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米大統領選挙:開票中の円とスイスフランの値動き

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113106-2相場が波乱になると決まって強くなるのが、円とスイスフランです。そこで、大統領選挙の開票時間中における両通貨の値動きを確認しましょう。

国の姿勢が、通貨ペアの値動きに大いに反映されています。


日本で最も重要な外貨は米ドルでしょう。よって、米ドル/円(USD/JPY)の値動きで確認します。スイスにとって最も重要なのはユーロですから、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)で確認しましょう。

下のチャートはいずれも1時間足で、昨日午後までの動きです。また、DMMFXからの引用です。

 

ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)

ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)をチェックしている読者の皆様は少ないかと思います。そこで、先にこちらをチェックしましょう。

米国で大統領選挙があったんだよ!と言われても、「ふーん。・・・予想通りの結果で、相場が動かなかったんだね。」と思わず考えてしまいそうな値動きです。

スイスフラン高になるどころか、スイスフラン安になっている場面さえあります。

eurchf-20161109

チャートで表示した期間の高値と安値を書きますと、以下の通りです。差はわずか80pips弱しかありません。米ドル/円(USD/JPY)でいえば、80銭くらいの値動きだったということです。

高値: 1.08275
安値: 1.07508

では次に、米ドル/円(USD/JPY)の値動きを確認しましょう。

 

米ドル/円(USD/JPY)

米ドル/円(USD/JPY)の値動きは以下の通りです。何だか、イギリス国民投票の開票状況に似ていると言えなくもありません。

開票が始まった日本時間朝、米ドル/円(USD/JPY)は少し円安になりました。しかし、開票が進むにつれて一気い円高になっている様子が分かります。

usdjpy-20161109

上のチャートでの高値と安値は以下の通りです。瞬間風速ですが420銭以上も円高になっています。

高値: 105.464円
安値: 101.194円

 

この違いはどこから来るのか?

では、この違いはどこから来るのでしょうか。「今回は米国の話だから、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)は関係ないでしょう?」という指摘がありそうです。

しかし、今回と似た動きは、2016年6月のイギリス国民投票でもありました。あの時、米ドル/円(USD/JPY)は強烈に円高になりました。しかし、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)はあまり動きませんでした。

イギリスの話ですから、ユーロ圏に直結します。そして、ユーロ圏と経済的結びつきが強いスイスですから、スイスフランの方が強くなっても良いはずです。しかし、スイスフランでなく米ドル/円(USD/JPY)が一気に円高になったのです。

この違いは、国の姿勢の違いでしょう。

スイス国立銀行(スイスの中央銀行):

「スイスフランは高すぎる。いつでもスイスフラン売りをする準備がある。」と、延々と何回も表明し、また、実際に市場介入しています。イギリス国民投票の際は、市場介入しました。今回はどうだったでしょうか。ゆったり為替は調べていませんが・・・。

日本の財務省(市場介入の可否を決めるのは、日銀でなく財務大臣です):

過度の変動は望ましくない、円相場の状況を注視するという発言がたびたび出ますが、スイスフランに比べて効果が明らかに異なります。市場に足元を見られている可能性があります(可能性でなくて、実際に足元を見られているんだろうな・・・)。

ゆったり為替程度のレベルでも、米ドル/円(USD/JPY)を売って勝負というのは難しいですが、しようと思えば可能です。しかし、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)を売って勝負することはできません。

負けてしまう様子があまりに簡単に予想できるからです。日本政府には、もうちょっと頑張ってほしいなあ・・・と思います。

なお、日足終値で見ると、米ドル/円(USD/JPY)は円安で終了し、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)はスイスフラン高です。結果として米ドル/円(USD/JPY)が円安だからOK・・・とはならないと思います。価格変動が大きすぎて、実体経済に変な影響が出かねません。

→ スイスフランは市場介入により値動きが限定的:イギリス国民投票




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