どんな手法にも、苦手な相場といいますか、得意でない相場があるものです。
例えば、トラリピに代表されるリピート系注文は、動かない相場が苦手です。ちょうど、現在の豪ドル/円のような相場です。
あまりに値動きがないので、公開トレードでの今月の利食い回数は、1回しかありません(今日はもう13日なのに)。
デイスキャFXが得意でない相場
デイスキャFXの場合、不得意な相場がほとんどありません。なぜなら、1分足スキャルピングを軸にしつつ、1時間足も見ているからです。
また、5分足のデイトレードもできるからです。
考察1:値動きがない相場
デイスキャFXの1分足トレードは、1トレードで10pips未満から30pipsくらいの利幅を狙います。値動きがない相場の場合、利幅は10pipsよりも小さくなります。
値動きがない相場だといっても、文字通り全く動かない相場はありません。
1分足スキャルピングの場合、値動きが小さくてもトレードできてしまう(?)のが強みです。
値動きが小さい場合は、1回のトレードで狙う利幅は数pips~5pipsくらいになると思います。この場合、利幅は小さいのですが、損切りになるときの損失幅も小さくなります。
スプレッドに注意
小さな利幅を狙う場合、スプレッドの大きさが重要になります。例えば、豪ドル/円でスプレッドが1.0銭だとしましょう。
通常時の場合、利幅は10銭未満~30銭です。すなわち、スプレッドが占める割合は3%~10%くらいです。
しかし、値動きが小さくて5銭を狙うのが精いっぱいだとしましょう。この場合、利幅に占めるスプレッドの割合は20%以上になります。
スプレッドとは、コストそのものです。コストは小さい方が良いです。利幅に占めるコストが大きすぎると、1回の損切りでダメージが大きくなります。
よって、値動きが小さいときは、スプレッドが狭い通貨ペアで取引します。
どの通貨ペアでも取引可能
なお、デイスキャFXの場合、通貨ペアを限定しません。よって、相場状況を見ながら、値動きが大きい通貨ペアで取引します。
通貨ペアが限定されないというのは、とても強力です。
考察2:値動きが大きい相場
値動きが小さくても取引可能ということは、その逆はどうでしょうか。すなわち、値動きが大きい相場です。
1分足トレードの場合、「大きな値動きをする相場でも小さな利食いで終わってしまって、もったいない」という可能性があるでしょう。
しかし、デイスキャFXの場合、狙う利幅は「10pips未満~30pips程度」です。
スキャルピングなのに30pipsを狙えるというのは、1時間足も見ているからです。
スキャルピング名人のトレード記録や、彼に教えてもらった人のトレード記録を見ますと、最大で50pips程度を取っています(ゆったり為替には無理だ…という感じです)。
すなわち、値動きが大きいときには、大きな成果を狙えます。大きな値動きで小さな利食いだけで残念、という手法でないのが特徴です。
5分足トレードで取引してもOK
なお、値動きが大きな相場の場合、1分足チャートの値動きも大きくなります。そして、値動きのスピードも速くなります。
このスピードが辛いという場合、1分足チャートを使わないで、5分足チャートで取引できます。
1分足でトレードできるようになれば、5分足は時間がゆっくり進んでいるように見えるかもしれません。
それくらい、1分足と5分足では値動きの体感速度が違います。
相場状況に合わせて、トレードする時間足を変更できるのも、デイスキャFXの特徴と言えそうです。
考察3:波乱相場
値動きが小さくてもOK、値動きが大きくてもOKなら、デイスキャFXに死角はないのか?です。あります。
それは、波乱相場です。
波乱相場になると、スプレッドが広くなります。スキャルピングは、スプレッドが広いとトレードが難しくなります。この場合は、トレードをやめてお休みしましょう。
しかし、波乱相場が苦手というのは、あらゆる裁量トレードに当てはまるでしょう。よって、デイスキャFXだけの問題ではありません。
波乱相場を得意とするのは、リピート系注文です。そこで、デイスキャFXとリピート系注文で同時に取引すれば、どのような相場でもトレードを狙えるということになります。
なお、波乱相場は、比較的短期間で終了します。よって、しばらく待てば、デイスキャFXでトレードできる環境になります。
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