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米ドル円が100円よりも円高になったときを検証

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467845-1過去を振り返りますと、米ドル/円(USD/JPY)が100円よりも円高になったのは2回あります。

そこで、100円を下回った時期をチャートで確認しましょう。どんな特徴があるでしょうか。それを確認すれば、100円よりも円高になる可能性がどれくらいなのか、直感的に感じられるかもしれません。


米ドル円の超長期チャート

下の米ドル/円(USD/JPY)チャートは、マネーパートナーズからの引用です(以下同じ)。ゆったり為替は、1990年代前半からの長期チャートを好みます。25年分を表示してくれるFX業者はなかなかありません。

下のチャートに、赤の横線を引きました。米ドル円=100円のラインです。そして、100円よりも円高になったのが2回あると分かります。チャート左端の赤文字「1」と、中ほどの「2」の部分です。

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そこで、1と2の部分をもう少し詳しく確認しましょう。どんな特徴があるでしょうか。

なお、上のチャートよりも前の時期はどうだったの?ですが、1ドル=360円時代から徐々に円高になった時期です。すなわち、100円よりも円高になっていません。

1ドル=360円というのは、現在ではイメージしづらい超円安です。しかし、ブレトンウッズ体制が終わって1ドル=308円になったときは、世の中は「円高だ!」と大騒ぎだったんだろうなあ…と思います。

1995年の円高

下のチャートは、1995年を中心とする月足チャートです。赤の矢印の部分で、いきなり大きな円高が実現していることが分かります。

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実は、100円よりも円高という意味では、1994年から断続的に100円割れが実現しています。しかし、100円を割り込むと反発していました。100円をめぐる激しい攻防が1年近く続いていました。

しかし、赤矢印部分で、いきなり超円高が実現しています。100円をめぐる攻防だったはずが、わずかな期間で80円割れ。いったい、何があったのでしょうか。

1995年1月、阪神淡路大震災が発生しました。これがきっかけでしょう。

地震発生は1月。超円高は3月です。少し時間差がありますが、何か出来事があってから為替レートが反応するまでに、多少の時間を要することは珍しくありません。当時、日本には個人向けFX市場はありませんでした。一般個人がFXで何かするのは難しかったでしょう。

2008年の円高

次に、2008年の円高の様子を確認しましょう。この時も、100円のラインをめぐって攻防があったと分かります。いったん100円を下回ったものの、すぐに反発しています。しばらく円安に進んだのですが、赤矢印部分でいきなりの円高実現です。

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矢印の月足を見ますと、106円くらいだったのが、いきなり90円あたりまで円高になっています。何があったのでしょうか。

リーマンショックです。

リーマンショックは、つい先日の出来事のような気がします。しかし、もう10年にもなるんですね…。リーマンショックは、米ドル/円(USD/JPY)=100円割れを確実なものにしました。その後、ジワジワと円高が進み、日本全体が沈滞ムードになっていきました。

100円割れには、巨大なエネルギーが必要

過去2回の様子を見ますと、100円割れが実現するためには巨大なエネルギーが必要だったと分かります。

1995年1月:阪神淡路大震災
2008年9月:リーマンショック

もし、この2つがなかったら・・・?歴史に仮定を持ち込んでも意味はないかもしれません。しかし、この2つがなかったら、100円をしっかり下回ることはなかったかもしれません。

今後の米ドル円の推移は不明です。しかし、過去を振り返りますと、100円割れを確実にするためのエネルギーは巨大だと分かります。よって、今後100円割れが実現する場合も、簡単には実現しないだろうと予想できます。

ただ、2008年以降、数年にわたって100円割れが継続しました。よって、100円を下回ることについて、市場が慣れている可能性があります。また、100円よりも円高の位置でポジションを持っている人も少なくないと予想できます。

このため、以前よりは、100円割れのハードルは低くなっていると予想できます。

実際に100円割れが実現するかどうかについては、別記事「米ドル円はどこまで円高になりうるか【2018年3月】」で検討しています。




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