米雇用統計

米雇用統計の見方、データ取得方法

投稿日:2019年5月5日 更新日:

米雇用統計は、以前に比べれば注目度が小さくなっているように感じます。しかし、毎月恒例のビッグイベントであることには変わりありません。

そこで、中長期的な視点での米雇用統計の見方と、データの取得方法を確認しましょう。

米雇用統計の見方

中長期的な視点で米雇用統計を考える場合、見方は比較的簡単です。下は、農業を除く雇用者数の推移です。米労働省ホームページからの引用です。

米雇用統計

縦軸は、雇用者数です。単位は千人です。よって、150,000とあるのは1億5,000万人という意味になります。横軸は年です。

景気拡大期は、雇用者数が増えます。そして、不景気になれば、雇用者数が減ります。

よって、グラフが右肩上がりの期間は、好景気です。右肩下がりの期間は不景気です。

グラフを見ますと、2001年から2003年にかけて不景気です。その後、景気拡大期になりましたが、2007年末くらいから反転していることが分かります。

2010年くらいから、再び増加に転じています。その後、一方的に右肩上がりだと分かります。

すなわち、直近10年近くにわたって、景気拡大期が続いているという判断になります。(詳細に検討しないならば)米雇用統計の見方は簡単だ、と言えます。

米雇用統計データの取得方法

米雇用統計のデータは、米労働省ホームページから取得します。自動でグラフ化してくれますし、とても便利です。

ステップ1:

米労働省のホームページに移動します。

ステップ2:

下の画像の赤枠にチェックを入れます。これは、一般的に使われる「農業を除く雇用者数」の「季節調整済みの値」です。その他の項目を選ぶこともできます。

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ステップ3:

下の方にスクロールし、"Retrieve data"(データを取得する)をクリックします。

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データを取得できました。このままでも使えますが、データを分かりやすくします。

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ステップ4:

下の赤枠1部分は、今まで選択してきた内容が書いてあります。赤枠2をクリックすると、その下の表をエクセルにエクスポートできます。

赤枠3で、データ取得期間やグラフ化を設定できます。

ここでは、"include graphs"(グラフを含む)のチェックボックスをクリックして、Fromの数字を「2001」にしてみましょう。そして、右にある"GO"をクリックします。

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下の赤枠2の通り、グラフが出てきました。エクセルにエクスポートしなくても、雇用者数の推移が視覚的に分かります。

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上のグラフは、農業を除く雇用者数の総数です。一般的には、前月比に注目が集まります。そこで、前月比のデータを出してみましょう。

ステップ5:

下の画像の右端に"More Formatting Options"(オプション)がありますので、クリックします。

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ステップ6:

下の画像で、左上の"Original Data Value"(元データ)をクリックしてチェックを外します。そして、その下の"1-Month Net Change"(1か月間の変化)をクリックします。

右上の赤枠部分で、データ取得期間を設定できます。最後に、下の"Retrieve Data"(データを取得する)をクリックします。

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すると、下の赤枠部分の通り、前月比の数字が出てきます。ここで先ほどと同じように、右上にある”include graphs”(グラフを含める)のチェックボックスを選択して、GOをクリックします。

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下の通り、前月比が出てきます。下のグラフを見ますと、前月比データの場合、中長期的な傾向を分析するのがやや難しくなるような感じがします。

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上のグラフを見ますと、01/10(2010年1月)以降、前月比の数字は概ね0以上で推移していると分かります。すなわち、景気拡大期です。

0のラインよりも下で推移すれば、不景気だと分かります。0のラインの上だったり下だったりする場合は、良く分かりません。この場合、前月比でなく、合計値のグラフで見た方が分かりやすそうです。

さらに、政策金利や失業率のデータも併用して考えることにより、米国景気を把握することができます。

前月比の数字の最大値と最低値

次に、21世紀の米雇用統計のグラフを見ながら、前月比の数字の最大値と最低値を確認しましょう。

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最低値は、2009年3月です。前月比で80万人の雇用が失われました。凄まじい不景気です。

そして、最大値は、2010年5月の+53万人です。これは、10年に1度の国勢調査が行われたためです。すなわち、国勢調査の調査員を雇ったことによる増加です。

このように、常用雇用者だけでなく、臨時の雇用者数も数字に反映されますので、注意が必要です。

1939年以降のデータ

米雇用統計は、1939年以降のデータを取得可能です。そこで、1939年以降で、最低値と最大値を確認しましょう。下のグラフの通りです。

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最低値は、1945年9月の△195万人です。凄まじい人数の雇用が失われました。時期を考えますと、戦争終了に伴い、軍事関係の雇用が一気に減ったのだろうと予想できます。

最大値は、1983年9月の+111万人です。当時、1930年代以来最悪の不景気でした。1983年になってようやく景気が反転してきたことに加え、雇用対策が功を奏したと考えられます。

ここまで古いデータになると、FXのトレードとはあまり関係がないような気がします。しかし、歴史の一端を見ることができて、興味深いです。

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