢印の部分が、レンジの最上部付近のローソク足です。
長い上ヒゲが出ており、これを売りのサインにできそうです。
期待通りに下落してくれれば、1,000pips級の利幅とプラスのスワップポイントを得られます。
では、レンジの最上部で長い上ヒゲが出たら常に売ればよいか?ですが、そうとは言えない場合があるのが難点です。
2015年と2020年に2回だけ、大きく上方向に伸びた例があったので、その時の週足チャートを見てみましょう。
・2015年

赤の矢印部分は長い上ヒゲではありませんが、2本のローソク足を合成すると長い上ヒゲのある陽線になります。
週をまたいで上昇&下落したので実体の長いローソク足になっていますが、1週間のうちに上昇と下落があれば長い上ヒゲになっていたはずです。
これを見て売りで勝負した場合、上に噴き上げて損切りで終わっていました。
・2020年

2020年のチャートの矢印部分で、上ヒゲの長いローソク足があります(コピペなので見づらいですが、青色の長い上ヒゲがあります)。
その翌週に大きく下落しており、期待通りの下落かと思いきや、陽線が2本続いて一気に上昇しました。
上昇が終わると、方向感の乏しい動きが数か月以上続いてから上方向に伸びており、こちらも損切りで終わったことでしょう。
以上を踏まえて、ゆったり為替なら以下の2つのトレードプランのどちらかを検討します。
トレードプラン1
- 2021年以降のレンジの上限で上ヒゲの長いローソク足が出たら、次の足の様子を見ながら売り注文を実行
- 2021年以降のレンジの上限を明確に上抜けたら損切り
トレードプラン2
- 2021年以降のレンジの上限で上ヒゲの長いローソク足が出たら、次の足の様子を見ながら売り注文を実行
- ただし、証拠金を残しておき、2021年以降のレンジの上限を明確に上抜けても損切りしない
- 2014年以降のレンジの上限に到達したら、再度売り注文を実行
- 2014年以降のレンジの上限を明確に上抜けたら、すべて損切り
現時点では、トレードプラン2の採用を中心に考えています(実際にトレードするかどうかは値動き次第)。
利食いのタイミング
利食い決済のタイミングは比較的容易で、2021年以降のレンジ相場の下部で決済(ただし、レンジの下限ギリギリを狙わない)で良さそうです。
レンジの幅は1,000pipsを優に超えるという巨大さなので、レンジ下限ギリギリを狙う必要はありません。
ある程度の利幅で一部利食いして、さらに大きく進んだら全部決済して満足するというプランです。
リピート系注文を取り入れる方法
以上がゆったり為替のトレードプランですが、これにリピート系注文の考え方を取り入れることもできます。

上の週足チャートで、赤線は損切りライン、最下部の青線は最大の利益を得ようとする場合の利益確定のラインです。
リピート系注文で取引する場合、もっとも低い位置の売り注文はチャート中の「2」のあたりで売ることになるかもしれません。
すると、利食いラインに到達して得られる利幅と損切りラインに達して損する幅を比べると、損が圧倒的に大きくて不利です。
それなら、チャート中の「1」で売って、利食いラインで売るほうが有利です。
利幅はとても大きく、損失幅を小さくできます。
よって、以下の方法が考えられます。

「新規売り」と書いてある部分で、まとめて売ります。
その後、為替レートが1以降の数字に到達したら順に部分決済して、10に到達したらすべて決済完了です。
こうすれば、リピート系と比べて損切りするときの損失額は小さく、利食いの額は大きくできます。
ただし、新規売りしてすぐに為替レートが上昇して損切りになる場合は、最初にまとめて売る場合の損失額のほうが大きくなります。
一方的に有利な方法はないので、これは仕方ありません。
また、各数字に到達したら、その部分について通常のリピート系注文を始めるという方法も考えられます。
例えば、数字の4に到達して利食いしたら、「3で新規売り、4で利食い」というリピート系を稼働します。
この場合、最初に4に到達した時点で大きな利幅を得て、さらにリピート系で繰り返し利食いできるという結果です。
仮に大きく上昇して損切りになっても、最初に大きな利食いをしているので、通常のリピート系に比べてダメージは軽微です。
リスクの例
最後に、NOK/ZAR(ノルウェークローネ/南アランド)を売りで取引する場合のリスクの例を紹介します。
チャート引用元:Pacific Exchange Rate Service
上のラインチャートは1996年以降の値動きを示しており、NOK/ZAR(ノルウェークローネ/南アランド)は上昇トレンドで推移していることがわかります。
上昇トレンドで売りの取引をすれば、どこかで損切りの決済になるでしょう。
しかし、2014年以降はレンジ相場に転じており、南ア経済の安定等を受けて将来的に下落に転じるかもしれません。
将来の値動きがどうなるか不明ながら、過去は上昇傾向だったという事実を踏まえて、取引数量を抑えて安全運転することが重要です。