USD(米ドル)

米ドルの見通し【2020年3月】

いつもの日曜日は、「今週のトレード戦略」と題して記事を公開しています。

今回は、米ドルに特化して見通しを考察しましょう。2020年1月末時点の見通しは、下のリンク先記事をご覧ください。

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米ドル円のチャートで見通しを考察

下は、米ドル円の日足チャートです(DMMFXから引用)。

2月後半、一気に円高になりました。そして、下値支持線として見ていた105円を、あっさりと割り込みました。

しかし、100円の壁は厚かった模様で、反発しました。その反発が、大変な勢いです。108円まで戻しました。

米ドル円のチャート

これが、どれほど大変な値動きなのか、月足チャートで確認しましょう。

月足チャート

下の月足チャートに、2つの白線(補助線)を引きました。105円と100円付近です。

この2つの価格帯に近づくと、なぜか為替レートの動きが止まったり反転したりしてきた様子が分かります。

すなわち、105円は強力な下値支持線でした。

米ドル円のチャート

もう一つ、見てみましょう。

下は、斜めで白い補助線を2本引きました。いわゆるペナントです。ペナントを下方向に抜ける場合、為替レートはそのまま下落しやすいと言われます。

米ドル円のチャート

すなわち、今回の急落では、重要だった2つの下値支持線を突き抜けました。

  • 105円
  • ペナント

月足の重要ポイントを抜けると、そのまま突き進んでしまうことがあります。

ところが、今回は簡単に戻してしまいました。大変なエネルギーが動いていると分かります。

その大きなエネルギーをもってしても、さらに強い100円の超重要水準は破れなかったようです。100円の下値支持線は、強烈です。

現状の認識

この記事を書いているのは、2020年3月15日であり、月足はまだ確定していません。

よって、最新の月足は流動的ではありますが、105円とペナントを再注目することになります(為替レートが元の位置に戻りましたので)。

ただし、ペナントはもう終わりに近いです。よって、ペナントは消滅して、2017年以降継続するレンジとして認識するのが適切かもしれません。

下は、レンジのイメージです。

米ドル円のチャート

「有事の円」は無くなったのか

なお、米ドル円の値動きを見ると、ある疑念が出てくるかもしれません。

「今までは、危機が発生すると円高になった。それは、日本の経済力が強いからだ。今回は、すぐに元の位置に戻った。すなわち、日本経済への信認が落ちたのでは?」

ということです。

おそらく、この考え方は適切でないだろうと思います。と言いますのは、米ドル以外の通貨に対しては、円高になっているからです。

下は、豪ドル円の月足チャートです。円高になっている様子が分かります。

豪ドル円の月足チャート

左端に見える大きな円高は、2008年のリーマンショックです。今回の円高は、大変なものです。しかし、リーマンショックと比べると、どうでしょうか。

リーマンショックがいかに強烈だったか、このチャートから推測することができます。

「有事のドル」

今回については、有事の円に加えて、「有事のドル」も機能しているようです。と言いますのは、米ドルは他の通貨に対して強くなっているからです。

過去を振り返りますと、世界的な危機になるときに強くなるのは、2つの通貨でした。

  • スイスフラン

この2通貨だけが一気に強くなるのが、お決まりでした(さらに昔に遡ると「有事のドル」という時代もありましたが)。

しかし、今回は、米ドルも加わっています。3強です。

下は、米ドル/スイスフランの月足チャートです。0.915付近に、白で補助線を引きました。ここが重要水準です。

米ドル/スイスフランのチャート

このチャートを見る限り、「2020年3月(一番右の足)に大きなショックがあったんだよ」と言われても、良く分かりません。

他の月の陰線と比べると、2020年3月の値動きは大きいですが、ひどい状況だというわけでもありません。レンジを維持しています。

すなわち、米ドルはスイスフランと同程度に強い状態です。今回は、「米ドル・円・スイスフラン」の3強になるのかもしれません。推移を見守ります。

円高が意外に抑えられる可能性

なお、危機発生時に強くなる通貨に米ドルが加わると、意外に円高が進まない可能性があります。

と言いますのは、今までは危機が来ると「円とスイスフランを買って安全を確保しよう!」でした。

これが、「米ドル・円・スイスフランを買って安全を確保しよう!」になるかもしれないからです。

3通貨に分散する分だけ、円買い圧力が緩和されます。

こうなることに期待したいです(ただし、期待にすぎないので、チャートを良く眺めて考えます)。

コロナウイルス問題の鎮静化はいつか

各国で対策が取られつつありますが、コロナウイルス問題が収まることが最重要です。相場の見通しにも、大きな影響を与えます。

ウイルスがここまで世界に広がると、根絶は難しそうです。そこで、当面は沈静化に努めることになります。その間に、薬の開発成功を期待します。

では、新規感染者数の推移は、どうなっているでしょうか。日本経済新聞社のホームページから、グラフを引用します。

コロナウイルスの状況

実は、既に中国では「鎮圧」と言っても良いのでは?という状態だと分かります。

ただし、中国発表の数字が正直だと仮定するなら、という注釈付きですが。

経済指標分析をする際、中国のデータは難しいです。信頼性の問題です。そこで、貿易相手国(オーストラリアなど)の貿易状況を見て、中国の本当の姿を見ようと努めることになります。

という問題はあるものの、報道を見ていると、中国では病気そのものは沈静化しているように見えます。

中国で鎮圧に要した時間が、世界でも同様に必要だとしましょう。すると、あと1か月くらいは時間がかかるかな…という感じに見えます。

見通しを受けたトレード方針

さて、現状分析と見通しを書いてきましたが、これを受けてどのようにトレードするか?です。

ゆったり為替の場合、「今は長期リピート系注文のみに絞り、裁量トレードはしない」が最良です。

今回の下落はうまく立ち回れるかも?と色気を出して、デイトレードをしてみたのですが、簡単に撃沈されました。比較的得意な手法に特化するのが良さそうです。

なお、実は…長期リピート系注文を考える場合、今はトレード開始に適した時期です。

理由は2点あります。

  • 為替レートが大きく円高になった
  • 値動きが極めて大きい

すなわち、歴史的安値を想定して資金を準備する場合でも、金額を抑えることができます。かつ、値動きが大きいので、どんどん約定します。

ただし、いきなり取引を始めても、厳しいかもしれません。必要な証拠金を試算してから、です。

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【カテゴリ】相場見通し&実戦

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