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メキシコペソ円の見通し【2020年3月】

コロナウイルス問題を契機として、メキシコペソ円が大きく円高になっています。

そこで、現状を確認するとともに、中長期の見通しを考察します。

メキシコペソ円の見通し(長期チャート)

比較的長期間の見通しを考察するには、月足チャートが便利です(セントラル短資FXから引用)。

下のチャートを見ますと、概ね円高で推移してきたことが分かります。今回の急落は大きな動きですが、全体の趨勢に沿った動きだとわかります。

メキシコペソ円のチャート

上のチャートに、矢印等を追記したのが、下のチャートです。値動きには、パターンがあることが分かります。

メキシコペソ円のチャート

およそ20年間で、同じパターンが3回繰り返されました。すなわち、「大きく下落して、その後レンジに移行する」です。

この値動きの様子を、もう少し詳しく確認します。

値動きの特徴

矢印1は、2001年末あたりをピークにして下落した様子を、描いています。

  • 高値:15円くらい
  • 安値:9円くらい

すなわち、下落率は40%くらいです。その後、レンジに移行しています。

レンジの範囲は、9.5円~11.5円くらいです。為替レートの水準(10円くらい)と比較して、レンジの範囲は20%(2円)くらいでした。

このレンジは、およそ3年間継続しました。

2008年の急落

矢印2は、2008年のリーマンショックの頃です。急落直前の高値と、その直後の安値は以下の通りです。

  • 高値:11円くらい
  • 安値:6円くらい

すなわち、下落率は45%くらいです。その後、レンジに移行しています。

レンジの範囲は、5.5円~8円くらいです。為替レートの平均的な水準(7円くらいか)と比較して、レンジの範囲は30%(2円以上)くらいでした。

このレンジは、およそ5.5年間継続しました。

2015年の急落

3つ目は、2015年です。同様に見てみましょう。

  • 高値:8.7円くらい
  • 安値:5円くらい

すなわち、下落率は43%くらいです。その後、レンジに移行しています。

レンジの範囲は、5円~6円くらいです。為替レートの平均的な水準(5.5円くらいか)と比較して、レンジの範囲は20%(1円)くらいでした。

このレンジは、およそ3年間継続しました。

今後の見通し

過去3度、同じような値動きが続いてきました。そして、2020年3月、メキシコペソ円は急落しました。

4度目があっても、おかしくありません。

そこで、同様の値動きが繰り返されると想定する場合の見通しを、見てみましょう。

安値目途とレンジの範囲

過去3度の下落は、直近高値から40%~45%下落しました。今回も、これが当てはまるとしましょう。

直近高値は、6円くらいです。下は、日足チャートです。

メキシコペソ円の日足チャート

ここから40%~45%下落させると、3.3円~3.6円となります。

この記事を書いている時点のメキシコペソ円は、4.7円くらいです。この計算が適切だとする場合、まだ1円以上の下落余地があるということになります。

そして、下落終了後、レンジ相場に移行するという想定ですが、その高値と安値の範囲は、0.7円~1.0円くらいという見通しになります。

売りでトレードするか

では、ゆったり為替はメキシコペソ円を売ってトレードするか?ですが、しません。

自分のトレード能力を考えると、適切でないためです(短期トレードで損を繰り返してきました)。ゆったり為替は、長期派です。

よって、取引するなら、メキシコペソ円が3.6円くらいになってからです。しかも、長期保有でなくてリピート系注文です。

ただし、どの範囲でレンジが形成されるか不明です。レンジになるのを確認してから取引する、という案が有力です。

過去の例が繰り返されるとするなら、レンジは何年も続きます。

数か月待ってレンジを確認しても、乗り遅れずにトレードできるのでは?と思います。

メキシコペソ円は新興国通貨ペアですので、そもそも取引しない、という案も有力です。取引するなら、資金量全体から見て小さな割合にします。

スワップポイントの大きさ

なお、注意点としては、スワップポイントの大きさです。

メキシコペソ円を取引する場合、買いで取引する例が多いでしょう。マネーパートナーズの公開資料によると、2020年3月13日時点の売買比率は、以下の通りです。

  • 買い:92.69%
  • 売り:7.31%

現在の強烈な下げ相場でもなお、買いが売りを圧倒しています。

買う理由は何か?と言えば、スワップポイントが欲しいからでしょう。しかし、円高になると、スワップポイントの大きさは小さくなります。

下は、例です。

  • 為替レートが100円で短期金利差が3.65%の場合、スワップポイントは100円
  • 為替レートが50円で短期金利差が3.65%の場合、スワップポイントは50円

金利水準に変化がなくても、為替レートの数字が半分になると、スワップポイントも半分になります。

よって、円高後のメキシコペソ円は、スワップポイントの数字が小さくなるでしょう。

長期的な円高を前提としたプランが必要か

メキシコペソ円は、長期的に円高になってきました。

2020年3月は急落となりましたが、これは長期的な趨勢に反しない値動きです。よって、今後も、長期的には円高傾向の可能性があります。

長期的には円高を前提としつつ、中期的にレンジに対応するというプランが良さそうです。

短期が得意な場合は、急落を狙って売るというのも採用できそうです。

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