くりっく株365の現状&さらなる発展の方法を考察

083585-2バックテストの記事では、主にFXを焦点にして考えています。しかし、岡三RSSは「くりっく株365」の取引やデータ取得も可能です。

そこで、くりっく株365の現状について考察しましょう。

くりっく株365とは

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最初に、くりっく株365を簡潔におさらいしましょう。くりっく株365は、くりっく365の株式バージョンです。すなわち、日経225やNYダウなどをCFDの形式で取引できます。FXと同じように、売りから取引を始められますし、手元資金よりも大きな取引も可能です。

口座数と証拠金額の推移

では、顧客にどれほど支持されているか、口座数と預入証拠金額の推移を確認しましょう。東京金融取引所(くりっく株365運営機関)からデータを取得しグラフ化しました(以下同じ)。

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口座数、証拠金預託額ともに右肩上がりだと分かります。特に口座数は、2017年初めから大きく伸びています。

SBI証券が取り扱いを始めたのを機に伸びています。インターネット証券の巨人であるSBI証券の力を感じることができます。口座数の伸びが一過性に終わらず、継続的であることも注目できるでしょう。

証拠金預託額との関係を見れば、「とりあえず口座を作ってみた」というユーザーがかなり多いと予想できます。彼らに、くりっく株365のメリットをいかに印象付けるかが、今後の証拠金預託額の伸びに影響を与えると予想できます。

くりっく株365の取引数量推移

次に、くりっく株365の取引額推移を確認しましょう。取引数量の単位は「枚」です。1枚は日経平均株価の100倍です。

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クリック株365では、以下の4つの指数を取引できます。

日経225
NYダウ
DAX
FTSE100

上のグラフの通り、日経225の取引が圧倒的に大きいことが分かります。そこで、日経225について考察しましょう。取引開始直後の2011年には、取引枚数は80万枚でした。そして、2016年には520万枚を超えるところまで成長しています。

では、くりっく株365の取引は活発か?と問われれば、少し違うように見えます。というのは、2016年実績は、2015年よりも減少しているからです。

この原因を考えてみましょう。

くりっく株365の取引高減少の原因を探る

株価と取引数量の間に、密接な関係があるかもしれません。そこで、この間の日経225の価格推移を確認しましょう。下のグラフは、半年ごとに日経225の価格を抽出し、グラフ化したものです。

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2015年と2016年の株価を比較しましょう。2015年をピークにして、2016年上半期まで株価が下落している様子が分かります。どうやら、株価の下落がくりっく株365の取引数量停滞の原因と言えそうです。

しかし、2016年後半から2017年上半期は株価が上昇傾向にあります。そこで、取引数量も回復していると予想できます。

2017年1月1日~2017年6月20日までの取引数量は、246万枚です。まだ今年は半年経過していませんが、この数字を2倍すると、年間取引数量が(ざっくりとではありますが)予想できます。年間で492万枚です。

2015年取引高: 784万枚
2016年取引高: 520万枚
2017年(予想): 492万枚

ん・・・。株価が回復基調ならば取引枚数が大きく増えても良さそうですが、そうなっていません。下半期に伸びが大きくなると見込んでも、2015年取引高を更新するのは大変そうです。

取引量回復&発展に必要な施策とは

ゆったり為替は、くりっく株365について、独自の視点から考察してきました。アクティブに取引するならば、現物株よりもメリットになる点が多数あることが分かります。

→ カテゴリー「くりっく株365

しかし、口座数や預託額の推移と異なり、取引は思いのほか伸びていないという評価も可能に見えます。そこで、くりっく株365が今後も発展するための施策(案)を考察してみます。

施策案1:現物株とは違う

現物株を売買する場合、取引は買いから始まります。すなわち、株価下落局面は厳しいです。

2015年から2016年にかけて、株価が下落しました。くりっく株365で買っていた人は損したことでしょう。そして、その損した人々は株価回復局面になっても、くりっく株365に戻っていないと予想できます。

しかし、くりっく株365は売りから取引を開始できます。この場合、株価が下落してもOKです。売りで始めれば良いのですから。

すなわち、「株価が上がろうが下がろうが、どちらでもOK」です。

現物株よりも収益機会が断然多いはずです。顧客にこのメリットを知らせつつ、「売りから始めることの抵抗感」を和らげ、売りから始めたいと積極的に思える情報提供が求められるでしょう。

施策案2:「ミニ」の採用

一般投資家にとって、取引単位「枚」がきついかもしれません。1枚の金額は、日経平均の100倍です。レバレッジを利かせられるとはいえ、最小取引金額が200万円前後というのは厳しいかもしれません。

しかし、この100倍という数字は、先物の世界でいえば既にミニです。とはいえ、個人にはキツイかな・・・。ここは、0.1枚単位の取引も可能にすると、個人にとってハードルがとても低くなります。

リピート系注文が好きなゆったり為替にとっては、このミニの採用は必要不可欠な要素です。

1枚で200万円だと、50個のラダー取引で最大1億円くらいの取引額になります。FXで採用しているリピート系注文のリスクと比較すると、少々大きすぎる数字です。(ゆったり為替にとっては)1枚の取引金額が10分の1にならないと、リピート系注文の採用は困難です。

FXの世界では、リピート系注文を使っているユーザーは多数いると思います。彼らに振り向いてもらうためにも、最低投資金額の引下げを実現してほしいところです。

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