週末のFX相場は、お休みです。翌週月曜日に再開です。
すると、1週間の終値と、翌週月曜の始値の間に差ができることがあります。これが、窓です。
今回は、バイナリーオプションで窓埋めを狙うトレードを考察します。
バイナリーオプションの前に、窓を確認
最初に、窓の性質を簡単に確認しましょう。
窓は埋まるという性質があります。すなわち、月曜日始値と先週終値に差があるとき、為替レートは先週終値に向けて進む傾向があります。
下は、米ドル円の1時間足チャートです(IG証券から引用)。矢印部分に、ぽっかりと空間があります。これが、窓です。
そして、為替レートは、週末終値に向かって進んでいきました。先週末の為替レートまで動いたら、「窓が埋まった(閉まった)」と言います。
詳細は、下のリンクでご確認ください。
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月曜日の窓埋めの確率とトレード手法
ゆったり為替は、窓埋めをひたすら研究していた時期がありました。 そこで、窓とは何か、窓が埋まる確率はどれくらいか、そして、どのようなトレード手法があるか、などを確認しましょう。 Contents 窓と ...
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FXで窓埋めを狙う場合
この窓埋めを狙って、FXでトレードするとしましょう。色々な方法があるでしょうが、基本的な方法は、以下の通りです。
- 窓埋めの方向にトレード
- 窓が埋まったら、利食い
- 利食いまでの距離と同じだけ反対方向に進んだら、損切り
これは、とても分かり易い方法です。例で考えましょう。
- 先週終値:105.00円
- 今週始値:104.50円
先週末に比べて、50銭の円高で始まりました。そこで、買います。105.00円になったら決済です(利幅50銭)。
損切り位置は、104.00円です。すなわち、損失幅は50銭です。
この手法の問題点
この手法は、分かり易いですし、一定の成果を見込めます。しかし、少々困る場面もあります。
下のチャートで確認しましょう。米ドル円の4時間足チャートです。
月曜日に、窓ができて円高で始まりました(矢印部分)。そこで、買います。
残念ながら、その後に円高となり、損切りしました。上のチャートで「損切り」と書いてある部分です。
ところが、そこから急反転して上昇しました。この例は、多くはありませんが、出現します。これに遭遇すると、残念といいますか腹が立つと言いますか…仕方ないです。
FXでの損切り注文は必須
上のパターンの損切りが嫌だと考える場合でも、損切り注文を出すのは必須です。
といいますのは、下の値動きのパターンがあるからです(1時間足)。
月曜日早朝、円高方向に窓ができました。その後、さらに円高になったのですが、損切りを我慢しました。
その結果、やや円安方向に進んできました。「成功か?」と思いきや、そこからダダダと円高になっている様子です。
このパターンになると、損失が大きくなってしまいます。
バイナリーオプションを使うと、この損失を回避できます。
バイナリーオプションでの手法
バイナリーオプションで取引する方法を、確認しましょう。
どのバイナリーオプションでも良い、というわけではありません。条件がありますので、先にそちらを見てみましょう。
必要な条件
必要な条件は、24時間近くの取引ができることです。
一般的なバイナリーオプションは、取引開始から終了までの時間が、最大で2時間程度です。しかし、窓のFXトレードは、一般的にデイトレードです。
すなわち、火曜日早朝までに利食いすればOKという考え方をします。
よって、バイナリーオプションで考える場合も、24時間近くの取引時間が欲しいです。
トレード手法
トレード手法は、簡単です。
- 月曜日取引開始時に、窓が埋まる方向でバイナリーオプション実行
- 後は、放置
放置できる理由ですが、取引終了時刻の為替レートを基準にして、自動で清算されるからです。
そして、清算時に目標値に到達していれば、ペイアウト(払戻金)をもらえます。到達していなければ、何ももらえません。
