世の中は、お金が余っていてどうしようもない模様。

083801-2ゆったり為替の姉妹サイト「FX究極のスワップ派」では、日銀のマイナス金利導入が成功するかどうかについて、企業の資金状況を見ながら予想しました。
→ 日銀が追加金融緩和でマイナス金利導入!

結果、「企業はお金が余っているから効果はどうだろうか・・・」という予想になりました。では、家計部門の資金状況はどうでしょうか。

家計部門はお金が余っている?

家計部門の資金状況について、資金循環統計(2015年第3四半期速報)のデータをもとに考察しましょう。最初に、家計の金融資産残高です。細かい数字がたくさん並んでいますが、大雑把に傾向だけ見ることにしましょう。

201601資金循環統計

一言で書くならば、「家計の金融資産は増える一方である」です。

1980年: 400兆円くらい
2000年: 1,400兆円くらい
2014年: 1,700兆円くらい

金融資産の内訳を見ますと、やはりといいますか、現預金と保険・年金で圧倒的な割合を占めています。日本人の貯蓄好きが数字にも表れています。

次に、金融負債の状況を確認したいのですが、資金循環統計速報には「これだ!」という表がありませんでした。そこで、家計の資金過不足で確認しましょう。金融資産が多くても、金融負債の方が圧倒的に大きいならば、資金は不足しているかもしれません。

201601家計の資金過不足

折れ線グラフが資金過不足の推移を示しています。1980年からずっと、資金繰りは黒字だったと分かります。だからこそ、金融資産が継続的に増加しているということになります。

よって、「家計部門は金融資産が余っている」ということになります。

「え・・・自分の金融資産は余っていないけれど?」という場合は少なくないでしょう。家計部門と言っても、資産状況は様々です。そこで、機会を改めて家計の金融資産の状況を考察したいと思います。

さて、銀行はどうする?

さて、金融資産は預金として銀行に流れ込むことになりますが、銀行はどうしましょうか。預金を受け入れただけで何もしないと、利息支払い分だけ損してしまいます。

銀行の存在目的から言えば、「企業に貸し出す」がメインでしょう。しかし、「FX究極のスワップ派」の記事で確認しました通り、全体として企業部門は資金が余っているようです。

貸し出し増加率を見ても、強烈な金融緩和状態にもかかわらず、民間の非金融部門への貸し出し伸び率は前年比1%増くらいで推移しています。

仕方ないので国債や社債を買うのかもしれませんが、債券市場はバブル状態です。これ以上ないほどに金利がつぶれていますので、これ以上債券投資をしたくないだろうな・・・と予想します。

自分が銀行家だったら、どうする?・・・うーん、と考えてしまいます。

→ 誰が金融資産をたくさん持っているの?
→ 今回の追加緩和で、円を売る場合のスワップポイントはどうなる?