522817-1昨日の記事では、ゆったり為替が米ドル/円(USD/JPY)を買っているという話を書きました。そして、超長期で見ても円安だという予想です。

その予想を支えている指標をご紹介します。 

ゆったり為替が最重要視する指標は「将来の推計人口推移」です。 すなわち、将来の日本の総人口や年齢層別分布です。投資やビジネスを考える際、必ず参照しています。

日本ですと、国立社会保障・人口問題研究所がデータを公開しています。 市区町村別推計など、とても有用な情報を公開してくれています。

日本の今後の人口推移を一言で書くならば、「少子高齢化、人口縮小」です。そんなの知ってるよ・・・という感じかもしれませんが、2050年の人口ピラミッドを確認しましょう。国立社会保障・人口問題研究所ホームページからの引用です(以下同じ)。

人口ピラミッド

日本の人口は高齢者が圧倒的に大きいと分かります。ちなみに、2016年現在で最も人口が多い年齢層は70歳前後の層です。既に日本は、高齢者が多数を占める社会です。

人口総数の推移は以下の通りです。

総人口の推移

現在の人口は1億2,000万人を超えていますが、人口は減る一方だと分かります。

経済活動は、どれだけITが発達しても人間の活動です。人間が存在しなければ経済もありません。

高齢者層と生産年齢人口(15歳~64歳)層で、経済活動が活発なのはどちらでしょうか。個人差はあるでしょうが、全体としては生産年齢人口の方が経済活動が活発でしょう。

日本では、生産年齢人口が大きく減る見込みです。すなわち、経済の活力が減退する可能性があります。

また、人口が穏やかに増える場合と、人口が大きく減る場合で、経済が活発になるのはどちらでしょう。これは、人口が増える方が経済活動が活発になるでしょう。人口が増えれば、その分だけ需要が大きくなるからです。日本では、人口総数は減る見込みです。すなわち、需要が減ります。

しかも、高齢者層の比率が高くなり、若年層や生産年齢人口層への負担が大きくなる一方です。



為替レートは通貨と通貨の交換価値を数字で示したものです。このため、日本の状況だけで為替レートが決まるものではありません。相手国との比較が必要です。しかし、日本全体の経済力が低下するのは避けられないでしょう。

日本が弱くなるとは、すなわち円安です。

ゆったり為替は30年を見据えたトレードをするのが好きですので、人口動態分析は必須です。


ただし、この推計人口予測が完璧に外れる場合が1つあると思います。それは、移民を大規模に受け入れる場合です。移民を大規模に受け入れる場合は、国立社会保障・人口問題研究所の推計人口予測は大外れとなる可能性があります。

しかし、ヨーロッパの現状を見ると、移民の大幅受け入れに対する日本国民の同意は得られないと予想します。どちらかと言えば、ゆったり為替も大規模な移民受け入れに否定的です。


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