TRY(トルコリラ)

トルコリラ円の長期保有:含み損状態から成功する方法

投稿日:2018年6月15日 更新日:

トルコリラ円を含む新興国通貨ペアについて、含み損状態から成功する方法を考察します。

まず、トルコリラ円の買いは良いかダメかを問われれば、もちろん「良い」です。絶対ダメだというトレードは、あまり存在しないはずです。

リスク管理ができていれば、色々な手法を試してみるべきだと思います。

実行した結果、プラスになるか損になるかというのは、また別の話です。その試行錯誤の中で、自分に最も適した方法が見つかるでしょう。

トルコリラ円の長期保有

ただ、トルコリラ円の長期運用をするにあたり、2点ほど確認したほうが良いかな、という点があります。

プロは新興国通貨ペアで取引しない

トレードのプロと呼べる人々と意見交換することが稀にありますが、新興国通貨ペアでトレードするという話は全く聞きません。新興国通貨ペアの話を出すことさえありません。

なぜなら、トレード対象にならないからです。

金融機関でトレードしているプロと意見交換したことがあります。ゆったり為替のブログを案内したところ、ダメ出しから始まりました。

なぜなら、トルコリラ円について書いていたからです。プロでも扱わないような危険な通貨ペア情報を、一般の人々に提供するのはどういうこと?というわけです。

個人向けブログなのでOK

確かに、ゆったり為替のブログがプロ向けならば、新興国通貨ペアの話を書くとは思えません。しかし、一般向けなのでアリだと考えています。

機関投資家等のプロの場合、3か月ごとの決算で収益を厳しく査定されます。また、利害関係者が多いですから、彼らに説明できるトレードが必要です。

新興国通貨ペアを取り扱うと、説明が難しくなりそうです。

しかし、一般のユーザーの場合、3か月ごとに決算する必要がありません。30年という長期間で考えてもOKです。また、誰にも説明する必要はありません。

自分が納得していればOKです。

というわけで、プロでない場合は、新興国通貨ペアの取引はアリだと考えています。ただ、「プロは取り扱わない」ということを知っておく必要はあるでしょう。

取引数量は、ごく小さくすべき

上の話に関連しますが、個人だから取引OKと言っても、リスクが高い通貨ペアであることには変わりありません。

そこで、トルコリラ円や南アランド円の取引数量は、ごくわずかにすべきでしょう。

時々このブログでご案内している数字を使いますと、手元証拠金の10%未満を新興国通貨ペアに充てるくらいなら大丈夫かな、と思います。

10%未満というのは例示的です。1桁%なら安全度を確保できそうだという意味です。

そして、トレードを開始した後は、待つだけです。トルコリラ円が円安に反転しないかなあ…と期待しながら待ちます。

円高に進む場合も、スワップポイントが蓄積して強制ロスカットにならない状態になればOKです。

そして、長期間運用した結果、含み損が発生してしまったとしましょう。スワップポイントでカバーするから問題ないとはいえ、気持ち良いものではありません。

暴落時の対応も必要になるかもしれません。そこで、含み損が大きくなった場合の対処方法を考察します。

トルコリラ円の長期推移

含み損の対応を考える前に、そもそもトルコリラ円はどういう通貨ペアなのか?を確認しましょう。

下の月足チャートは、セントラル短資FXからの引用です。

トルコリラ円のチャート

円安になることも、レンジになることもあります。しかし、基本的には円高だと分かります。

そして、縦軸の数字を見ますと、最も高値で100円、最も安値で10円になっています。ただの円高でなく、大変大きな円高です。

ただし、表示期間は15年です。長期間かけて、ジワジワと円高になった様子が分かります。

スワップポイント狙いで考慮すべき期間

スワップポイントが高いからという理由だけでトルコリラ円を買った場合、上のチャートを見るとびっくりするかもしれません。

スワップポイント益を蓄積しても、含み損が大きくて、合計で損になってしまうかもしれないからです。

そこで、買って長期で保有する場合は、暴落時を狙うことが候補になりそうです。と言いますのは、過去実績を見ますと、暴落後に円安・レンジになりやすいという実績があるためです。

