トレーダーの日常生活

専業トレーダーのメリットとデメリット

ゆったり為替がトレーダーとして独立してから、多くの時間が経過しました。そして、現在はトレードに加えて他の業務も請け負うようになっています。

そこで、サラリーマンだったころと比較して、専業トレーダーのメリットとデメリットを考察します。

専業トレーダーを目指している方々の参考になれば幸いです。

専業トレーダーのメリット

専業トレーダーには、大きなメリットがあります。メリットだけで判断するなら、専業トレーダーになりたいと思う人は大勢いると思います。

トレード能力だけ必要

以下の全ての項目が、専業トレーダーとして生きていくために「全く関係ない」ことだということが素晴らしいです(順不同)。

  • 性別
  • 年齢
  • 出自
  • 学歴
  • 就職先
  • 肩書
  • 容姿
  • 宗教
  • 人種
  • その他、変更することが難しい自分の属性

企業などで働いていると、これらの要素は多かれ少なかれ、どこかに何らかの影響を及ぼしてくるでしょう。いや、企業に採用されるとき既に、性別・年齢・学歴・容姿等が影響するでしょう。

性別と業務遂行能力にどんな関係があるのでしょうか。学歴が高いから仕事もできる?そんなはずはありません。上司と出身が同じだから彼は重宝される…おかしくないか?

このような種類の不満を持っている方は、少なくないと予想します。

ゆったり為替が以前働いていた職場は、規模が比較的大きくて、大勢いました。しかし、(正社員間の扱いについては)性別・学歴・国籍等による扱いの違いは全くなかった、と記憶しています。

これは奇跡的な状況かもしれません。しかし、年齢による扱いの違いはありました。例えば、定年退職です。

定年退職は一般的なことだと思います。しかし、素晴らしく優秀で健康で、かつ意欲に満ちていても、一定の年齢に達すれば退職が義務です。

専業トレーダーには、上に挙げたような項目は全く関係ありません。何の足しにもなりません。必要なのは、「トレード能力の高さ」この一点です。

極端な話、日本でFXをトレードできる20歳になったばかりの人が、世界の頂点に立つことも可能です。

嫌な仕事はしなくて良い

専業トレーダーは、FXが好きだからトレードをします。仕事だからやるわけではありません。通勤電車に乗る必要がないのも、良い点です。

サラリーマンの場合、そうではないでしょう。仕事だから仕方がないという作業が、たくさんあります。

専業トレーダーのメリットを味わってしまうと、「誰かに指示されて動く」のはもうやりたくありません。

ただし、確定申告だけは必要です。決定的に嫌な仕事ですが、これは避けられません。

自分の時間を自由に使える

サラリーマンの場合、定年退職後に時間がたくさん使えるでしょう。しかし、体力は現役の時ほどではないはずです。

専業トレーダーになれば、現役でありながら時間が自由に使えます。

ゆったり為替の場合は、トレードに要する時間が短いです。1日10分でお釣りが出ます。すなわち、時間を有意義に使えます。

よって、何か時間をかけて大きなことをしたいと考えている場合、専業トレーダーは良いかもしれません。

なお、スキャルピングやデイトレードで専業トレーダーになると、1日のトレード時間が長くなります。よって、自由な時間は意外に少ないかもしれません。

スイングトレード、ポジショントレードあたりが中心の場合、自由時間がとても多くなります。

上の3つのメリットを通じて言えるのは、「ストレスがない」「自由」ということです。

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専業トレーダーがやっていること

その一方で、今まで稼いでいた方法が、いきなり無効になる可能性を捨てきれません。無効になってしまったら、収入の道が途絶えるだけでなく、損することになります。

そこで、あるトレード方法が無効になっても稼ぎ続けるために、やっていることがあります。

トレード手法を複数確保

継続的に収益を得られるトレード方法がいくつかあれば、そのうちの一つが無効になっても耐えられます。

生き残った方法で稼ぎ続けます。

バックテストをくり返す

「趣味は何ですか?」と聞かれたら「バックテストです」と答えられるくらいに、バックテストをしてきました。

バックテストとは、過去の為替レートのデータを使って、勝てるトレード方法を探す作業です。ゆったり為替のバックテストの範囲は比較的広く、30分足から月足までです。

そして、検証期間は概ね10年以上です(7年~8年の場合も多々あります)。

10年以上ならば、リーマンショック前からリーマンショック後にわたる広い期間です。この期間で勝ち続けた方法ならば、今後も勝てるだろうと考えるのです。

しかし、10年間勝ち続けた方法を見つけることは容易ではありません…と書きたいところですが、実は簡単です。例えば、豪ドル円を80円以下で買って年単位で保持すれば、今までは勝率100%でした。

