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GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は大丈夫か?

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098912-2ここ数日、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用損の話がニュースに出ています。

そこで、GPIFの運用成績を確認するとともに、ゆったり為替の評価を紹介しましょう。



ニュースを見ると、直近の四半期の成績だけを取り上げているように見えます。しかし、長期的な投資というのは四半期だけで評価できません。そこで、市場で運用を開始してから現在に至るまでの総合の成績を見てみましょう。

下のグラフ等は、GPIFのホームページからの引用です。

201512GPIF成績

上の表の左側を見ますと、2015年度(平成27年度)第2四半期の収益率がマイナス5.59%、収益額はマイナス8兆円弱となっています。報道で大きく出ているのはこの数字です。

しかし、このブログをご覧の方は投資をされているかと思いますが、いつもプラスの成績を計上することは極めて困難だと身に染みて分かっています。そこで、本当に重要なのは直近の成績でなく、今までの合計だったり、趨勢だったりします。

そこで、上の表の右側をご覧ください。

GPIFが市場で運用を始めた2001年(平成13年)以降の成績は、年率でプラス2.79%です。また、累積収益額の推移は下のグラフの通りです。

2001円と2002年にマイナスの成績を出してしまいましたが、その後は累積額でプラスで推移しています。また、傾向として累積額は上昇傾向にあります。このため、1回の四半期の成績で考えて「ダメだ」と判定するのは酷でしょう。

ただ、運用成績について不安視されてしまうのは、運用ではなく年金そのものへの不信感が根底にあるからだと思います。「消えた年金」は結局、消えたままでうやむやになってしまいました。誰も刑事罰を受けていないような・・・ゆったり為替の記憶する限りですが。

年金機構の仕事ぶりもお粗末です。これらが相まって、運用にも厳しい目が向けられているのでしょう。

話を戻しまして、ゆったり為替はこの年率2.79%という運用成績をどう見るか?ですが、合格点は出せませんが「頑張っている」と評価します。というのは、以下の制約条件があるためです。

1) 金利水準が極めて低いため、債券の利息で稼ぐことが困難である。

2) 純粋に運用すればよいのではなく、政府等から資産構成について圧力がある。

3) 「今は相場が悪いから投資をやめて様子見しよう」が許されない。常に投資し続けて稼ぎ続けることを求められている。

4) 資産規模が大きすぎるため、自分自身の投資行動が資産価格に影響を与えかねない。例えば、自分が買ったらその対象の価格が上がってしまう。あるいは、売ったら価格が下がってしまう・・・。市場に変なインパクトを与えかねず、とても難しい。

この難しい条件を課せられたうえでプラスの成績を収めています。よって、「頑張っている」と評価したいと思います。

→ 「GDP600兆円」の実現可能性を考えてみた
→ 「経常赤字→円安」は本当か?(米ドル編)

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