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トレーダーの日常生活

お金は、知識のない人から知識のある人に移っていく

2015年4月24日

お金に関する知識の有無は、自分の生活水準に大きな影響を与えます。

知識がなければ、余計な出費が増えて生活が苦しくなります。逆に、知識が多ければ、それを利用してお金を稼ぎやすくなります。

ゆったり為替が経験した2つから、この論点を考えてみます。

とんでもないスプレッドの両替商

先日、街中を歩いていたら、外貨両替の店を見つけました。

「交換レートはどれくらいかな?」と思い、レートを確認してみると、目を疑う驚愕の数字が並んでいました。

円と米ドルの現金両替レートにつき、売りと買いの差(=スプレッド) が10円もありました。10銭ではなく、10円です。1,000銭です。

1円の間違いかと思い、何度も数字を見直してしまいました。

街中に店舗を構えているから家賃が必要ですし、常駐している人の給料を支払う必要があります。また、現金を扱うコストもあります。

そういった諸々のことは分かるのですが、それにしても10円のスプレッドは驚愕の数字です。

しかし、そのようなとんでもない数字を提示していられるのは、そのレートで両替する人が大勢いるからだということも事実でしょう。

そのレートで両替する人がいなければ、その店舗を構えている業者はスプレッドを狭くするか、あるいは事業を継続できなくて撤退するでしょうから。

10円のスプレッドでも両替する人は、10円というのがどのような数字なのかを理解していない可能性があります。

このブログをご覧いただいている皆様は、10円のスプレッドで両替することはないでしょう。あまりに不利な取引だからです。

しかし、それが不利だと知らなければ、両替しても痛みを感じません。

どんな商品でも同様

これはFXに限らず、保険、株式、不動産など何にでも当てはまります。知識はお金です。

知識がなければ、知識がある人にお金を持っていかれるだけです。そして、不必要なお金を支払っていることに気づきません。あるいは気付いても、知識がなければ払うしかありません。

好む好まざるに関わらず、お金に関する勉強は必須だと改めて感じる出来事でした。

スマホ売り場での出来事

もう一つは、スマホ売場に行った時のことです。

順番待ちをしていたのですが、どうにも順番が回ってこない。店のスマホをいじっていたのですが、手を休めてお客さんと店員の話を聞いてみたら、こんなやり取りをしていました。

顧客と店員で意思疎通ができていない

お客: 「メールの操作が分からないの」
店員: 「どんなメールですか」
お客: 「普通のメール」
店員: 「お客様によって普通の意味が異なりますので、普通では分かりかねますが・・・」
お客: 「でも、普通のメールよ」
店員: 「確認しましょう。えーと、gmailですね。」
お客: 「そう、普通のメール」

ゆったり為替: 「(心の声)マジか・・・」

一事が万事こんな感じで、全く先に進みません。行列は長くなるし、店員も焦りの色が見えますが、お客さんは悪気なし。ただ分からないことを純粋に聞いています。

お客: 「LINEって、どう使えばいいの?」

多くの人が、「コラ!スマホ売り場の店員に、そんなこと聞いているんじゃない!」と思ったはず。

FXと外貨預金

正直うんざりしましたし店員に同情してしまったのですが、ふと気付きました。「FXについても同じような感じの人が多いんだろうな」と。

このお客さんは、友人か家族に同じような質問をしたのだろうと想定しました。

聞かれた方は大変です。1から10まで丁寧に教えるには根気と時間が必要ですし、あまりに基本的な事柄なので回答する気にもなりません。

「店に行って聞いたほうが確実だよ」

こんな感じで返されたのでは?と予想しました。それで、このお客さんはここにいる。さらに話を聞くと、こんな会話が続いていました。

店員: 「お客様は毎月500円支払っていて電話サポートを受けられますから、そちらで確認してはいかがでしょうか」
お客: 「あら・・・そんな契約が?」

ゆったり為替: 「(心の声)契約内容くらい把握しようよ・・・」

以前から、常々不思議に思っていたことがあります。FXの預かり証拠金残高と外貨預金残高の差です。

どう見ても、FXのほうが顧客側に有利です。そして、外貨預金のほうが不利な商品なのに、外貨預金残高のほうが断然多いです。

(2015年当時)
外貨預金残高: 5.3兆円
FX証拠金残高: 1.6兆円

外貨預金のような条件で商売できたら天国だな!とFX各社は思っているかもしれません。

さて、この差の理由は何だ?ですが、答えはこのお客さんが教えてくれたような気がします。「ただ単に知らない」というだけなのでしょう。

そして、知り合いにFXについて聞くと・・・

「FX?良く知らないなあ」
「FXは危険だから止めたほうが良いのでは?」
「お金のことなら銀行で聞いたら?」

そこで、お金のことは銀行で聞けばOK!とばかりに銀行で聞いてみたら外貨預金を勧められて口座を作った、という話なのかもしれません。

では、FXと外貨預金の違いを正確に伝えるにはどうしたら良いか。うーん。難しいです。

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