シストレ24のフルオートは、ストラテジーの入れ替えまでもコンピュータにお任せです。すると、何もすることがない・・・ということはありません。
勝利を保証するシステムではありませんから、時々口座をチェックする必要があります。口座をチェックするときに、トラップが潜んでいるかもしれません。
今回は、落ちてはいけない落とし穴を確認しましょう。
例えば、4週ごとにストラテジーを入れ替えるフルオートを稼働しているとしましょう。4週ごとにストラテジーが自動で入れ替わるとはいえ、口座の状況が気になります。そこで、週末にログインして確認する場合を考えます。
例1: 取引が順調に進んでいる場合
取引が順調ならば、取引設定を修正してはいけませんし、さらに言えば、口座を見るだけで何もしてはいけないでしょう。しかし、これはかなりの苦痛です。
1週目: 順調でした。何もしません。
2週目: 再び順調でした。何もしません。
3週目: 再び順調でやることなし。
シストレ24のフルオートは勝利を保証するトレードではないので、定期的に確認するのは大切だと思います。しかし、何もすることがないというのは、ヒマです。何かしないと気が済まないという衝動に駆られても不思議はありません。
落とし穴1: 取引数量を増やしてみようかな?
落とし穴2: ヒマだからいつもはやらないトレードをしようかな!
こういった衝動はトラップです。トラップにかかってはいけません。フルオートは、ストラテジーの入れ替えを含めて全自動で取引してくれるのですから、順調なときには何もしないで待ちましょう。
「何もしないで待つ」・・・とても大切でしょう。動いて何かすると、良かった成績が崩れる可能性があります。好成績の時ほど、がまんです。
調子が良いのにデメリットがあるというのも変な話ですが、この場合のデメリットは、私たちユーザーの心に潜んでいます。インヴァスト証券が作ったシストレ24の良いシステムを、自分で壊すことがないように気を付けましょう。
例2: ちょっと不調かな?と思うとき
口座を毎週確認していたところ、以下の通りでした。
1週目: 順調でした。何もしません。
2週目: ん・・・これは、収益が低下しているぞ?どうしよう?
ここで、落とし穴があります。「収益率が低下しているから、フルオートの設定を変えてしまおう。」と考えてしまうかもしれません。これがトラップです。
設定を変えてはいけません。なぜなら、今回採用したフルオートは4週間ごとにストラテジーを入れ替える設定だからです。
実際に取引を開始する前に、フルオートのバックテストをしているはずです。その結果、今回の例では4週間ごとにストラテジーを入れ替えるフルオートを採用しました。2週目に調子が悪くなったからと言って設定を変えるのはおかしなことです。
2週目で調子が悪いからといって設定を変えるならば、4週ごとにストラテジーを入れ替えるフルオートを採用すべきでないでしょう。ユーザーによる介入があっては、シストレ24の機能が生きないかもしれません。
例えば、毎週入れ替えしたいならば、毎週入れ替えるという設定で取引すべきです。
ここで、とても調子が良いフルオートである「金の卵トップ1実現T50」の成績グラフを確認しましょう。

左側が損益推移です。9か月で利益率132%という驚異的な数字をたたき出していますが、最初の頃の成績はあまりよくありませんでした。また、成績が改善した後も、一直線にプラスの収益を出し続けたわけではありません。
収益が向上したり悪化したりを繰り返しながら、結果として大きな収益を上げています。
1週間や2週間程度の成績が良くないからという理由でこのフルオートを使うのをやめていたら、この優秀な結果を得ることができません。
ストラテジーの入れ替え頻度にもよるでしょうが、少なくとも数か月、可能ならば半年程度以上を経過観察期間にできればいいなと思います。すなわち、その間は少々不調に陥っても我慢して使い続けるということです。
しかし、不調で我慢していたら、実はそれが本格的な不調で大損になるという心配があるかもしれません。どうしましょうか。
デメリット(?)への対処法
以上のデメリットの例は、システム上のものというよりは私たちユーザーの心にあるものです。よって、インヴァスト証券はどうしようもないかもしれません。私たちユーザーの側で、このデメリットに対応する方法を考察してみましょう。
また、この対処法は、我慢して使っていたらダメだった・・・というときのダメージ緩和にもなります。
対処法1: バックテストを十分に実行しましょう。
シストレに限らず、バックテストはとても大切です。過去の成績ですから将来の保証はないとはいえ、バックテストなしで現実のトレードをするのはとてもリスクが大きいと思います。
また、バックテスト期間は長期間が望ましいです。相場の上昇・下落・動きなし・大波乱など、様々な状態を経てもなお好調だとなれば、そのフルオートは信頼度が高まるでしょう。
なお、バックテストをする際は、「あまり調子が良くなかった期間の長さ」も確認しましょう。そうすれば、採用した後に調子が悪くなっても、どのくらいの期間ガマンすべき可能性があるか?について目途を立てやすいです。
さらに可能ならば・・・ですが、不調だった時の相場状況を確認できれば、なおいいです。特定の相場状況になったら不調ということがあらかじめ分かっていれば、その期間はそのフルオートを採用しないということも可能です。
上のキャプチャを見て判断すると、「金の卵トップ1実現T50」の場合は、調子が悪くなっても最長数か月で復活してきたんだな、と分かります。
対処法2: 取引数量を十分に小さくしましょう。
取引数量が小さければ、少々の失敗があっても問題ありません。成功する場合の資産増加額が小さくなりますが、損して苦しむよりはずっとマシです。
シストレに限らず、トレードで生き残る方法は単純です。「大きな損失を出さない」ということです。相場から退場しなければ、いくらでもチャンスはやってきます。退場してしまえば、もうチャンスは1回もやってきません。
好調なフルオートを見ると、一気に大きな額を投入したくなるかもしれません。しかし、そこはこらえて、着実にいきましょう。