トライオートFX実践記録

豪ドル円のスワップポイントがマイナスになるとき

投稿日:2019年12月20日 更新日:

ゆったり為替の公開トレードは、トライオートFXを使った超長期のリピート系注文です。55円~84.80円という、とんでもない範囲で買い注文を出しています。

可能なら、何十年でも継続して利食いしてほしいという設定です。

リアルトレードの成績

ゆったり為替のリアルトレード成績をご案内します。取引設定をざっくりと書くなら、「トラリピを巨大な範囲に設定する」です(トライオートFXを使っていますが)。 2016年7月から、公開で自動売買しています ...

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いい感じの成績ですよ!と書いていますが、2つのリスクを抱えています。それは、「超円高」と「スワップポイントが超マイナスに転じること」です。

今回は、スワップポイントの逆転を中心に考察します。

ゆったり為替のトレード設定

簡潔に、取引設定を確認しましょう。

  • 通貨ペア:豪ドル円
  • 売買:買い
  • 範囲:55円~84.80円

この設定で最高に厳しいのは、「超円高かつ、スワップポイントが大幅マイナス」です。

多少のマイナスなら、おそらく耐えられます。利食いがあるからです。スワップポイント損益に比べて、利食いの影響力はとても大きいです。

大きなスワップポイント損の場合に、厳しくなります。

スワップポイントがマイナスになるには

では、豪ドル円のスワップポイントがマイナスになるときとは、どういう場合でしょうか。それは、日本の短期金利が豪州の短期金利を上回るときです。

日本の短期金利が大幅上昇したり、豪州の短期金利がマイナスに突入するなどすれば、これが実現します。

豪州の政策金利がマイナスになる場合

かつて、豪州と言えば高金利通貨の代表格でした。しかし、今では高金利の面影もない状態です。

この記事を投稿した時点で、政策金利は0.75%です。次回の政策金利発表は、2020年2月です。0.5%に引き下げられるのでは?という市場予想の模様です。

ゼロ金利まで、現時点で0.75%しかありません。ゼロは目の前です。

お隣のニュージーランドを見ますと、マイナス金利を選択肢に入れているようです。

豪州とニュージーランドは、似たような経済構造をしています。ニュージーランドがマイナス金利を視野に入れているならば、豪州も同様かもしれません。

ただ、現在実行している公開トレードにおいて、スワップポイント損が巨大すぎて首が回らない…とまではいかないのでは?と予想しています。

今後の豪州の見通し

では、今後の豪州の見通しはどうなんだ?ですが、下のリンク先の記事にあります通り、豪州の景気は中国次第だと言ってしまえるような状態です。

豪州の政策金利発表:TWIを頭に入れつつ読んだ方が良い

豪州の政策金利が発表される際、豪州準備銀行の声明も公開されます。米国などでも同様ですが、この声明が極めて重要ですので、読んでおきたいです。 そして、豪州の声明を読む場合は、TWIの推移を頭に入れておく ...

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1980年代(?)くらいまで、「米国が風邪を引けば、日本は肺炎になる」などと言われた時期がありました。

