FX口座あれこれ

FX業者の経営は大丈夫?【新型コロナウイルス問題】

新型コロナウイルス問題を受けて、様々な業界が苦境に立たされています。では、FX業界はどうでしょうか。

私たちがFX取引を楽しめるのは、FX業者があるからです。FX業者がバタバタと倒れてしまったら、安心して取引できません。

そこで、公開資料を見ながら、FX業界全体の様子を見てみましょう。

FX業者の経営指標

FX業者の経営指標としては、財務諸表分析が良いでしょう。しかし、上場会社でないと分析が難しいです。

そこで、ざっくりと判断できる数字を使っていきます。

自己資本規制比率

自己資本規制比率とは、自己資本とリスク資産の比率です。120%を下回ってはならない、と決められています。

120%を超えていれば安心という意味ではありません。少しでも数字が高い方が、安全度が高いです。

FX業者名等自己資本規制比率
YJFX!1,389.0%
セントラル短資FX897.2%
FXプライムbyGMO873.8%
ヒロセ通商661.1%
IG証券609.0%
インヴァスト証券586.9%
マネーパートナーズ407.3%
トレイダーズ証券382.0%
マネースクエア346.5%
DMMFX341.8%

上の表の調査日は5月3日ですが、新型コロナウイルス問題を受けた数字が反映されていない場合があります。とはいえ、概ね高い数字だと言えそうです。

よって、この数字が低すぎて処分を受けるFX業者は出ないのでは…と期待できます。

金融先物取引業協会が公表している数字

次に、FXの業界団体「金融先物取引業協会」が公開している数字で、確認しましょう。2020年3月分まで反映済みです。

なお、くりっく365を運営している東京金融取引所は、金融先物取引業協会に加盟していません。よって、日本全体の数字は、グラフの数字よりも大きくなります。

取引金額

取引金額の推移を見ましょう。2020年3月(グラフの右端)で、突然急上昇しています。1か月間の取引金額は、1,000兆円を超えています。凄まじい金額です。

取引金額

私たちは、気軽に1万通貨を取引しますが、米ドル円=100円だったら、1万通貨は100万円です。大勢がその売買を繰り返すのですから、取引金額の合計値は大変な数字になります。

2020年3月の取引高は、2019年の1か月平均の3倍くらいあるでしょうか。

FX業者としては、取引金額が大きければ大きいほど、収益機会が多くなります。よって、3月の相場大変動は、(少なくとも短期的には)FX業者の収益に貢献しているでしょう。

建玉合計

次に、月末時点のポジション合計額(建玉合計)の推移を見てみましょう。

下のグラフの通り、2020年3月に大きく減ったことが分かります。しかし、2016年~2017年と比較しますと、高水準を維持していることが分かります。

建玉合計

2020年の大変動で、損失または利食いでポジションを減らした顧客が多かったのでしょう。そして、新規に取引するのを控えている様子が見て取れます。

この点は、FX業界にとってマイナス要素です。

顧客資産の評価額

そして、顧客資産の評価額(=顧客区分管理必要額)も見てみましょう。新型コロナウイルス問題を受けて顧客が大損してしまうと、顧客は取引を継続できなくなります。

それはすなわち、FX業者の収益にも大きな悪影響を及ぼすことになります。

顧客区分管理必要額

上のグラフを見ますと、2020年3月に顧客資産が減少していることが分かります。しかし、劇的に減っているか?と言えば、そういうわけでもありません。

よって、FX業者としては、多くの顧客が今後も変わらず取引を続けてくれるだろう、と期待できます。

私たちから見ても、FX業者の経営は心配しなくて良いだろう、と安心できます。

新型コロナウイルス問題を受けた顧客の損益状況

上のグラフを見ますと、FX業者の経営は大丈夫そうだと分かります。では、顧客は、2020年3月の相場変動でどうなったでしょうか。損?それとも得?

結果としては、「全体としては損した」と言えそうです。

借金になった顧客の人数と金額

引き続き、金融先物取引業協会の公開情報を使います。下は、2020年3月に借金になった人数と金額を示しています(個人のみ)。

人数1,617
金額1億4,500万円

1,600名以上が、口座残高を全て失い、さらに借金を背負いました。借金の合計額は、1.45億円です。

過去の大波乱相場と比較しますと、極端に大きな数字というわけではありません。とはいえ、大きな数字であることには変わりありません。

顧客資産評価額の減少

また、2020年3月の顧客資産減少額は、182,649,122,630円でした。桁数が大きすぎるので、ざっくりと書きますと、1,826億円です。

1か月間の減少額としては、過去最大というわけではありません。しかし、こちらも大変な額です。

本当に稼いだ人は、黙っている

では、顧客はみんな負けてヒーヒー言っているか?と言えば、そんなこともないでしょう。相場が大きく変動したということは、その荒波を乗り切って資産を一気に増やした人もいるはずです。

ただし、そういう人は黙っています。「ガッツリ儲けました~(笑)」などとやっていると、周囲の人は「じゃあ奢ってよね!」という感じになってしまいます。

FX業界は、損した側のデータを惜しみなく公開してくれます。同様に、「思いっきり儲かった人」のデータも公開して欲しいな…。

うらやましいな~と思うと同時に、「よし、自分も頑張ろう!」という感じになります。

ゆったり為替は、豪ドル円=55円近くで買う準備万端でした。ところが、59.90円付近まで下落後、1,000銭クラスの急上昇でした。

うーむ。買えず。仕方ないとはいえ、残念です。次のチャンスを待ちます。

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