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日本・豪州の政策金利と豪ドル/円の関係

投稿日:2019年7月2日 更新日:

前回の記事では、豪ドル/円の長期チャートを見ながら、トレード戦略を考察しました。

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このチャート分析だけでも、長期トレードが可能と思います。しかし、精度をもっと高くしたいと思うかもしれません。そこで、別の要素から考察してみましょう。

すなわち、政策金利です。

日豪政策金利差と豪ドル円チャート

長期トレードをするにあたって、スワップポイントは無視できない要素です。

1日あたりのスワップポイントは小さいのですが、100日、200日…とポジションを保有し続けると、それなりの大きさになってくるからです。

500pipsの利食いを達成!と思っても、スワップポイント損が△200pips分あるから実質の利幅は300pipsです!となったら、面白くありません。

利食いできればマシですが、損切りになる場合は、スワップポイント損とのダブルで痛いです。

そこで、スワップポイントに大きな影響を与える政策金利と、長期チャートの関係を考えます。

なお、日本の政策金利はゼロ近辺に張り付いています。よって、「豪州の政策金利」と「日豪の政策金利差」にはほとんど差がありません。グラフでは、日豪政策金利差を表示することにしました。

豪ドル/円の政策金利とチャート

青線は豪ドル/円です。縦軸は左側です。そして、政策金利差は赤線で、縦軸は右側です。

上のグラフを見て、どうでしょうか。このグラフだけで分かることを、いくつか考察していきます。

政策金利差の水準と豪ドル円の為替レートの関係

2008年途中まで、日豪政策金利差はとても大きい数字でした。4%台から7%です。現在の水準とは比べ物にならないくらい大きいです。

そして、リーマンショック後は、政策金利差が縮まっています。2019年6月、豪州は政策金利をさらに引き下げました。よって、差が縮まっています。

では、これを反映して、豪ドル/円のレートも大きく下落したか?です。

  • 2008年まで:60円弱~100円超で推移
  • 2008年以降:60円弱~100円超で推移

高値と安値を比較しますと、政策金利差の水準と為替レートの水準には明示的な関係がないように見えます。

むしろ、2010年以降は、70円よりも円高になっていません。政策金利差が小さい方が為替レートが円安で推移しているという、イメージとは少し違う展開です。

よって、政策金利差の水準そのものは、為替レートに与える影響力が大きくないのでは?と予想できます。

政策金利差の方向と豪ドル円の推移

次に、水準でなくて方向性で考えます。すなわち、政策金利差が縮小傾向のとき為替レートはどうなるか、逆に、政策金利差が拡大傾向のとき、為替レートはどうなるかです。

これは、ある程度の関連がありそうです。

2000年周辺や、2012年~2014年あたりを見ますと、政策金利差と為替レートの動きは逆方向になっているように見えます。

しかし、それ以外を見ますと、概ね以下の関係があるように見えます。

  • 政策金利差が拡大:円安
  • 政策金利差が縮小:円高

ということは、豪ドル円=70円台前半の下値支持線を突破して円高になる場合、円高に行きたいのに行けなかったという今までのエネルギーが、下方向に放出されるかもしれません。

この場合、大幅円高が実現するかもしれません。

トレード戦略

前回のチャートのみの分析に加えて、政策金利差の分析を考慮する場合、以下のトレード案を検討できそうです。

基本は、豪ドル円が70円台前半の下値支持線を突破するのを待ちます。そして、下のトレードです。

  • 積極的に売りのトレード
  • 55円~70円くらいの範囲で、トラリピ
  • 円高が進行するたびに少しずつ買って、将来の円安に備える
  • 豪ドル円=60円近辺になるのを待って、長期の買い

チャートだけの分析で考える場合と比べて、少し変わっています。すなわち、70円台前半の下値支持線での反発を狙うというプランがなくなっています。

市場には、豪州は今後も政策金利を引き下げるのでは?という予想があります。それを見てから考えても良さそうという意図です。

ゆったり為替はどうするか

では、ゆったり為替はどうするか?です。とりあえず、73円台で買う予定です。その後の反発を期待します。

ただし、日足と週足の形が悪いです。この形で買いたくないな…。チャートの動きに沿って売買判断をします。

円高になったら追加で買うわけですが、73円台で買った後に円高になると、含み損が大きくなります。そこで、工夫が必要になるでしょう。

  • 円安時の長期買いポジションは、数量を少なく
  • 円高になって買うときは、数量を大きく

こうすることで、円高リスクを軽減できます。

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