インジケーターを使ったトレード方法では、10年間勝ち続けた方法を見つけることができずにいます。

まだ研究の余地があります。

(記事を更新した2019年現在、バックテストはお休み中です。)

専業トレーダーのデメリット

専業トレーダーにはデメリットもあります。こちらも確認しましょう。

自由と孤独は紙一重

専業トレーダーは、とにかく自由です。しかし、それは孤独と紙一重です。FXを通じて他人との接点はありますが、サラリーマンの付き合い方とは、明らかに異なります。

思考の枠組みが他人と完全に異なることが、原因の一つでしょう。

ただし、給与生活から脱出したいと努力している人とのつながりは、強くなるように思います。彼らから見て、ゆったり為替は目標を達成した部類に入るからでしょう。

ゆったり為替は一人でいる時間が好きなので、ちょうどいいです。

収入が安定しない

ポジショントレードの場合は特に、時折ドカンと稼いで後は無収入状態です。そこで、スワップポイント狙いやリピート系注文を使って、収入の均一化を狙っています。

しかし、給料の安定性には及びません。また当然ながら、将来の収入の保証はありません。

ゆったり為替の場合は、10年単位の収入を基準に考えます。月収では凸凹が大きすぎて管理しづらいためです。

ただし、大きな収入を一気に獲得すれば、その後の収入はどうでも良い、とも言えます。そこで、数年で数億円稼いで、あとは自由に生きるという選択肢もあります。

税金等はこんなに高かった?

サラリーマンの頃は、税金や年金保険料などは天引きでした。給与明細に数字が書いてあるのですが、手取り収入に意識が行きます。

しかし現在は、自分で全て支払うことになります。退職する前に計算していたので知っていたのですが、それでも「こんなに高かったっけ?!」と驚いてしまいます。

暇すぎる

そして、決定的に大変なのは、暇すぎることです。

ゆったり為替の場合、自由が欲しくてFXの勉強をしました。そして、自由になりました。目標達成です。すると、暇すぎるという現実に直面しました。

そこで、ブログを書いたりウェブサイトを作ったりして過ごしています。下手でも文章を書き続けていると、それなりになります。よって、文章を書く仕事が増えています。

専業トレーダーを目指す場合、自由になることを目標にするのではなく、「自由になったら何をしたいか」を考えて目標をつくると良いと思います。

専業トレーダーの心理

繁華街や町はずれを歩いていると、ホームレスを見かけることがあります。そのとき、一般的にはどのような感情を持つでしょうか。

かわいそう?なぜそうなった?自分は同じようになりたくない?…多少なりとも同情の気持ちがあるのではないでしょうか。

ゆったり為替の場合、同情の気持ちを感じることはありません。その理由は何でしょうか?

自分もホームレスになる可能性

ゆったり為替が同情の感覚を持たないのは、「来年の今頃、自分もホームレスになっているかもしれない」からです。FX専業トレーダーの収入は不安定です。

今まで稼げた方法が、明日から無効になる可能性もあります。あるいは、FXに新しい規制が導入されて、今までのトレード方法が使えなくなるかもしれません。

というわけで、ホームレスに対する感情は同情ではなく、「恐怖」です。

同情したり、かわいそうと感じたりする場合、それは「自分はそうならない」という前提があるでしょう。ゆったり為替にはその前提がありません。

よって、ホームレスは明日の自分の姿を示している可能性があります。

FX専業トレーダーというのはカッコイイかもしれませんが、その心理面の実情はこんなものです。

収入の道は複数欲しい

収入を得る方法は2つ以上あったほうが良いと思います。サラリーマンとして働いている方々も、何らかの理由で会社が倒産したり退職すれば収入の道が失われます。

FXでなくても構いません。何らかの方法で少しでも定期収入があると、イザというときの安心感が違います。配偶者がいる場合で共働きならば、収入の道は2つです。

トレードの収入があれば3つになります。安定感は抜群になるでしょう。

なお、今のゆったり為替は、文章を書く仕事を請け負うことがあり、収入の道は複数になっています。よって、専業とは言えません。

収入の道を複数持っておくと、心理的な安定感が大きく違います。専業トレーダーというのは、聞こえは良いかもしれませんが、公式には無職です。何か複数の収入源を確保して、安定感を確保したいです。

