トラッキングトレード

トレンド相場とトラッキングトレード

投稿日:2015年8月12日 更新日:

トラッキングトレードを使って、トレンド相場を攻める方法を考察します。

トレンド相場とは

トレンド相場の定義は、前回の記事「レンジ相場とトラッキングトレード」で確認しました。ここで改めて確認しましょう。

201507トラッキングトレード:上昇トレンド

 

これは典型的な上昇トレンドです。直近高値Cは、その前の高値Aよりも高いです。そして、直近安値Dは、その前の安値Bよりも高いです。下落トレンドは、この逆となります。

もちろん、これ以外の上昇トレンドというものもあるのですが、全てのパターンをここでご紹介することはできません。そこで、この典型的なパターンでのトラッキングトレードの使用方法を考えます。

取引開始のタイミング

取引開始のタイミングは、上昇トレンドを確認できたときです。下の図の点Eです。

201507トラッキングトレード:エントリー

 

点Eは、その前の高値点Cよりも高値の点です。この位置で取引を開始すれば、上昇トレンドは継続中という判断になります。では、点Cよりも低い点で取引を開始してはいけないのでしょうか。

回答としては、取引しても良いということになります。しかし、ゆったり為替ならば取引しません。なぜなら、先のレンジ相場の記事でご紹介したような図になり得るからです。下の図をご覧ください。

201507トラッキングトレード:ボックス相場

 

点Eは点Cよりも円高です。さらに円安になることを期待したのですが、点Cよりも円安になる前に反落してしまったとします。この場合、上昇トレンドの定義から外れてしまいます。

すなわち、高値掴みをしてしまった可能性があります。

想定変動幅

そこで、上昇トレンドを確認してから取引を始めます。では、トラッキングトレードで取引するための想定変動幅をどれくらいに設定しましょうか。それを考えるために、簡単で使い勝手の良いチャート分析があります。下の図をご覧ください。

201507トラッキングトレード:想定変動幅

 

これは上昇トレンドのチャートです。初めに、ある一定幅Aの大きさだけ円安になったとします。そして、少し反落しました。次に再び上昇に転じるときは、この図ではBの大きさだけ円安になっていますが、このAとBの大きさは同じになるというチャート分析です。

このチャート分析方法を使えば、想定変動幅を設定する際の参考になります。

 

上のチャートは、2015年1月から2015年5月までの米ドル/円の日足チャートです。このチャートの3月以降を抽出したチャートに、今回のシリーズ記事で示した取引開始時点や分析方法を当てはめてみましょう。

201508 トラッキングトレード日足usdjpy

 

青の横線は、4月以降のレンジ相場の上限です。5月にそのレンジ相場の上限を超えてきました。そこで取引を開始しても良いのですが、ダマシが怖いのでさらに待ったとします(ここで取引を開始しても構いません)。

そして、最初の赤線の分だけ円安になり、その後、少しだけ(1日だけ)反落しています。その後、再び円安方向に動きました。ここで取引開始です。想定変動幅の上限は、赤の線の一番右上部分です。

この赤線の動きを見ると、アルファベットのNのように見えますので、ゆったり為替は「N字分析」と勝手に命名して使っています。

201508 N字分析

 

ただし、この分析方法は完璧ではありません。いつでもどこでも使用可能な万能な分析方法は存在しません。そこで、この分析方法が外れる場合に備えて、損切りを設定しなければなりません。

損切りを設定するとすれば、点Cのレートの少し下部分です。

為替レートが点Cの後に円安になって上昇していたものが、反落して点Cよりも円高になったとします。この場合、「直近安値がその前の安値よりも安い」という下落トレンドの定義に合致してしまうためです。

仮に下落トレンドの定義に合致してしまっても、そのままトレードを継続することは可能です。トラッキングトレードは、どこまでも相場についていきます。

しかし、仮に本格的な円高トレンドになってしまう場合、損失額が甚大になる可能性があります。そこで、ゆったり為替は、買いで勝負しているときに円高トレンドになっても取引を継続するという方針はお勧めしません。

以上で、上昇トレンドにおけるトラッキングトレードの設定ができました。実際のUSD/JPYの値動きを見ますと、上の赤線で示した目標値よりもさらに上に行っています。これはこれで構いません。

赤線はあくまで目標値を算出するための方法であり、その目標値は外れても仕方がないものだからです。また、トラッキングトレードは、相場の動きに合わせて自らトレードの範囲を変更させていきます。

米ドル/円が予想を超えてさらに上昇しても、トレードをする範囲も上方向にずれていきますので、トレードの機会を逃しません。

念のため、円高トレンドにある場合のトラッキングトレードの設定についても見ておきましょう。こちらは簡潔に図示していますので、上の円安の説明よりも分かりやすいかもしれません。

201508 トラッキングトレード:下落トレンド

 

赤線が為替レートの動きで、円高トレンドとなっています。直近安値である点Bを下回った点Dで売りのトラッキングトレードの開始です。想定変動幅は、C~Eです。あるいは、D~Eでも良いかもしれません。そして、損切りレートは点Cの少し上です。

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