七福神4米ドル/円(USD/JPY)は、米大統領選挙後にいきなり円安になりました。今後の値動きが気になるところです。

そこで、いつもは年末に書く内容ですが、2017年の米ドル/円(USD/JPY)の値動き見通しをご紹介します。 

ゆったり為替が為替レートの見通しを考える場合、必ず過去の相場を振り返ります。そして、主要な経済指標と比較します。ほぼ、この方法だけで相場を考えています。

あとは、自分の経済学の知識です。相場を考えるとき、大学学部レベルのマクロ経済学や国際経済学でも相場判断で使えると思います。


では、最初に過去の米ドル/円(USD/JPY)と米政策金利の関係を確認しましょう。

過去20年以上の間で、米政策金利が引き上げトレンドになったのは3回あります。その時の米政策金利と米ドル/円(USD/JPY)のチャートをご覧ください。両者の間には極めて深い関係があるだろうと予想できます。

なお、この間の日本の金利はゼロ近辺に張り付いていますので、考慮に入れても結果は変わりません。そこで、日本の政策金利の表示は省略しています。


(1)1993年後半~1996年まで
us-interest-rates-1994


(2)1999年~2001年まで
us-interest-rates-1999


(3)2004年~2007年まで
us-interest-rates-2004

まず、この関係を見て明らかなのは、「米国が政策金利を引き上げトレンドにすると、米ドル/円(USD/JPY)はいつも円高になり、その後、円安になった」という事実です。

今回の米国の政策金利引上げは2015年12月でした。その後の結果は、円高です。今までと同じパターンとなりました。今後も過去と同じパターンが続くと仮定すれば、2017年は円安の年になるでしょう。

なお、この記事を投稿した2016年12月1日時点では、円安トレンドになっているという表現で良いと思います。そして、米ドル/円(USD/JPY)はいつまで円安トレンドを維持するか?が気になります。

過去の推移が今回も当てはまるとするならば、米国の政策金利引き上げトレンドが終了してからもしばらくは円安トレンドが続く可能性があります。また、政策金利が引き下げられても、引き続き円安となる可能性もあります。
 
細かい分析の紹介はここでは割愛するとしまして、ゆったり為替は、今回も過去のパターンが当てはまるという見通しを維持します。


FOMC構成員による政策金利見通し

そして、下の図は、連邦公開市場委員会(FOMC)構成員による、米政策金利見通しです。FOMCは米国の政策金利を決定する機関ですから、その構成員による予想は極めて重要です。

最新版は2016年9月に公表されており、下の図はその公表文書からの引用です。

fomc-projection

上の図を見ますと、2019年まで予想金利が継続的に上昇しているのが特徴です。今回の政策金利引き上げトレンドが始まったのは2015年12月ですから、とても長期間にわたって引き上げトレンドが続くことになります。

過去20年ほどにおいて、これほど継続的に政策金利が上昇を続けた例はありません。よって、ゆったり為替にとっては未知の世界になります。

とはいえ、2017年は円安傾向になると予想します。2019年まで円安傾向が続くかどうか。それは分かりません。それだけ長く継続すれば、2015年高値の米ドル/円(USD/JPY)=125円を超えるかもしれません。


最後に、一言。これは過去の分析であり、FOMC構成員の予想を眺めただけです。よって、将来の為替レートを見ているわけではありません。よって、見通しは外れる可能性も十分あります。

・ 中国でくすぶっている危機が顕在化
・ ギリシャが再び世界の注目を集める?
・ イギリスはどうなる?
・ 米国の景気が腰折れ・・・。
・ 日本で何かが起きるかも。

何か大きな事態が発生すれば、相場は円高に転換するかもしれません。よって、見通しはあくまで見通しであり、いつでも方針転換できる柔軟性も必要でしょう。

→ 2017年以降の米政策金利見通し
→ 米ドル/円(USD/JPY)の買いポジションをいつ決済するか?(2016年11月26日)
→ 米ドル/円(USD/JPY)トレード:現在のゆったり為替の思想は?(2016年11月17日)
→ 米ドル/円(USD/JPY)は円安トレンドになったのか?(2016年11月14日)
→ ゆったり為替の米ドル/円(USD/JPY)トレードはどうなった?(2016年8月29日)