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イギリスの政策金利が上がると、ポンド/円(GBP/JPY)は円安になる?

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234847-2イングランド銀行(イギリスの中央銀行)の要人が、イギリスの政策金利引き上げについてしばしば発言しています。

実際に引き上げられるのはまだ先になりそうですが、過去のイギリスの政策金利とポンド/円(GBP/JPY)の関係はどうだったのか、確認しましょう。 



下のチャートをご覧ください。上側は、イギリスと日本の政策金利推移です。そして、下側が、この間のポンド/円(GBP/JPY)チャートです。

1995年末から2015年後半までについての様子がよくわかります。政策金利と為替レートの間に、何か明示的な関係を見出すことができるでしょうか。

gbpjpy長期チャート・政策金利

日米の政策金利と米ドル/円(USD/JPY)の間には、かなり明確な関係がありました。しかし、日英の政策金利とポンド/円(GBP/JPY)の関係は、あまりはっきりしていないように見えます。
→ アメリカの政策金利が上がると、ドル円(USD/JPY)はどうなる?(外部サイト)

日本の政策金利はほぼゼロですので、イギリスの政策金利だけで考えましょう。大雑把に考えますと、以下の通りです。

1995年後半~2003年中ごろ: 金利低下局面
2003年中ごろ~2008年後半: 金利上昇局面
2008年後半~2015年末: 金利急降下、底ばい

しかし、ポンド/円(GBP/JPY)はこの動きと連動していないように見えます。2007年のサブプライムローン問題あたり~2012年くらいまでの動きは、政策金利と為替レートの連動性を確認できます。

しかし、その他の局面で特徴を探すのはなかなか難しいです。

政策金利上昇局面ではポンド/円(GBP/JPY)も円安になる?

海外の政策金利が上昇すると、円安になるといわれることがあります。そこで、これがポンド/円(GBP/JPY)にも当てはまるか確認しましょう。

イギリスの政策金利が上昇過程にあり、かつこの期間に円安となったのは、4回中2回です。1999年~2000年の政策金利上局面では円安になっていません。逆に、円高になっています。

また、2004年の金利上昇局面では、ポンド/円(GBP/JPY)は円安にも円高にもならずに横ばいだったことが分かります。このことから、「政策金利上昇=円安」の図式は成立しているといえるかどうか、少々怪しいです。

ただし、1999年あたりの政策金利引き上げ局面は、大きな流れからいえば「政策金利低下局面での小さな引き上げ」と見ることができます。このため、大きな流れとして政策金利引き上げ局面だといえる状況では、ポンド/円(GBP/JPY)も円安になりやすいと言えるでしょう。

具体的には、2003年~2008年です。

政策金利低下局面では、円高になる?

では逆に、イギリスの政策金利低下局面ではどうでしょうか。1998年以降の金利低下局面、そして2007年以降では円高になっています。しかし、2001年~2003年にかけての政策金利低下局面では、円安になっています。

このため、政策金利低下と為替レートの間に明確な関係を見出すのは難しいでしょう。

念のため、政策金利が低下し、かつ、為替レートも円高になっている局面を確認しましょう。どちらが先に下落しているでしょうか。政策金利が先に低下した後にポンド/円(GBP/JPY)が円高になっているとしたら、トレードで大いに参考になります。

201512gbpjpy2

チャートに2本の縦線を引きました。これは、政策金利が上昇過程から下落過程に転換する境目に位置しています。そして、この縦線前後の為替レートの推移を確認しますと・・・

・ 為替レートのほうが先に円高に転じている

むむ、残念です。為替レートが先に円高になるのでは、トレードに生かすことが難しいです。

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以上の通り考察しますと、イギリスの政策金利とポンド/円(GBP/JPY)の間には明確な関係を見出すことが難しいといえるでしょう。すなわち、イギリスの政策金利が上昇を始めたら即買いだ!という判断は危険を伴うといえるかもしれません。 

ただし、大きな視点で見て金利引き上げ局面だといえる環境では、ポンド/円(GBP/JPY)は円安になりやすいともいえそうです。結論としては、「大局観を持って考えることが必要」となるでしょう。

イギリスと米国の金利差とポンド/円(GBP/JPY)の関係

ここで、ふと気づきました。「イギリスの政策金利から米国の政策金利を引いた数字」とポンド/円(GBP/JPY)の値動きに関係があるような気がする、です。

そこで、さっそく確認しました。結果は以下の通りです。

201512uk-us-interest-rates

いい感じ・・・?英米の政策金利差とポンド/円(GBP/JPY)の値動きにかなりの一致が見られますが、2004年~2008年がいけません。その期間を除けば、かなりいい感じです。

見れば見るほど、2004年~2008年の動きが残念すぎます。しかし、この関係はある程度参考になるかもしれません。

→ 米国の政策金利引き上げ時期と米ドル/円(USD/JPY)の動き

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