ZAR(南アフリカランド)

USD/ZAR(米ドル/南アランド)の長期チャート戦略

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今回は読者の方のお便りをご紹介します。また、ゆったり為替の見立てを書いてみます。

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明けましておめでとうございます。

初めまして、C.Hと申します。
現在、USDZARがリーマン時に迫る勢いで上昇しており(それだけZARが危ないという事でもありますが)かなりチャンスだと思いまして、ポジションをとってみました


資金2273941.68円に対し75000通貨で入っています。
業者はオワンダでここのマージンコール発生シュミレーションというサービスで計算し現状14.3ランドにUSDZARがなると終了ということでやっています。

この入り方は、長期投資初心者ではありますが適切なやり方でしょうか?
アドバイスお願い致します。

因みに、入った時は11.54734ランドで2161312円でした。
現状、含み損15万程度それまでの利食い分、スワップ含め44891.92円の現実損益が出ている状態です(昨日10万の入金もしています)。

宜しくお願い致します。 
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C.Hさん、お便りありがとうございます。

日本のFXユーザーから見て南アランドと言えばZAR/JPY(南アランド/円)が一般的でしょう。ゆったり為替の記事もZAR/JPYばかりでUSD/ZARの記事がありません。しかし、世界全体から見ればZAR/JPYよりもUSD/ZARのほうが取引量が多く、一般的です。

C.HさんはそのようなUSD/ZARに注目してトレードを開始されました。政策金利は南アのほうが圧倒的に高いですから、売りの側のスワップポイントがプラスです。この通貨ペアを売れば、毎日が給料日です。ここで、USD/ZARの長期チャート(15年間)を確認しましょう。

USDZARチャート

2008年~2009年にかけての為替レートがUSD/ZAR=10を少し超えたあたりのように見えますが、実際は12近くまで上昇しています。リーマンショック後の大変動の時期ですので、いわゆる「行って来い」のような感じで、ピョンと為替レートが跳ね上がって、再び下落しました。

C.Hさんご指摘のとおり、2015年1月現在の為替レートはリーマンショック時のレートに迫っています。さらに言えば、2001年~2002年にかけての為替レートの最高値も12くらいであり、USD/ZAR=12の壁は強烈だと予想できます。

(1) USD/ZARのスワップポイントは、売りの側がプラスである
(2) 超長期チャートを見ると、USD/ZAR=12あたりに強力な壁がある

この2点を考慮すると、C.Hさんの売りトレードは合理性があります。

では、問題点を考えましょう。これもC.Hさんの指摘どおりで、南アの状態があまりよろしくなく、一方で米国の景気は好調だということです。米国の景気が好調で政策金利も上昇する見込みならば、米ドルの需要が高まってUSD/ZARは過去最高値を更新する可能性があります。

C.Hさんのポジションの損切りポイントは14台にありますが、これも合理性があると思います。ゆったり為替ならば12台に設定するだろうと思いますが、損切りポイントの正解は一つではありません。14でも正解です。重要なのは、損切りをそこに設定した理由が明確であり、かつ自分がそれに納得することです。

最後に、適切かどうか?のご質問について。

このご質問が「利益を得られるかどうか?」という意図ならば、答えは「分からない」となります。将来の値動きはどう頑張っても事前に読むことができないからです。一方で、USD/ZARの売りを仕掛けた点に合理性を見出すことができます。この観点では、適切なトレードだと考えることが可能です。

ゆったり為替が連載しているFXサイト「Trader's Spot」では、通貨ペアの長期チャート分析シリーズを展開しています。先ほどUSD/ZARについて掲載しましたので、こちらも併せてご覧ください。

→ 米ドル/南アランド(USD/ZAR)のチャートは読み易いがトレードは難しい(2015年)
→ FX通貨ペア分析:USD/ZAR(米ドル/南アフリカランド)(Trader's Spot)
→ 豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の長期トレード戦略

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