過去実績の検証につきましては、別記事「トルコリラ円のスワップポイントで生活できるか」の中の「トルコリラ円の買い時」部分でご確認いただけます。

そして、買った後、年単位の長期間にわたってポジションを持ちます。

そこで、確認すべきチャート期間は、少なくとも10年以上になります。過去10年以上のチャートを見て、今買うべきか、買った後で年単位で保有できるかを考えます。

含み損を抱えたポジションの対処法

では、本題に移りましょう。含み損を抱えて困ったという場合、どうしましょう。

最初に、教科書的な考察をします。その後、できる限り実現損を回避しながら成功に近づく方法を考察します。

教科書的な考察

まず、取引開始時のプランを確認します。その結果、当初のプランと現状に大きな乖離が見られる場合、ポジションを全部損切りするのが基本です。

トレードで100%勝つと考えるのは無理があるので、今回はあきらめて損切りします。そして、次回以降の復活を狙います。

当初のプランは存在しない、ただスワップポイントが大きいから買ったんだ、という場合もあるでしょう。この場合も損切りです。

プランのないトレードは、開始時からリスクが大変高い状態になっています。いったん損切りです。

長期保有を継続

「プランと違ったら損切り」というのは、たいていのトレード本に書いてあるでしょう。頭ではわかっているけれど、全部損切りするのは嫌だ!という場合はどうしましょうか。

頑張って抵抗してみるのも良いと思います。ここで頑張って、経験値を積みます。

まず最初に、どこまで円高になったら強制ロスカットになるのか確認します。多くのFX業者では、管理画面でこの数字が出ていません。自分でエクセル等で計算します。

強制ロスカットになるレートを把握したら、トレードプランを考えます。

プラン1:放置

強制ロスカットまでの距離を確認すると、含み損の割には強制ロスカットまで余裕があるな、という場合があります。

この場合は、そのまま放置でスワップポイントを毎日もらうのが選択肢になります。

トルコリラ円のスワップポイントは、他の通貨ペアに比べて大きいです。スワップポイントをもらえば、その分だけ証拠金が大きくなります。

為替レートは、どれだけ円高になってもマイナスになりません。一方、スワップポイントの蓄積額に上限はありません。

  • 為替レート:0以下にならない(含み損に上限がある)
  • スワップポイント:上限なしで蓄積可能

よって、ひたすらスワップポイントをもらい続けます。最終的には、どれだけ円高になっても損しないトレードの完成を目指します。

プラン2:一部だけ損切り

「全ポジションを維持するか、それとも全部損切りするか」と考えるから、大変です。そこで、一部だけ損切りします。可能なら、今まで得たスワップポイント益の範囲内で、損切りします。

こうすれば、実現損益をプラスに維持できます。とはいえ、含み損がまだ多くありますから、この考え方は気休めにすぎません。

しかし、損切り額よりも実現益の方が大きい(すなわち、プラスである)という状態にすると、精神的な安定に役立ってくれるでしょう。

また、損切でポジションを減らした分だけ、証拠金に余裕ができます。すなわち、強制ロスカット水準は円高に移動します。

今後も円高が続くとしても、その間にスワップポイントを蓄積します。スワップポイントが十分に蓄積すれば、円高が進行しても合計でプラスの状態を目指せます。

プラン3:ナンピンする

プラン3としていますが、ナンピンするのはダメです。ナンピンとは、追加でポジションを増やして、平均購入レートを引き下げる方法です。

相場が反転したときに、損益ゼロにしやすいメリットがあります。

一方で、相場がさらに下落する場合、含み損が大幅に増えて苦しむことになります。含み損で苦しいのに、さらにポジションを増やしても、自分の首を絞めるだけです。

他の通貨ペアならば、ナンピンで買値の平均値を下げて円安を待つ、という方法が使えるかもしれません。

しかし、トルコリラ円に関しては、この方法はリスクが高いです。上のチャートで確認した通り、長期的に円高が継続しているためです。

プラン4:小さい利食いを繰り返す

トルコリラ円は円高基調ですが、一直線に円高になるわけではありません。上下動を繰り返しています。

買って長期保有するという場合、デメリットがあります。円安で含み益になっても、その後、円高になると、含み益が消えてしまうという点です。

そこで、以下の方法を検討できます。

強制ロスカットの心配がないなら、急落したところでトルコリラ円を少し買います(少しだけです)。そして、反発して含み益ができたら、利食いします。

すると、その後円高になっても、確定益は減ることはありません。

しかし、問題がないわけではありません。これから上昇するという点を判断するのは、容易でないということです。それが分かるなら、苦労しません。

この場合は、リピート系注文の考え方が参考になります。下は、イメージ図です。

リピート系注文

どこまで下落するか不明なので、下落するたびに少しずつ買います。そして、含み益に転じたら、利食いします。その繰り返しです。

含み損で苦しい状態からのスタートです。よって、強制ロスカット水準がどこなのかを確認してから始めます。

そして、大きな利食いを想定せず、小さく取引を繰り返します。

  • スワップポイント益
  • 利食い

この2つの合わせ技を繰り返すことにより、含み損よりも大きな収入を目指します。これに成功すれば、ポジションを損切りしても、トータルでプラスにできます。

自分の含み損の状態、証拠金量、強制ロスカット水準を把握したうえで、慎重に実行します。

リピート系注文を実行する場合でも、できるだけ安値で買います。

取引する前に検討したい

今回の記事は、トレード後に含み損でどうしよう?という視点で考察しています。本来ならば、トレード開始前に検討したいです。

面倒臭いのは確かですが、含み損になってから苦しむ可能性を考えると、先に考えた方が良さそうです。

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