昨日の記事「トルコリラ/円でデイトレードは現実的か?」において、トルコリラ/円(TRY/JPY)でデイトレードは難しかろうという結果になりました。
では、スイングトレードやポジショントレードではどうでしょうか。
トルコリラ/円(TRY/JPY)のトレード環境のおさらい
最初に、TRY/JPYのトレードをするにあたって特徴的な部分を確認しましょう。
1. 必要な証拠金
為替レート水準が低いです(TRY/JPY=40円台)。すなわち、1万通貨をトレードするために必要な証拠金が少なくて済みます。
2. スワップポイントが極めて高い
低金利時代なのに、TRY/JPYのスワップポイントは別次元の大きさです。これは買う場合には良いことでしょう。売りで勝負する際には、スワップポイントの損がじわじわと効いてきて嫌です。
3. スプレッドが大きい
昨日の記事「トルコリラ/円でデイトレードは現実的か?」で確認しました通り、スプレッドの大きさがネックとなり、デイトレードは難しいと判断しました。
では、スイングトレードやポジショントレードはどうでしょうか。デイトレードと同じく、取引しづらいでしょうか。あるいは、取り組みやすいといえるでしょうか。
週足&月足でトルコリラ/円(TRY/JPY)を確認
では最初に、トルコリラ/円(TRY/JPY)の月足チャートをご覧ください。下のチャートは、LIONFXから引用しました(TRY/JPYのスプレッドが狭いですし)。

これを見ますと、円高傾向にあることが分かります。TRY/JPYの売りはスワップ損が大きいので、長期的に円高傾向だと分かっていても、何か月・何年も売りでポジションを持ち続けるのは精神的に厳しいでしょう。
では、買いで勝負?となっても、円高傾向です。買いの長期保有も難しいかもしれません。
しかし、スワップポイントが極めて大きいので、円高をしのぐスワップポイントを得ることによって、トータルでプラスの成績を狙うことはできるでしょう。
次に、週足で確認しましょう。画面の都合で、最近の値動き部分をカットしています。

週足で見ると、円高一辺倒ではないことが分かります。買いでも勝負できる場面がチラホラあることが分かります。具体的に見るために、補助線を引いてみましょう。
下のチャートをご覧ください。

1. 三角保ち合い(ペナント)
チャート左側の部分では、三角保ち合いを確認できます。その保ち合いの先まで為替レートがやって来た後、大きな円安が実現しています。
大きな円安と大きなスワップポイント。この二つの効果で、笑いが止まらない最高の時期だったといえるかもしれません。
2. 上値抵抗線を抜けて上昇
2013年から2014年にかけて、右肩下がりの上値抵抗線を確認できます。このラインを超えて円安になろうとしても、毎回のように跳ね返されてきた様子が分かります。
しかし、2014年後半にとうとう突破し、比較的大きな円安が実現していることが分かります。三角保ち合いの上昇幅に比べると小さくなりましたが、それでも、これだけ上昇すれば十分でしょう。
まとめ
上のチャート分析から、以下のことが言えそうです。
1. 週足ならば、買いで勝負しても成功できるチャンスが何回かあることが確認できました。
2. 長期的には円高傾向と分かりましたが、長期の売りはスワップポイント損が厳しいです。短期~中期の売りトレードならば、スワップ損を気にしないでトレードできるかも知れません。
いずれにしましても、為替差益を狙うトレードではスプレッドは小さいほうが良いでしょう。TRY/JPYはマイナー通貨ペアだということもあり、スプレッドが10銭を超える場合も少なくありません。
スプレッドが10銭を超える場合、高いスワップポイントを利用するとしても利食いすることは大変になります。
ゆったり為替が知る範囲で、TRY/JPYのスプレッドが最も狭いのはLIONFXです。スプレッドは4.9銭です。10銭以上の口座がある中でこの数字を提示し続けるのは大変だろうと思いますが、顧客にとっては助かる数字です。
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