これは、日本経済が米国に大きく依存していることを表現したものです。豪州も、それに近いかもしれません。

というわけで、米中協議の進展と中国国内の経済立て直しが、豪州にも大きく影響すると予想できます。

日本の短期金利が大幅上昇する場合

次に、日本を確認しましょう。

「物価が上昇するとは、どういうことだっけ?」と感じてしまうくらいに、物価が上昇しない期間が継続しています。

日銀は、物価を上昇させるために努力していますが、今のところ期待通りの成果が出ていません。

日本の短期金利が上昇する場合について、いくつか例を挙げてみます。

日本経済が絶好調になる

日本経済が絶好調になれば、資金需要が伸びます。資金需要が伸びれば、供給不足になるので金利が上昇します。

これが、最も望ましいパターンでしょう。

しかし、日本の人口ピラミッドを見ると、難しそう…。下は、国立社会保障・人口問題研究所から引用した人工ピラミッドです。2025年時点の見通しです。

人口ピラミッド

経済が発展するには、この形では不都合です。拡大再生産とはいかないのでは…。

日本国内の人口は、毎年数十万人減っています。都市が、毎年1つ消滅している計算です。すなわち、国内消費は減る一方ですから、輸出に活路を求めることになるでしょうか。

なお、日本経済が絶好調になる場合、おそらくですが、豪州も絶好調だと思います。

と言いますのは、日本は資源輸入国で、豪州は資源輸出国だからです。日本だけが絶好調で豪州は低空飛行というのは、なかなか考えづらそう…と思います。

日銀が頑張って何とかなる

日銀が何とか頑張って、物価上昇を年率2%くらいに引き上げるというシナリオです。

「そんなの、できっこないよ」という考え方が日本全体に広がっていると、なかなか実現しません。期待物価上昇率は、現実の物価上昇率に大きく影響するためです。

とはいえ、実績だけで考えると、実現は難しい…。何とか、日銀の努力が実を結んで欲しいところです。

財政破綻

財政破綻の話を持ち出すと、一部で「財政破綻はしない!」「いや、可能性はあるぞ!」と争いが起きそうです。

ゆったり為替は、この論争とは離れたところで過ごしています。

トレードという観点から見ると、財政破綻するかどうか?ではなくて、財政破綻が起きるとしても大丈夫な資金管理をしているか?が重要です。

ちなみに、実際に財政破綻が起きてしまう場合、日本の短期金利は急上昇しますが、同時にスーパー円安になります。

よって、豪ドル円のトライオートFX公開トレードは、プラスの成績で終えることになります。

豪ドル円スワップポイントがマイナスになる場合

以上のざっくりした考察を元に考えますと、豪ドル円のスワップポイントが大幅マイナスに転落する場合は、大きく分けて2つになりそうです。

  • 豪州の景気が急速に悪化して、大幅マイナス金利突入
  • 日銀の政策の効果が強すぎて、物価上昇が大きくなる

どちらも実現してほしくないですが、可能性はゼロ%だ!と断定することもできません。

ゆったり為替の対策

では、これらのリスクに対する、ゆったり為替の対策は何でしょうか。いくつかご案内します。

投入金額を抑える

これは、取引開始前に考察すべき内容です。よって、今後考える内容ではありません。

取引開始前に、リスクが現実になる場合の損失額を考えます。その額が大きすぎると思えば、取引数量を減らしたり、取引設定を穏やかにしたりします。

取引開始後にリスクが大きすぎると気づいた場合は、徐々に取引数量を減らしてリスクを調整します。

複利運用はギリギリまで抑える

今まで、利食いを繰り返し、スワップポイント益を蓄積してきました。その資金は、証拠金となっています。

この資金を使って、複利運用することができます。

実際に、少しだけ複利運用をしていました。しかし、為替レートの動きが円高だと分かった時点で、リピート系注文の複利運用を停止しました。

ただし、72円台で、2,000通貨だけ長期保有ポジションを持っています。

これは、利食いで得た資金を使っていますので、複利運用です。数量を小さく抑えて、複利運用を我慢している状態です。

80円以上の発注停止の機会を待つ

そして、再び85円をしっかり上回って推移する場面が来たら、80円~84.8円の買い注文を停止しようかと考えています。

3年以上継続して取引した結果、一定の資金が蓄積しました。

ここから無理して、資金を獲得する必要はありません。のんびりと利食いすれば十分です。よって、高値の買い注文を停止して、安全度を高めるという意図です。

回復は難しそうだという場合は、損切り

マイナスのスワップポイントと円高を考えつつ、取引しています。

現時点では一定の成果を上げていますが、将来、どうしようもない場面が来るかもしれません。その時は、大人しく損切りします。

「公開トレードだし、ここで損切りはしたくないなあ…」という感情が出るかもしれませんが、損切りです。

ただし、一括で損切りしないと思います。確定申告では毎年プラスの成績になるよう、トレード技術を駆使するだろうと思います。

取引終了という選択肢

取引を終了するという選択肢もあります。含み損を抱えているとはいえ、3年以上取引を続けて、何百回も利食いを繰り返しました。

その蓄積は、含み損を大幅に上回ります。

とはいえ、取引を継続します。可能なら永続的に継続したい設定ですが、それができるかどうかについては、相場次第です。

超長期のリピート系注文の最大のリスク

ここまで考えると、超長期のリピート系注文の最大のリスクが分かります。

「常に相場に資金を晒していること」です。

裁量トレードなら、怪しいと思う場面は取引しないで傍観できます。しかし、超長期のトレードの場合は、常に相場に資金を晒しています。

だからこそ、いつでも利食いできるという面もありますので、一長一短です。

このリスクが顕在化しないことを期待しながら、トライオートFXの超長期トレードを実行しています。

なお、今回の記事は、リスクに焦点を当てています。よって、とんでもなく危険なトレードに見えてしまうかもしれません。

しかし、どのトレードにも、リスクが存在します。

期待する収益とリスクのバランスを考えて、取引するかどうかを決めます。少なくとも現在に至るまで、バランスは良好であるということになります。

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