専業トレーダーの資金

ゆったり為替は、基本的に一人でトレードします。他のトレーダーとの意見交換は、ほとんどしません。

しかし、最近は、本物と思われるトレーダーと意見交換できる機会に恵まれています。そこで、突っ込んだやり取りをすることがあります。

お互いのトレード手法を公開しあうというのも、その一つです。

話をしていると、お互いの資金がだいたい見えてきます。取引する際のレバレッジや取引数量、トレードに対する考え方を話すからです。

ざっくりと見て、専業トレーダーの資金は「数千万円から1億円以上」と予想しています。

中には、「年1億円稼ぐのは余裕でしょ?」という人もいました。資金は想像もつきません。

なお、この資金は、トレードに投入可能な金額を指します。その他の自己資金(生活資金、老後資金等)とは、厳密に区別されています。

混合すると、トレードで破産するとき、人生も同時に終了してしまうかもしれないからです。

よって、手持ち資金はさらに大きいということになります。

書籍出版の副作用と資金

さて、少し話は変わります。先日、ゆきママさんと共著で、書籍を出版させていただきました。

インターネット時代と言いつつも、書籍の影響力はまだ大きいな、と実感できます。と言いますのは、応援コメントに加えて、いわゆる迷惑メールが送られてくるからです。

多くの場合、リピート系注文をdisる内容です。

メールを削除して終わりです。しかし、ゆったり為替の文章を読んでいただいている皆様も、「長期でリピート系注文をしているときに、相場が大暴落したらどうしよう」と不安に感じているかもしれません。

そこで、ゆったり為替の状況をご案内します。

ゆったり為替の長期リピート系注文

ゆったり為替の公開トレードは、豪ドル/円のリピート系注文です。55円から85円の範囲で買います。55円は、豪ドル/円の円高記録です。

現在は、利食い額とスワップポイントが大きくなったので、豪ドル/円=50円を下回っても余裕です。

再びリーマンショックがやってきても、余裕という状況です。むしろ、リーマンショックが来たら、大幅乱高下します。大儲けになるかもしれません。

よって、破産を想定しづらいのですが、今、いきなり豪ドル/円のレートがジャンプして、55円になったとしましょう。260万円くらいの大幅含み損になります。

含み損になっても、数年待てば円安に復活すると予想できるので、問題ありません。

また、毎日のように証拠金が増えています。利食いやスワップポイントがあるためです。よって、260万円以上の収益を得られれば、含み損は存在しないのと同じです(税金を考慮する必要がありますが)。

では、これが含み損でなくて現実損になると想定する場合、どうでしょうか。

含み損が痛いかどうか。それは資金次第

ゆったり為替は、専業トレーダーと名乗っていた時期があります。今は、文筆業でも収入を得ていますので、専業の文字を外しています。

専業の視点から見ますと、300万円弱の損失は問題ありません。挽回可能だからです。

よって、公開トレードの長期リピート系注文は損にならないと思いますが、損になっても構いません。他のトレードで回復させます。

これが、専業の強みかもしれません。

また、専業トレーダーの一般的な資金力を考えると、300万円の損は普通にありうる額です。

自分の資金に合わせた取引をする

ただ、一般的には、300万円は大金です。挽回すればいいじゃない?とも言えないでしょう。

この場合、大切なのは、「トレードしている資金が、いきなり全額なくなっても大丈夫か?」です。ゆったり為替は、常にこの視点を持ち続けています。

長期リピート系注文は、全体の一部にすぎません。全体の中で、長期リピート系注文はどのように位置づけられているのか、明確にしながら取引する必要があります。

また、都合が悪い方向に相場が動くときどうするか。常に考察し続けることも大切です。

「自分の資金を考えると、損失が現実になると厳しい」と思うならば、問題ないレベルになるように、注文方法を工夫します。

これらができていれば、相場が大暴落しても慌てる必要はありません。事前に、すべて想定済みだからです。

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