すなわち、「目標に1銭届かなかった場合も、100銭以上の大負けを喫した場合も、損失額は一定」です。
下の例1のような値動きになっても、巨大な損を心配する必要はありません。損失になる場合にいくらになるか、それは取引開始時に決めます。
例1
下の値動きをする場合、FXでは適切に損切りしないと、大変なことになります。
バイナリーオプションの場合は、放置でOKです(ギリギリ負けでも大負けでも、損失額は一定)。
例2
下のような、FXでは損切りになってしまう値動きでも、バイナリーオプションなら問題ありません。ペイアウト(払戻金)をもらえます。
損切りか、ペイアウトをもらえるかという差は、とても大きいです。
24時間近いバイナリーオプションができるFX口座
では、月曜日の朝から、ほぼ1日のバイナリ―オプションができるのはどこか?です。
IG証券で可能です。通貨ペアは、以下の5種類です。
- 米ドル円
- ポンド円
- ユーロ円
- ユーロ米ドル
- 豪ドル円
そして、取引時間(月曜日)は、以下の通りです。
- 取引開始:午前10時(英国夏時間のときは9時)
- 取引終了:翌日午前9時(英国夏時間のときは8時)
午前7時から取引開始でなく、午前9時または10時からのスタートです。そして、終了は翌日8時または9時です。
数時間とはいえ、一般的な日足と比べてズレがあります。そこで、調整しましょう。
取引終了時刻の調整
まず、終了時刻について考えます。こちらの方が簡単です。対策は、2通りあります。
- 放置
- 窓が埋まったら、反対売買
バイナリーオプションは、決済について考えなくても大丈夫です。放置していれば、清算時刻で自動的に取引が終了します。
その一方で、「今は窓が埋まっているけれど、清算時刻(火曜日朝)はどうなっているか不安だな…」という場合は、反対売買して取引を終了させます。
バイナリーオプションは、途中で取引を終えることが可能です。
取引開始時刻の対策
取引終了時刻は、自分の都合で何とかなりました。しかし、開始時刻は動かせません。
バイナリーオプションの開始時刻は、午前9時または午前10時です。FXと比較して、2時間ズレています。
そこで、以下の考え方をします。
取引開始時刻までに…
- 窓が埋まった場合:取引しない
- 窓が埋まらない場合:取引する
そして、為替レートがどうなったらペイアウトをもらえるか?という条件も、工夫します。
- 窓が大きい場合:窓が埋まらなくてもOKという条件で取引する
- 窓が小さい場合:窓が埋まったらOKという条件で取引する
例えば、取引開始時に、窓の大きさが円高方向に50銭~100銭以上あったとしましょう。翌日までに、窓は埋まるでしょうか。
埋まることもありますが、難しいのでは?という場合が少なくなりでしょう。
この時には、「100銭上昇して窓が埋まったらOK」でなく、「20銭上昇すればOK」という感じのバイナリーオプションで取引します(20銭という数字は、例です)。
これなら、窓が埋まらなくても、為替レートが上昇すればペイアウトをもらえます。
キャッシュバックを使って、やってみる
「この記事の内容は分かった、しかし、実際にできるかどうか不明だ」という例は、少なくないでしょう。
その場合、チャートみて、過去10回分くらいを確認しても良いでしょう。あるいは、キャッシュバックキャンペーンを使う考え方もあります。
IG証券のキャンペーン
口座開設後に、50万円以上を入金します。そして、以下の通りキャッシュバックをもらえます。
- 5,000円:口座申込後30日以内に、取引
- 15,000円:さらに、累計50回以上の新規取引
- 45,000円:累計100回以上
- 10,000円:他社の取引報告書の提出
取引だけで5,000円もらえるのが、魅力的です(取引数量の条件なし)。
他社で取引した報告書を出すだけで、1万円もらえます。これも使いたいです。
キャッシュバックがあれば、取引で何回かうまくいかなくても、カバーできます。期待通りのトレードができる場合は、満足です。
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