091719ゆったり為替は、米ドル/円(USD/JPY)の円高第一目標として116円を想定していました。
→ 2016年の米ドル/円(USD/JPY)の円高目途を予想! 

そのレートに達した直後に反発したので、予想としてはいい感じです。では、このラインを超えてさらに円高になる場合、「いつまで」円高を覚悟する必要があるでしょうか。

円高警戒を「いつまで」続けるべきか


為替の行方を考える場合、価格を基準にすることが多いでしょう。「目標値は・・・円だ」「利食いは・・・円にしよう」という具合です。しかし、ここでは「いつ」という時間軸を中心にして考えます。

米国が政策金利を上昇トレンドに転換すると、米ドル/円(USD/JPY)は決まって円高になってきました。この様子は下のリンク先で詳しく記事化しています。
→ アメリカの政策金利が上がると、USD/JPYはどうなる?(外部サイト)

そこで、米国の政策金利トレンド転換と米ドル/円(USD/JPY)の関係をグラフで考えましょう。米国の政策金利が上昇に転換した直近3回分を検証します。下のグラフをご覧ください。


1994年~1996年の米政策金利と米ドル/円(USD/JPY)


グラフを縦に二つ並べています。上が米ドル/円(USD/JPY)レートの推移、下が米国の政策金利推移です。そして、赤の縦線を2本引きました。左側が、米国が政策金利を引き上げ始めた時期(矢印1)、右が、米ドル/円(USD/JPY)が円高のピークになったとき(矢印2)です。

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上のグラフを見ますと、米国の政策金利引き上げの少し前から米ドル/円(USD/JPY)が円高に転換していることが分かります。そして、引き上げ開始後「1年と少し」で円高のピークを迎えていることが分かります。

なお、1995年に入ってから急激に円高になっていることが分かります。これは阪神・淡路大震災の影響があります。よって、震災の影響がどの程度あったのか?そして、震災がなかったらどこが円高のピークになったのか?を考察する必要がありますが、それは難しいでしょう。


1999年~2001年の米政策金利と米ドル/円(USD/JPY)


次に、1999年~2001年の様子を確認しましょう。米国の政策金利引き上げトレンド開始(矢印1)から、円高のピークまで「半年と少し」を要していることが分かります。

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2004年~2005年の米政策金利と米ドル/円(USD/JPY)


最後に、2004年~2005年の様子を確認しましょう。米国が政策金利を引き上げ始めてから、円高が終了する前に「半年と少し」くらいかかっていることが分かります。

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以上の3期間を考えますと、今後、米ドル/円(USD/JPY)が円高になる警戒を解くべきでないと考えます。そして、円高トレンドが明確になる場合、円高のクライマックスは今年後半にやってくるのでは?と予想できます。


円高トレンド終了後にどうなる?


では、今回も過去と同じように米ドル/円(USD/JPY)が円高になったとしましょう。そして、今年後半くらいに円高トレンドが終了したとしましょう。では、その先はどうなるでしょうか。

上のグラフをご覧いただきますと分かりますとおり、円安トレンドに転換しています。そして、そのトレンドには以下の特徴があります。
特徴1: 円高トレンドが始まる前の円安記録を超えて、さらに円安が進む
特徴2: 米国の政策金利引き上げが終了しても、なお円安が進む
今回2016年の米ドル/円(USD/JPY)がどのように推移するのか、全く分かりません。しかし、直近3回のこの関係は、米ドル/円(USD/JPY)の行方を占ううえで大きな参考となるでしょう。

なお、過去のような円高が実現するかどうかについては、日銀の政策も影響する可能性があります。日銀の政策リスクについては、リンク先の過去記事でご確認ください。

→ 米ドル/円(USD/JPY)を売る場合のリスク-日銀の政策-
→ 2016年の米ドル/円(USD/JPY)の円高目途を予想!
→ 2016年為替予想!米ドル/円(USD/JPY)の見通しは?